当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業業績の改善や世界経済の回復への期待などを背景に、日経平均株価は史上最高値を更新し、7月に4万2,000円台を記録しました。しかし、8月には米国の景気減速懸念や円高ドル安の進行により、日経平均株価は過去最大の下落となりました。その後は9月の自民党総裁選の動向や11月の米国大統領選の動向等が影響し、株式市場は不安定な状況が続きました。
経済環境については、インバウンド需要の回復や大手企業の雇用環境の改善が進みました。しかし、国内では物価高が続いており、家計の負担が増大しております。一方、ウクライナ情勢の悪化、中東情勢など地政学リスクの顕在化や米中間の貿易摩擦が続くことで国際経済の不透明感が増し、エネルギー価格のさらなる上昇や供給不安が続いております。これらの国内外の事情を受けて、経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような事業環境の中、当社グループは、主力事業である体験型投資学習アプリのFX取引体験型学習アプリ「FXなび」、株取引体験型学習アプリ「株たす」、株&積立投資シミュレーションアプリ「トウシカ」の機能改善開発とコンテンツ配信を通じて、新たに投資を始めたい方々の支援をしてまいりました。また、連結子会社によるファイナンシャルプランニングサービスの事業についても、順調に顧問先の獲得が進みました。さらに、8月には株式会社ファイナンシャルインテリジェンスをグループに迎え、投資デビュー後の支援についても実行してまいりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高793,609千円(前年同期比20.2%減)、営業損失23,614千円(前年同期は営業利益153,159千円)、経常損失22,026千円(前年同期は経常利益157,207千円)、親会社株主に帰属する中間純損失18,070千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益102,386千円)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ120,556千円増加し、1,806,134千円となりました。これは主に現金及び預金が65,991千円、売掛金が18,814千円、前渡金が26,899千円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ267,059千円増加し、431,673千円となりました。これは主に無形固定資産が238,416千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ387,616千円増加し、2,237,808千円となりました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ488,944千円増加し、778,734千円となりました。これは主に短期借入金が500,000千円増加したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ5,004千円減少し、83,175千円となりました。これは長期借入金の減少5,004千円によるものであります。
この結果、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ483,940千円増加し、861,909千円となりました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ96,323千円減少し、1,375,899千円となりました。これは主に自己株式の取得46,574千円、配当金の支払いによる利益剰余金の減少31,900千円、親会社株主に帰属する中間純損失の計上18,070千円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ65,991千円増加し、1,556,062千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は143,137千円(前年同期は60,435千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失22,026千円、未払消費税等の減少30,035千円、未払金の減少34,260千円、法人税等の支払額64,428千円減少等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は208,890千円(前年同期は25,346千円の使用)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出9,250千円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出144,224千円、事業譲受による支出54,545千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は418,019千円(前年同期は337,396千円の獲得)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出46,574千円、配当金の支払額30,623千円などがありましたが、短期借入による収入500,000千円があったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当社は、2024年11月14日開催の取締役会において、2025年1月1日を効力発生日として、2024年11月18日付で当社完全子会社のブラックモンスター株式会社を設立し、簡易吸収分割の方法により、当社が運営するカベナビJAPANの事業を承継させることを決議し、同日付けで吸収分割契約を締結いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」をご参照ください。