第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間(2024年7月1日~2024年12月31日)におけるわが国経済は、社会・経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善により、回復基調で推移いたしました。一方で、円安の継続、原材料価格の上昇等による物価高、不安定な国際情勢や、中国・欧州経済の減速による景気への影響等が懸念され、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと当社グループにおきましては、素材・エネルギー価格の上昇や円安の継続により引き続き生産コストは上昇傾向にありますが、ワークウェア業界全体の連続値上げにより、業界を支える販売代理店を取り巻く環境が悪化していることも考慮し、今秋冬商戦においては戦略的に値上げを見送り価格据え置きといたしました。価格据え置きを積極的にPRし、シェアの拡大、販売点数の増加による売上・利益の確保に努めてまいりました。

 「JICHODO(ジチョウドウ)」ブランドにおいては、保守本流のワークウェアとして、ユーザー様の様々な職場環境、労働環境に適応し、ユーザー様の事業活動・環境対策活動をサポートする、多様な機能性商品、環境配慮型商品を積極的にPRし、需要の掘り起こしと、受注拡大に努めました。「Z-DRAGON(ジィードラゴン)」ブランドにおいては、高ストレッチ性による動きやすさ等の機能性はもちろんのこと「カッコイイ」デザイン性も兼ね備え、且つ、価格訴求力のあるワークウェアを展開し、SNSを中心に効率的な広告宣伝活動を行い、個人向け、企業向け両面で受注拡大に注力いたしました。

 前述のとおり、生産コストの上昇が続く中、業界の活性化を考慮して戦略的に販売価格を据え置きとした状況において、更なる経費削減を徹底し利益の確保に努める一方で、広告宣伝の強化など、必要な投資は積極的に行い、ブランド認知度の向上を図り、売上・利益の拡大に注力してまいりました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は、資源・エネルギー価格の高騰に伴うユーザー企業様の経費削減意識の高まりにより、別注商品(各ユーザー企業様オリジナルのユニフォーム)の更新需要、新規案件が減少したことや、残暑が長引いたことで秋冬商戦のスタートが遅れたことなどにより、7,595百万円(前年同期比12.6%減)となりました。営業利益については、売上の減少に伴い粗利額が減少したことなどにより、891百万円(前年同期比46.1%減)となりました。経常利益は、輸入取引に係る為替変動リスクをヘッジする目的で行っております為替予約取引に係る時価評価によるデリバティブ評価益を計上したことなどにより、1,147百万円(前年同期比35.4%減)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は、801百万円(前年同期比34.3%減)となりました。

 なお、当社グループは単一セグメントに該当するため、セグメント情報は記載しておりません。

 

 

 財政状態に関する分析

  当中間連結会計期間末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ226百万円減少し、41,387百万円となりました。

  流動資産は、前連結会計年度末に比べ276百万円減少し、30,095百万円となりました。これは主に、現金及び預金が2,289百万円、原材料及び貯蔵品が248百万円、それぞれ増加したことと、受取手形及び売掛金が835百万円、商品及び製品が2,025百万円、それぞれ減少したことなどによるものであります。

  固定資産は、前連結会計年度末に比べ49百万円増加し、11,291百万円となりました。これは主に、投資その他の資産その他が130百万円増加したことなどによるものであります。

  流動負債は、前連結会計年度末に比べ512百万円増加し、2,395百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が708百万円、未払金が258百万円、それぞれ増加したことと、未払法人税等が149百万円、流動負債その他が242百万円、それぞれ減少したことなどによるものであります。

  固定負債は、前連結会計年度末に比べ39百万円減少し、1,366百万円となりました。

  純資産は、前連結会計年度末に比べ699百万円減少し、37,626百万円となりました。これは主に、利益剰余金が639百万円減少したことなどによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

  当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の中間期末残高は、前連結会計年度より2,289百万円増加し、13,301百万円(前連結会計年度比20.8%増)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

  営業活動の結果獲得した資金は3,782百万円(前年同期は1,486百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益1,147百万円、売上債権の減少835百万円、棚卸資産の減少1,775百万円、仕入債務の増加708百万円等による増加と、デリバティブ評価益117百万円、法人税等の支払額408百万円等による減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

  投資活動の結果使用した資金は104百万円(前年同期は1百万円の獲得)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  財務活動の結果使用した資金は1,388百万円(前年同期は1,439百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額1,387百万円等による減少によるものであります。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  特記すべき事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。