第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況

①経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復傾向にあるものの、物価上昇や為替の変動、中東やウクライナをめぐる情勢等の影響が懸念され、先行き不透明な状況が続いております。

 また、AI技術の普及が急速に進むなど、企業のデジタル化・DX推進の流れは継続しており、当社グループが主なターゲットとする建設業界においても、時間外労働の上限規制等への対応が求められる中、DXによる生産性向上への関心が高まっています。

 このような中、当社グループは、クライアントの課題を把握し、モデル化・実装まで一気通貫でDXを推し進める ためのソフトウエア開発及びサービス提供を行っております。

 特に、建設業界のDX需要の高まりに狙いを定め、当社グループの強みの一つである「3Dを核としたシステム開発の技術力」を活かし、クライアント企業の業務効率化を実現する高品質なプロダクトの共創開発に注力しております。

 また、当社グループは、プロダクト共創開発の更なる拡大を目指しながら、これまでに開発したプロダクトである空間自動設計システム「PlantStream®」や、建設業界のBIM化を推進するソフトウエア「Lightning BIMシリーズ」の販売拡大を目指し、営業活動の強化に取り組んでおります。

 この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高1,654,022千円(前年同期比18.1%増)、営業利益738,523千円(同36.9%増)、経常利益601,324千円(同53.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益395,928千円(同75.7%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(プロダクト共創開発)

 プロダクト共創開発では、主に建設業界のクライアントからの開発受注が順調に増加し、業績は堅調に推移いた

しました。この結果、当セグメントの売上高は 1,651,046千円(前年同期比16.1%増)、セグメント利益は769,223千円(同24.1%増)となりました。

 

(共創プロダクト販売)

 共創プロダクト販売では、空間自動設計システム「PlantStream®」の販売を進め、着実に顧客層を拡大いたしま

した。この結果、当セグメントの売上高は199,916千円(前年同期比157.5%増)、ソフトウエア減価償却費等の増

加により、セグメント損失は139,239千円(前年同期は145,969千円の損失)となりました。

 なお、共創プロダクト販売の売上高及びセグメント損失の金額は、当社の持分法適用関連会社である株式会社

PlantStreamの財務情報の金額に当社の持分割合を乗じた金額であるため、中間連結損益計算書において、当セグ

メントの売上高は計上されず、持分法の会計処理を通じて、持分法による投資損失に反映されております。

 

(自社プロダクト)

 自社プロダクトでは、自動配筋ソフト「Lightning BIM 自動配筋」及び「Lightning BIM ファミリ管理」の販売

を進めるとともに、これに続くプロダクト開発を継続して行いました。この結果、当セグメントの売上高は13,898

千円(前年同期比21.8%増)、セグメント損失は19,777千円(前年同期は48,079千円の損失)となりました。

 

②財政状態の状況

 当中間連結会計期間末の財政状態は以下のとおりとなりました。

(資産)

 資産合計は、前連結会計年度末比332,780千円増加し、5,393,202千円となりました。これは主に、売上増加に伴い売掛金及び契約資産が185,549千円増加したことによるものです。

(負債)

 負債合計は、前連結会計年度末比53,489千円減少し、881,696千円となりました。これは主に、納税により未払消費税等が69,358千円減少し、約定返済及び償還により長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が44,004千円、社債が40,500千円減少したことによるものです。

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末比386,270千円増加し、4,511,506千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上により、利益剰余金が395,928千円増加したことによるものです。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比45,103千円減少し、3,807,893千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は344,285千円(前年同期は329,423千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益601,324千円及び持分法による投資損失149,682千円等の影響により資金が増加した一方、法人税等の支払額212,115千円、売上債権及び契約資産の増加額185,549千円、未払消費税等の減少額69,358千円等の影響により資金が減少した結果であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は296,060千円(前年同期は11,818千円の使用)となりました。これは主に、関係会社貸付けによる支出250,000千円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は85,504千円(前年同期は84,804千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出44,004千円、社債の償還による支出40,500千円であります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当中間連結会計期間における研究開発費の総額は25,115千円です。なお、当中間連結会計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。