第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間における、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)経営成績等の状況

 当中間連結会計期間(自 2024年6月1日 至 2024年11月30日)におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境に改善が見られ、緩やかな回復が続くことが期待されております。一方で、不安定な国際情勢を背景とした原材料価格・エネルギー価格の高騰や急激な為替変動および高い金利水準の継続による景気への影響が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況の下、当社グループでは、当中間連結会計期間に株式会社サクセスプラスを新たに連結子会社とし、中長期的な収益創出プロセスを確立するとともに、株式会社テレビ朝日と共同で出資をいたしました製作委員会においては新作スマートフォンゲーム「メテオアリーナ」を9月にリリースし、各事業基盤の強化、拡大を図りながら、グループ各社のシナジーの追求による成長促進、株主価値の向上を目指した取り組みを進めて参りました。

 

 当中間連結会計期間の経営成績の経営成績は、売上高6,363百万円(前年同期比23.5%増)、営業利益329百万円(前年同期比41.3%減)、経常利益451百万円(前年同期比38.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益396百万円(前年同期比35.3%減)となりました。

 

当中間連結会計期間のセグメントごとの状況は次のとおりであります。

 

1.ゲーム事業

「東方幻想エクリプス」につきましては、10月20日に開催した「第十一回博麗神社秋季例大祭」に出展し、 キャラクターイラストを使用したグッズ販売や試遊コーナーを設置する等、ゲームの認知度の向上に努め、例大祭に合わせたキャンペーン施策を実施しました。魅力的な商材がユーザーの課金動機となり、想定を上回る売上となりました。11月22日には、リリース1周年を迎え、アニバーサリー施策の実施によりPlayUUの増加につながりました。今後もユーザーの皆様に長くお楽しみいただけるコンテンツとなるよう施策を続けてまいります。

「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」においては、「虫姫さま」の20周年を記念したキャラクターや「エスプガルーダⅡ」とのコラボイベントなど、自社IPを使った施策を展開いたしました。また、上記、例大祭への出展に合わせて、「ゲンリプ」コラボの復刻キャンペーンを実施し、大きく売上を伸ばしております。今後もイベントでの新たな体験を通して、顧客満足度向上に努めて参ります。

連結子会社である株式会社でらゲーでは、主要ゲームである「モンスターストライク」が、2024年10月時点の世界累計利用者数が6,300万人を突破し、引き続き当社グループの売上に大きく貢献しております。2025年2月に7周年を迎える「キングダム乱 -天下統一への道-」は、新作映画の公開や強力なIPの影響により安定的に売上を創出しており、7周年に向けて新たなイベント施策を準備しております。

2024年9月18日にリリースをいたしました「メテオアリーナ」は、ユーザーの皆様からのご意見やレビューにより課題となっている部分については、修正のアップデートを実施しております。今後、ユーザーの皆様により楽しんで頂けるタイトルを目指し、改修の準備を進めております。プロモーション活動につきましては、株式会社テレビ朝日と共同で進めており、テレビ番組やオフラインイベントの開催等、多彩なPRを展開しています。2025年春からは、小学館の「月刊コロコロコミック」にて、漫画の連載が開始する予定です。今後も効果的な広告戦略の実施により、ユーザーの獲得、認知度向上、エンゲージメントの強化を行って参ります。

 

この結果、ゲーム事業セグメントにおける売上高は5,799百万円(前年同期比15.3%増)となり、セグメント利益は305百万円(前年同期比48.8%減)となりました。

 

2.動画配信関連事業

 連結子会社である株式会社capableのライブ配信事業、YouTube事業の各事業につきましては、業務フローの効率化によりコスト削減を実施し、利益率の向上を図ることで、引き続き一定の利益を確保しております。

 新たな成長戦略の一環として参入いたしました店舗事業に関しましては、市場調査とターゲットの絞り込み、トレンドのキャッチアップを行い、スタッフ教育や組織体制の見直しにより店舗クオリティの向上に努めるとともに、capableの得意とするオンラインマーケティングの強化により、顧客の獲得、ビジネス機会の拡大を目指して取り組んでおります。

 また、第1四半期に連結子会社といたしました株式会社サクセスプラスにつきましては、受託案件が想定通りに推移し、当第2四半期においても引き続き、のれん償却費を上回る利益となり、当社グループに貢献しております。

 

  以上の結果、動画配信関連事業セグメントにおける売上高は564百万円(前年同期比354.9%増)となり、セグメント利益は23百万円(前年同期はセグメント損失36百万円)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(総資産)

総資産は、前連結会計年度末に比べ418百万円減少し13,938百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金5,360百万円、売掛金1,016百万円、未収入金568百万円、ソフトウエア1,856百万円、ソフトウエア仮勘定1,629百万円、投資有価証券971百万円、長期貸付金773百万円、保険積立金460百万円であります。

(負債)

負債は、前連結会計年度末に比べて915百万円減少し6,655百万円となりました。主な内訳は、買掛金754百万円、未払金1,007百万円、未払費用210百万円、長期借入金959百万円、長期未払金2,804百万円、繰延税金負債315百万円であります。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べて496百万円増加し7,282百万円となりました。主な内訳は、資本金182百万円、資本剰余金623百万円、利益剰余金5,595百万円、自己株式△1,202百万円、新株予約権1,083百万円、非支配株主持分845百万円であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、5,352百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況及びこれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果減少した資金は、73百万円(前中間連結会計期間は876百万円の資金の減少)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益399百万円に現金支出を伴わない減価償却費103百万円が含まれ、仕入債務の増加額44百万円、未収入金の減少額100百万円、未払消費税の増加額41百万円の収入要因がありましたが、売上債権の増加額30百万円、未払費用の減少額70百万円、法人税等の支払額379百万円の支出要因があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は、1,221百万円(前中間連結会計期間は660百万円の資金の減少)となりました。これは主に、保険積立金の解約による収入358百万円、短期貸付金の減少額27百万円、貸付金の回収による収入86百万円の収入要因と連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出779百万円、無形固定資産の取得による支出896百万円、出資金の払込による支出99百万円、長期貸付けによる支出12百万円の支出要因があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果増加した資金は、270百万円(前中間連結会計期間は16百万円の資金の増加)となりました。これは主に、長期借入による収入260百万円、非支配株主からの払込による収入210百万円の収入要因がありましたが、長期借入金の返済による支出109百万円、配当金の支払額90百万円の支出要因があったことによるものであります。

 

(4)事業上及び財務上対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は53百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。