第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、国内外の金融政策の見直しに伴う為替相場の変動を受け、国内では金利や人件費の上昇等も加わって物価が引き続き上昇するほか、中国経済の減速、ウクライナ、中東情勢などの地政学的リスクが長引き、先行きが不透明な状況のまま推移しております。

当社グループの事業環境においては都市部を中心とする鋼構造物、国土強靭化基本計画によるインフラ補強、物流倉庫・データセンターなどの内需は見込まれるものの、建築物・鋼構造物に係る鋼材価格や人件費等の上昇、人手不足による建設計画の見直し、工期の遅延から建設需要が高まらず、不透明な景況感も相俟って設備投資を抑制する傾向が見受けられるほか、仕入価格等の高止まりや物価の上昇に伴うさまざまなコストの上昇も重なり、収益面や利益面に影響を与えつつあります。

このような状況の下、当社グループは「お客様視点のものづくり」を基本原点に、新製品開発、人手不足の緩和に向けた省人化・省段取りに係る提案営業、保守サービスの充実等を展開するほか、付加価値の向上や人手不足の解消に対し、ICT技術を積極的に活用した生産性向上にも継続的に取り組んでおります。

当中間連結会計期間における当社グループの業績は、売上高は2,578百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益は286百万円(前年同期比16.3%減)、経常利益は294百万円(前年同期比16.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は196百万円(前年同期比13.3%減)となりました。

品目別売上高につきましては、形鋼加工機は1,707百万円(前年同期比1.2%減)、丸鋸切断機は96百万円(前年同期比22.8%減)、金型は219百万円(前年同期比1.7%増)、受託事業・その他は176百万円(前年同期比17.5%増)、部品は318百万円(前年同期比5.4%増)、サービスは60百万円(前年同期比1.9%減)となりました。

 

なお、当社グループの事業は金属加工機械事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における資産の残高は7,666百万円となり、前連結会計年度末に比べ245百万円減少しております。

これは、主に受取手形及び売掛金が389百万円、棚卸資産が139百万円増加したこと、現金及び預金が774百万円減少したこと等によるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債の残高は2,549百万円となり、前連結会計年度末に比べ362百万円減少しております。

これは、主に支払手形及び買掛金が31百万円増加したこと、未払法人税等が121百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が98百万円、賞与引当金が22百万円減少したこと等によるものであります。

 

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産の残高は5,116百万円となり、前連結会計年度末に比べ117百万円増加しております。

これは、利益剰余金が122百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が5百万円減少したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は857百万円となり、前連結会計年度末に比べ704百万円減少しております。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動の結果、支出した資金は514百万円となりました(前年同期は374百万円の獲得)。

この主な要因は、減価償却費が84百万円(前年同期は92百万円)、仕入債務が14百万円の増加(前年同期は115百万円の増加)、売上債権が404百万円の増加(前年同期は224百万円の減少)、棚卸資産が139百万円の増加(前年同期は341百万円の増加)、税金等調整前中間純利益が299百万円(前年同期は362百万円)、法人税等の支払額が214百万円(前年同期は70百万円)、賞与引当金が22百万円の減少(前年同期は8百万円の減少)等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動の結果、獲得した資金は21百万円となりました(前年同期は0百万円の獲得)。

この主な要因は、有形固定資産の取得による支出が14百万円(前年同期は16百万円)、無形固定資産の取得による支出が15百万円(前年同期は21百万円)、定期預金の支出入が69百万円の収入(前年同期は40百万円の収入)等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動の結果、支出した資金は211百万円となりました(前年同期は100百万円の支出)。

この要因は、長期借入金の支出入が98百万円の支出(前年同期は104百万円の支出)、リース債務の返済による支出が41百万円(前年同期は41百万円)、配当金の支払額が72百万円(前年同期は54百万円)によるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の内容について、重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更及び新たに定めた事項はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費はありません。

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。