第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間における当社グループの業績について、売上高及び営業利益は前年同期と比較して増加いたしました。これは、IoT関連事業及びインダストリー4.0推進事業において製品の販売が好調に推移したためであります。

 これらの事業活動の結果、当中間連結会計期間における当社グループの業績は、売上高は4,044百万円(前年同期の売上高2,979百万円に比し、35.8%の増加)、売上高の増加等により売上総利益は1,976百万円(前年同期の売上総利益1,145百万円に比し、72.5%の増加)となりました。また、営業利益は1,182百万円(前年同期の営業利益393百万円に比し、200.7%の増加)、経常利益は1,175百万円(前年同期の経常利益439百万円に比し、167.7%の増加)、法人税等を控除した親会社株主に帰属する中間純利益は825百万円(前年同期の親会社株主に帰属する中間純利益269百万円に比し、206.0%の増加)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。

 

(IoT関連事業)

 当中間連結会計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は2,699百万円(前年同期の売上高1,637百万円に比し、64.8%の増加)、セグメント利益は1,504百万円(前年同期のセグメント利益636百万円に比し、136.3%の増加)となりました。これは、国内顧客向け検査用光源装置及び瞳モジュールの販売が好調に推移したためであります。

 

(環境エネルギー事業)

 当中間連結会計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は348百万円(前年同期の売上高466百万円に比し、25.4%の減少)、セグメント利益は4百万円(前年同期のセグメント利益18百万円に比し、74.6%の減少)となりました。これは、乾燥脱臭装置分野において装置本体の販売が低調に推移したことと、排ガス処理装置分野において装置本体及びメンテナンス案件の販売が低調に推移したためであります。

 

(インダストリー4.0推進事業)

 当中間連結会計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は996百万円(前年同期の売上高874百万円に比し、14.0%の増加)、セグメント利益は130百万円(前年同期のセグメント利益15百万円に比し、727.3%の増加)となりました。これは、主に精密除振装置分野において収益性の高い製品の販売が好調に推移したためであります。

 

(2)財政状態の状況

 当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ393百万円増加し、14,039百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ367百万円増加し、12,675百万円となりました。これは、電子記録債権が1,067百万円、仕掛品が546百万円減少したものの、現金及び預金が1,942百万円増加したこと等によるものであります。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円増加し、1,364百万円となりました。

 当中間連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ324百万円減少し、2,285百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が107百万円、前受金(流動負債「その他」)が125百万円、役員株式給付引当金が51百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。

 当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ718百万円増加し、11,754百万円となりました。これは、前事業年度の期末配当金276百万円があったものの、親会社株主に帰属する中間純利益825百万円を計上したこと及び自己株式が179百万円減少したこと等によるものであります。

 なお、「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を当中間連結会計期間の期首から適用しており、前連結会計年度末に係る各数値については、遡及適用後の数値との比較・分析を行っております。

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,942百万円増加し、8,255百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは2,332百万円の収入(前年同期は401百万円の収入)となりました。これは、法人税等の支払額298百万円があったものの、税金等調整前中間純利益1,175百万円の計上並びに売上債権の減少981百万円及び棚卸資産の減少505百万円があったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは84百万円の支出(前年同期は77百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出62百万円があったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは270百万円の支出(前年同期は283百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額276百万円があったこと等によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の

分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重

要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 また、当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する

基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社グループの研究開発活動の金額は26百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。