当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、個人消費や設備投資などに持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかに回復しました。
しかしながら、資源価格の高止まり、欧米における高金利や中国における不動産市場の停滞に伴う海外景気の下振れ、中東地域をめぐる情勢、物価上昇、アメリカの政策動向など、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような事業環境のもと、中期経営計画「NX2025」の基本戦略である「既存事業の拡大」、「新領域への展開」、「新規事業の開発」、「経営基盤強化のための投資」、「ESGを軸にしたサステナブル経営の推進」に基づき、ケミカル事業においては、感染対策用新製品の投入及びキャンペーンの実施、新領域における販路拡大及び新製品の販売促進、ヘルスケア事業においては、健康食品の海外向け拡販などに注力しました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は、116億9千1百万円(前年同期比 4.1%増)となりました。
利益につきましては、営業利益8億7千8百万円(同 39.3%増)、経常利益9億5百万円(同 45.0%増)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、前期に計上した事業撤退損など特別損失の剥落影響により6億8百万円(同 405.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<ケミカル事業>(業務用洗剤・洗浄剤・除菌剤・漂白剤・固形燃料、仕入商品等)
洗剤洗浄剤は、ウイルス対応アルコール消毒剤「Nスター プレミアム」、使用感に優れたウイルス対応アルコール製剤「ノロスター クリア」など感染対策用新製品を中心に飲食店、食品工場、食品スーパーなどのニーズに沿った製品・サービスの提案を行いました。
また、新領域である農業分野向けに農業用ハンドソープ「ファーマーズ アクリア」、歯科分野向けに歯科用器具・バキューム用洗浄剤「メドシャイン デンタルマルチクリーナー」等の新製品を中心に販売促進した結果、売上は増加しました。
なお、アルコール製剤は、2023年5月の新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけ変更以降、需要が落ち着いていますが、新型コロナウイルス感染症流行前と比較し、一定の伸びを維持しました。
固形燃料は、気温が高く飲食店の鍋メニューが振るわなかったことやリゾートホテルなどの宿泊者数が伸び悩んだ影響を受けましたが、一方で輸出が増加したことなどにより、売上は横ばいで推移しました。
この結果、売上高は110億1千9百万円(前年同期比 4.6%増)、セグメント利益(営業利益)は7億3千万円(同 26.3%増)となりました。
<ヘルスケア事業>(健康食品等)
主力製品である乳酸菌発酵食品「OM-X」は、国内EC販売では振るわず、海外販売では前期と同水準となりました。
この結果、売上高は6億7千1百万円(前年同期比 3.1%減)、セグメント利益(営業利益)は1億4千7百万円(同 184.3%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当中間連結会計期間末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
資産は前連結会計年度末と比較して5億5千2百万円増加し、232億9千4百万円となりました。主には、「受取手形及び売掛金」が4億2千6百万円、「商品及び製品」が2億3千5百万円それぞれ増加し、「現金及び預金」が3億2千万円減少しました。
(負債)
負債は前連結会計年度末と比較して9千4百万円増加し、94億5千1百万円となりました。主には、「支払手形及び買掛金」が3億3千1百万円、流動負債「その他」が1億9百万円それぞれ増加し、「長期借入金」が2億6千万円減少しました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末と比較して4億5千8百万円増加し、138億4千3百万円となりました。主には、親会社株主に帰属する中間純利益6億8百万円による増加と、配当金の支払1億2千9百万円によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、資金といいます。)は、前連結会計年度末に比べ4億8千6百万円減少し、63億4千6百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、3億9百万円(前年同期比 31.1%減)となりました。主には減価償却費2億7千1百万円、仕入債務の増加(資金は増加)2億4千万円があった一方で、売上債権の増加(資金は減少)5億9千6百万円、棚卸資産の増加(資金は減少)2億9千2百万円、法人税等の支払額3億1百万円があったことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、3億5千7百万円(前年同期は2億6千9百万円の収入)となりました。主には定期預金の預入による支出1億6千9百万円、有形固定資産の取得による支出1億4千2百万円があったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、4億2千5百万円(前年同期は6億2百万円の支出)となりました。主には長期借入金の返済による支出2億8千8百万円、配当金の支払額1億2千9百万円があったことなどによるものです。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)会社の支配に関する基本方針について
当中間連結会計期間において、重要な変更及び新たに定めた基本方針はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間における、研究開発費は1億5千4百万円であります。
当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。