第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間(2024年6月1日~2024年11月30日)におけるわが国経済は、雇用・所得の改善が続いており、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、中東情勢の緊迫化や中国における不動産市場の停滞、金融資本市場の変動等に伴う景気後退懸念により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 小売業界におきましては、物価上昇を背景とした消費行動の変化や業種・業態の垣根を越えた競争の激化、人件費や各種コストの上昇等、企業運営を取り巻く環境は予断を許さない状況です。

 このような状況の下、当社グループは、いままで世の中になかった独創的なワン・アンド・オンリーの空間をお

客様に提供し続けるという理念のもと、店舗事業・POPUP事業・オンライン事業の3つの事業を柱とし、ヴィレッジヴァンガードでしか表現することのできない、お客様に新しい発見や驚き、楽しさを体感していただくべく、新たな事業価値の創出・向上に取り組んでまいりました。

 このような事業活動の結果、当中間連結会計期間の売上高は、11,803百万円と前年同期と比べ730百万円の増収(6.6%増)となりました。売上総利益は、売上高の増加が影響し4,518百万円と前年同期と比べ118百万円の増収(2.7%増)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は608百万円(前年同期は741百万円の営業損失)、経常損失は577百万円(前年同期は762百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失は673百万円(前年同期は823百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。

 

 なお、当社グループは「ヴィレッジヴァンガード事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の状況

 資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて8.3%減少し、18,523百万円となりました。これは、現金及び預金が1,202百万円、商品が260百万円減少したものの、売掛金が34百万円増加したことなどによるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.4%減少し、2,626百万円となりました。これは、建物及び構築物(純額)が77百万円、ソフトウェアが27百万円減少したものの、差入保証金が17百万円増加したことなどによるものです。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて7.7%減少し、21,149百万円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて4.6%増加し、8,860百万円となりました。これは、買掛金が1,047百万円、1年内返済予定の長期借入金297百万円、未払金が97百万円減少したものの、短期借入金が1,597百万円、未払消費税等が103百万円、契約負債が61百万円増加したことなどによるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて16.7%減少し、6,852百万円となりました。これは、長期借入金が1,322百万円減少したことなどによるものです。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて5.9%減少し、15,712百万円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて786百万円減少し、5,436百万円となりました。これは、利益剰余金が793百万円減少したことなどによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,202百万円減少し、当中間連結会計期間末には1,104百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は906百万円(前年同期は676百万円の支出)となりました。これは、主に棚卸資産の減少262百万円、未払消費税等の増加229百万円、減価償却費113百万円があったものの、税金等調整前中間純損失644百万円、仕入債務の減少1,047百万円、売上債権の増加36百万円があったためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は105百万円(前年同期は274百万円の支出)となりました。これは、主に差入保証金の回収による収入が8百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出52百万円、無形固定資産の取得による支出15百万円、差入保証金の差入による支出36百万円があったためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は193百万円(前年同期は1,262百万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金による収入1,597百万円があったものの、長期借入金の返済による支出1,620百万円があったためであります。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

1.シンジケートローン契約

 当社は、2024年12月10日付で株式会社三菱UFJ銀行をアレンジャー兼エージェント、株式会社三井住友銀行をアレンジャー、株式会社みずほ銀行をコ・アレンジャーとするシンジケートローン契約を締結いたしました。詳細は「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおりであります。