1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
2.監査証明について
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備を行っております。その内容は以下のとおりであります。
(1)会計基準等の内容を適切に把握し、又は会計基準等の変更等について的確に対応できる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、同機構及び監査法人等が主催するセミナー等に参加しております。
(2)IFRSの適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握を行っております。また、IFRSに基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRSに準拠したグループ会計方針及び会計指針を作成し、それらに基づいて会計処理を行っております。
|
|
|
|
(単位:百万円) |
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注記 |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
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当連結会計年度 (2023年10月31日) |
資産 |
|
|
|
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流動資産 |
|
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現金及び現金同等物 |
8,33 |
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営業債権及びその他の債権 |
9,33 |
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棚卸資産 |
10 |
|
|
|
その他の金融資産 |
11,33,37 |
|
|
|
その他の流動資産 |
12 |
|
|
|
流動資産合計 |
|
|
|
|
|
|
|
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非流動資産 |
|
|
|
|
有形固定資産 |
13 |
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|
投資不動産 |
16,17 |
|
|
|
のれん |
14,17 |
|
|
|
無形資産 |
14,17 |
|
|
|
使用権資産 |
15 |
|
|
|
その他の金融資産 |
11,33 |
|
|
|
繰延税金資産 |
18 |
|
|
|
その他の非流動資産 |
12 |
|
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|
非流動資産合計 |
|
|
|
|
資産合計 |
|
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(単位:百万円) |
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注記 |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
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当連結会計年度 (2023年10月31日) |
負債及び資本 |
|
|
|
|
負債 |
|
|
|
|
流動負債 |
|
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営業債務及びその他の債務 |
19,33 |
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|
契約負債 |
26 |
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|
社債及び借入金 |
20,33,34 |
|
|
|
リース負債 |
15,20,33 |
|
|
|
その他の金融負債 |
22,33 |
|
|
|
未払法人所得税 |
18 |
|
|
|
その他の流動負債 |
23 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
非流動負債 |
|
|
|
|
社債及び借入金 |
20,33,34 |
|
|
|
リース負債 |
15,20,33 |
|
|
|
引当金 |
21 |
|
|
|
その他の金融負債 |
20,22,33 |
|
|
|
繰延税金負債 |
18 |
|
|
|
その他の非流動負債 |
23 |
|
|
|
非流動負債合計 |
|
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
|
|
|
|
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|
資本 |
|
|
|
|
資本金 |
25 |
|
|
|
資本剰余金 |
25 |
|
|
|
利益剰余金 |
25 |
△ |
|
|
自己株式 |
25 |
△ |
|
△ |
その他の資本の構成要素 |
|
|
|
|
親会社の所有者に帰属する持分合計 |
|
|
|
|
非支配持分 |
|
|
|
|
資本合計 |
|
|
|
|
負債及び資本合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
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注記 |
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
|
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
|
|
|
|
|
売上収益 |
6,26 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
27,28 |
|
|
|
事業利益 |
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の収益 |
29 |
|
|
|
その他の費用 |
29 |
|
|
|
営業利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
金融収益 |
30 |
|
|
|
金融費用 |
30 |
|
|
|
税引前利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
法人所得税費用 |
18 |
|
|
|
当期利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期利益の帰属 |
|
|
|
|
親会社の所有者 |
|
|
|
|
非支配持分 |
|
|
|
|
当期利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1株当たり当期利益 |
|
|
|
|
基本的1株当たり当期利益(円) |
32 |
|
|
|
希薄化後1株当たり当期利益(円) |
32 |
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
注記 |
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
|
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
当期利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益 |
|
|
|
|
純損益に振り替えられることのない項目 |
|
|
|
|
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 |
31 |
|
|
|
純損益に振り替えられることのない項目合計 |
|
|
|
|
純損益に振り替えられる可能性のある項目 |
|
|
|
|
在外営業活動体の換算差額 |
31 |
|
|
|
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 |
|
|
|
|
税引後その他の包括利益 |
|
|
|
|
当期包括利益 |
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|
当期包括利益の帰属 |
|
|
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|
親会社の所有者 |
|
|
|
|
非支配持分 |
|
|
|
|
当期包括利益 |
|
|
|
|
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
||||
|
|
親会社の所有者に帰属する持分 |
|
非支配持分 |
|
資本合計 |
||||||||||||||
|
|
資本金 |
|
資本 剰余金 |
|
利益 剰余金 |
|
自己株式 |
|
その他の 資本の構成要素 |
|
合計 |
|
|
||||||
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 |
|
在外営業 活動体の 外貨換算 差額 |
|
合計 |
|
|
|
|||||||
2021年11月1日残高 |
|
|
|
|
|
△ |
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
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|
|
|
|
|
その他の包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期包括利益合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
新株の発行(新株予約権の行使) |
25 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
自己株式の変動 |
25 |
|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
△ |
株式交換による増加 |
7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
株式報酬取引 |
35 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の増減 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有者との取引額等合計 |
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
△ |
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
||||
|
|
親会社の所有者に帰属する持分 |
|
非支配持分 |
|
資本合計 |
||||||||||||||
|
|
資本金 |
|
資本 剰余金 |
|
利益 剰余金 |
|
自己株式 |
|
その他の 資本の構成要素 |
|
合計 |
|
|
||||||
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 |
|
在外営業 活動体の 外貨換算 差額 |
|
合計 |
|
|
|
|||||||
2022年11月1日残高 |
|
|
|
|
|
△ |
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期包括利益合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
新株の発行(新株予約権の行使) |
25 |
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
株式報酬取引 |
35 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
企業結合による変動 |
7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
支配継続子会社に対する持分変動 |
25 |
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
△ |
|
△ |
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 |
11 |
|
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|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
その他の増減 |
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
△ |
所有者との取引額等合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
2023年10月31日残高 |
|
|
|
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|
|
|
△ |
|
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|
|
|
|
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|
|
|
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|
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|
(単位:百万円) |
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注記 |
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
|
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
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税引前利益 |
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減価償却費及び償却費 |
|
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減損損失 |
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固定資産除売却損 |
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棚卸資産の増減額(△は増加) |
|
△ |
|
△ |
預り金の増減額(△は減少) |
|
|
|
|
金融収益 |
|
△ |
|
△ |
金融費用 |
|
|
|
|
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) |
|
△ |
|
△ |
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) |
|
|
|
|
その他 |
|
|
|
|
小計 |
|
|
|
|
利息及び配当金の受取額 |
|
|
|
|
利息の支払額 |
|
△ |
|
△ |
法人所得税の支払額又は還付額(△は支払) |
|
|
|
△ |
営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
有形固定資産の取得による支出 |
|
△ |
|
△ |
無形資産の取得による支出 |
|
△ |
|
△ |
敷金及び保証金の差入による支出 |
|
△ |
|
△ |
投資有価証券の売却による収入 |
11 |
|
|
|
企業結合による支出 |
7 |
△ |
|
△ |
その他 |
|
△ |
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
△ |
|
△ |
|
|
|
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|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
短期借入金の純増減額(△は減少) |
33 |
|
|
|
長期借入れによる収入 |
33 |
|
|
|
長期借入金の返済による支出 |
33 |
△ |
|
△ |
社債の償還による支出 |
33 |
△ |
|
△ |
リース負債の返済による支出 |
33 |
△ |
|
△ |
非支配持分からの子会社持分取得による支出 |
25 |
|
|
△ |
その他 |
|
|
|
△ |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
△ |
|
|
|
|
|
|
|
現金及び現金同等物に係る換算差額 |
|
|
|
|
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) |
|
△ |
|
|
現金及び現金同等物の期首残高 |
8 |
|
|
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
8 |
|
|
|
【連結財務諸表注記】
1.報告企業
株式会社GA technologies(以下、「当社」という。)は日本に所在する株式会社であります。その登記されている本社の住所は東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー40階であります。また、当社のウェブサイト(https://www.ga-tech.co.jp/)で開示しております。
当社の連結財務諸表は10月31日を期末日とし、当社及びその子会社(以下、「当社グループ」という。)により構成されております。
当社グループの主な事業内容は、RENOSYマーケットプレイス事業、ITANDI事業であります。各事業の内容については連結財務諸表注記「6.セグメント情報」に記載しております。
(1)IFRSに準拠している旨
当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに準拠して作成しております。また、当社グループは、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、同第93条の規定を適用しております。
当社グループの2023年10月31日に終了する年度の連結財務諸表は、2024年1月25日に取締役会にて承認されております。
(2)測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表注記「3.重要な会計方針」に記載のとおり公正価値で測定されている特定の資産及び負債を除き、取得原価を基礎として作成しております。
(3)機能通貨及び表示通貨
当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。
(4)会計方針の変更
(IAS第12号「法人所得税」の改訂)
当社グループは、当連結会計年度より「国際的な税制改革-第2の柱モデルルール」(IAS第12号「法人所得税」の改訂)を適用しています。本改訂は、OECDによるBEPSの第2の柱GloBE(グローバル・ミニマム課税)ルールを導入するために制定された又は実質的に制定された税法から生じる法人所得税にIAS第12号が適用されることを明確化しました。しかし、企業に対し、グローバル・ミニマム課税ルールから生じる法人所得税に関する繰延税金資産及び負債を認識及び開示しないことを要求する一時的な例外措置を定めています。当社グループは、IAS第12号で定められる例外措置を適用し、グローバル・ミニマム課税ルールから生じる法人所得税に関する繰延税金資産及び負債について認識及び開示を行っておりません。
(5)表示方法の変更
(連結キャッシュ・フロー計算書)
前連結会計年度において、「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めていた「投資有価証券の売却による収入」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より区分掲記しております。また、前連結会計年度において、区分掲記しておりました「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「定期預金の預入による支出」、「定期預金の払戻による収入」、「投資有価証券の取得による支出」は、金額的重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示しております。これらの表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表を組み替えております。
この結果、前連結会計年度において、「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「定期預金の預入による支出」に表示していた△541百万円、「定期預金の払戻による収入」に表示していた186百万円、「投資有価証券の取得による支出」に表示していた△12百万円、「その他」に表示していた△282百万円は、「投資有価証券の売却による収入」1百万円、「その他」△651百万円として組み替えております。
(1)連結の基礎
①子会社
子会社とは、当社グループにより支配されている企業(組成された企業を含む)をいいます。子会社の財務諸表は、支配開始日から支配終了日までの間、当社の連結財務諸表に含まれております。子会社の会計方針は、当社が適用する会計方針と整合させるため、必要に応じて修正しております。
当社グループがある企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーにより当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当社グループは当該企業を支配していると判断しております。
②連結上消去される取引
連結グループ内の債権債務残高及び取引、並びに連結グループ内取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。
(2)企業結合
企業結合は取得法を用いて会計処理しております。取得対価は、被取得企業の支配と交換に譲渡した資産、引き受けた負債及び当社が発行する資本性金融商品の取得日の公正価値の合計として測定しております。企業結合に関連して発生する取引関連費用は、発生時に純損益に認識しております。
被取得企業における識別可能な資産及び負債は、以下を除いて、取得日の公正価値で測定しております。
・繰延税金資産又は負債及び従業員給付契約に関連する資産又は負債は、それぞれIAS第12号「法人所得税」及びIAS第19号「従業員給付」に従って認識及び測定しております。
・IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従って取得日に売却目的保有に分類され取得した非流動資産又は処分グループは、当該基準書に従って測定しております。
・被取得企業の株式に基づく報酬取引に係る負債もしくは資本性金融商品、又は被取得企業の株式に基づく報酬取引の当社の株式に基づく報酬取引への置換えに係る負債もしくは資本性金融商品は、IFRS第2号「株式に基づく報酬」に従って測定しております。
取得対価が被取得企業における識別可能な資産及び負債の公正価値を超過する場合は、連結財政状態計算書においてのれんとして計上しております。反対に下回る場合には、連結損益計算書において直ちに純損益に計上しております。
非支配持分を公正価値で測定するか、又は識別可能な純資産の認識金額の比例持分で測定するかについては、企業結合ごとに選択しております。
企業結合が生じた連結会計年度の末日までに企業結合の当初の会計処理が完了していない場合には、会計処理が完了していない項目について暫定的な金額で連結財務諸表上認識しております。測定期間中、取得日時点で存在し、それを知っていたならば取得日時点で認識した金額の測定に影響したであろう事実及び状況について入手した新しい情報を反映するために、取得日時点で認識した暫定的な金額を遡及修正しております。測定期間は取得日から1年を超えることはありません。
非支配持分の追加取得については、資本取引として処理しているため、当該取引からはのれんは認識しておりません。
(3)外貨換算
①外貨建取引
外貨建取引は、取引日における為替レートを適用することにより、機能通貨に換算しております。
外貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで機能通貨に換算しております。公正価値で測定される外貨建非貨幣性資産及び負債は、当該公正価値の測定日における為替レートで機能通貨に換算しております。取得原価で測定される外貨建非貨幣性資産及び負債は、取引日の為替レートで換算しております。
外貨建取引の決済及び換算によって生じる換算差額は、純損益に認識しております。ただし、非貨幣性資産及び負債の評価替えに係る利益又は損失がその他の包括利益に認識される場合は、為替差額もその他の包括利益に認識しています。
②在外営業活動体の財務諸表
在外営業活動体の資産及び負債は、取得により発生したのれん及び公正価値の調整表を含め、連結決算日の為替レートで表示通貨に換算しております。また、在外営業活動体の収益及び費用は、為替レートが著しく変動している場合を除き、期中の平均レートで表示通貨に換算しております。
在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる為替換算差額は、その他の包括利益として認識しております。在外営業活動体の持分全体の処分及び、支配又は重要な影響力の喪失を伴う持分の一部処分につき、換算差額は処分損益の一部として純損益で認識しております。
(4)金融商品
①金融資産
(ⅰ)当初認識及び測定
営業債権及びその他の債権は発生日に認識しており、その他の金融資産は金融資産に関する契約の当事者となった取引日に認識しております。
すべての金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類される場合を除き、公正価値に取引費用を加算した金額で測定しております。
(ⅱ)分類及び事後測定
金融資産は、「償却原価で測定する金融資産」、「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」、又は「純損益を通じて公正価値で測定する金融資産」のいずれかに分類しております。この分類は、当初認識時に決定しており、金融資産の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。
「償却原価で測定する金融資産」
以下の要件をともに満たす場合には、償却原価で測定する金融資産に分類しております。
・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて保有されている。
・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払いのみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる。
償却原価で測定する金融資産は、実効金利法による償却原価で測定し、実効金利法による償却額は当期の純損益に認識しております。当該金融資産の認識を中止した場合の利得又は損失は、当期の純損益に認識しております。
「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」
資本性金融資産のうち、当初認識時に公正価値の変動をその他の包括利益を通じて認識すると指定したものについては、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に分類しております。
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産は、公正価値で測定し、その変動額をその他の包括利益として認識しております。当該金融資産の認識を中止した場合、その他の包括利益として認識した累積損益を利益剰余金に振替え、純損益では認識しておりません。なお、当該金融資産からの配当金については、金融収益の一部として当期の純損益に認識しております。
「純損益を通じて公正価値で測定する金融資産」
上記のいずれにも分類されない金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は、公正価値で測定し、その変動額を純損益として認識しております。当該金融資産の認識を中止した場合の利得又は損失は、当期の純損益に認識しております。なお、当該金融資産に分類される資本性金融資産からの配当金については、金融収益の一部として当期の純損益に認識しております。
(ⅲ)金融資産の減損
償却原価で測定する金融資産については、予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しております。当該貸倒引当金の繰入額は純損益に認識しております。また、それ以降の期間において貸倒引当金を減額する事象が生じた場合は、貸倒引当金の戻入額を純損益に認識しております。
当社グループは、期末日において、金融資産に係る信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかどうかを評価しております。金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、当該金融資産に係る貸倒引当金を期末日後12ヶ月の予想信用損失と同額で測定しております。一方、金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産に係る貸倒引当金を当該金融商品の予想残存期間の全期間にわたる予想信用損失と同額で測定しております。ただし、営業債権及び契約資産については、常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失と同額で測定しております。
信用リスクが著しく増大しているかどうかは、債務不履行が発生するリスクの変化に基づいて判断しており、その判断にあたっては、期日経過情報、債務者の財政状態の悪化、内部・外部信用格付の低下等を考慮しております。
金融商品の予想信用損失は、以下のものを反映する方法で見積っております。
・一定範囲の生じ得る結果を評価することにより算定される、偏りのない確率加重金額
・貨幣の時間価値
・報告日時点で過大なコスト又は労力なしに利用可能である、過去の事象、現在の状況、並びに将来の経済状況の予測についての合理的で裏付け可能な情報
金融資産の全部又は一部を回収できないと合理的に判断される場合は、当該金融資産の帳簿価額を直接償却しております。
(ⅳ)金融資産の認識の中止
当社グループは、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅する、又は当社グループが金融資産の所有のリスクと経済価値のほとんどすべてを移転する場合において、金融資産の認識を中止しております。当社グループが、移転した当該金融資産に対する支配を継続している場合には、継続的関与を有している範囲において、資産と関連する負債を認識しております。
②金融負債
(ⅰ)当初認識及び測定
当社グループは、発行した負債証券をその発行日に当初認識しております。その他の金融負債は、当社グループが当該金融商品の契約の当事者になる取引日に当初認識しております。
すべての金融負債は公正価値で当初測定しておりますが、償却原価で測定する金融負債については、公正価値から直接帰属する取引費用を控除した金額で測定しております。純損益を通じて公正価値で測定する金融負債の取引費用は、純損益に認識しております。
(ⅱ)分類及び事後測定
金融負債は、「償却原価で測定する金融負債」と「純損益を通じて公正価値で測定する金融負債」のいずれかに分類しております。この分類は、当初認識時に決定しており、金融負債の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。
「償却原価で測定する金融負債」
金融負債のうち、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類されないものについて、償却原価で測定する金融負債に分類しております。
償却原価で測定する金融負債は、実効金利法による償却原価で測定し、実効金利法による償却額は当期の純損益に認識しております。当該金融負債の認識を中止した場合の利得又は損失は、当期の純損益に認識しております。
「純損益を通じて公正価値で測定する金融負債」
金融負債のうち、当初認識時に公正価値の変動を純損益を通じて認識すると指定したものについては、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類しております。
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債は、公正価値で測定し、その変動を当期の純損益に認識しております。当該金融負債の認識を中止した場合の利得又は損失は、当期の純損益として認識しております。
(ⅲ)金融負債の認識の中止
当社グループは、金融負債が消滅したとき、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し、又は失効となった時に、金融負債の認識を中止します。
③金融資産及び金融負債の表示
金融資産及び金融負債は、当社グループが認識している金額を相殺する法的に強制可能な権利を有し、かつ純額で決済するか又は資産の実現と負債の決済を同時に行う意図を有する場合にのみ、金融資産と金融負債を相殺し、連結財政状態計算書に純額で表示しております。
④金融商品の公正価値
活発な市場において取引されている金融商品の公正価値は、市場における公表市場価格等によって測定しております。活発な市場が存在しない金融商品の公正価値は、適切な評価技法を使用して測定しております。
⑤金融保証契約
金融保証契約とは、負債性金融商品の当初又は変更後の条件に従った期日が到来しても、特定の債務者が支払を行わないために保証契約保有者に発生する損失を契約発行者が当該保有者に対し補填することを要求する契約であります。
金融保証契約は、当初契約時点において、公正価値で測定しております。当初認識後は、以下のいずれか高い方で測定しております。
(ⅰ)上記「金融資産の減損」に従って算定した貸倒引当金の額
(ⅱ)当初測定額からIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の原則に従って認識した収益の累計額を控除した額
(5)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されております。
(6)棚卸資産
棚卸資産は主に販売用不動産及び貯蔵品で構成されており、取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い価額で測定しております。
正味実現可能価額は、通常の事業過程における見積売価から、完成までに要する原価の見積額及び販売に要する費用の見積額を控除した額であります。取得原価は主として個別法に基づいて算定されており、取得費、外注費並びに現在の場所及び状態に至るまでに要したすべての費用を含んでおります。
(7)有形固定資産(使用権資産を除く)
①認識及び測定
有形固定資産の測定は「原価モデル」を採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。取得原価には資産の取得に直接関連する費用、並びに解体・除去及び土地の原状回復費用が含まれております。
②減価償却
減価償却費は償却可能価額をもとに算定しております。償却可能価額は、資産の取得価額又は取得価額に準じる額から残存価額を差し引いて算出しております。
土地及び建設仮勘定以外の有形固定資産の減価償却は、各資産の見積耐用年数にわたり、主に定額法に基づいて計上しております。
主要な有形固定資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。
・建物及び構築物 15年
・車両運搬具 2年
・工具、器具及び備品 2年~20年
見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、毎期末日に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(8)のれん
のれんの当初認識時における測定は、上記「(2)企業結合」に記載しております。のれんは取得原価から減損損失累計額を控除した価額で計上しております。
のれんは償却を行わず、毎期又は減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しております。のれんの減損損失は純損益として認識し、その後の戻入れは行っておりません。
(9)無形資産
当初認識時において、個別に取得した無形資産は取得原価、企業結合において取得した無形資産は取得日における公正価値で測定しております。
①耐用年数を確定できる無形資産
無形資産の測定は「原価モデル」を採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。
無形資産は、耐用年数を確定できない無形資産を除いて、それぞれの見積耐用年数にわたって定額法で償却しております。減損の兆候がある場合は、減損テストを実施しております。
主要な無形資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。
・ソフトウエア 3年~5年
見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、毎期末日に見直しを行い、変更があった場合には、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
②耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産
耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産は、償却を行わず、毎期及び減損の兆候を識別したときに、減損テストを実施しております。
(10)リース
当社グループは、契約の締結時に当該契約がリースであるか又はリースを含んでいるかを判定しております。法的にはリースの形態をとらないものであっても、契約の実態に照らし、当該契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約がリースであるか又はリースを含んでいると判断しております。
①借手としてのリース
借手としてのリースは、単一モデルにより、原則としてすべてのリースについて、原資産を使用する権利を表す使用権資産とリース料を支払う義務を表すリース負債を連結財政状態計算書上で認識しております。
リース開始日において、リース負債はリース期間における未払リース料総額の現在価値で測定し、使用権資産はリース負債の当初測定額に当初直接コスト、前払リース料等を調整し、リース契約に基づき要求される原状回復義務等のコストを加えた額で測定を行っております。
使用権資産は、リース契約の終了時までに当社グループが所有権を獲得することが合理的に見込まれる場合には見積耐用年数で、それ以外の場合には見積耐用年数又はリース期間のいずれか短い方の期間にわたって主に定額法により減価償却を行っております。リース料の支払額は、実効金利法に基づき、金融費用とリース負債の返済額とに配分し、金融費用は連結損益計算書上、使用権資産に係る減価償却費と区分して表示しております。
リース期間は、解約不能なリース期間に、リース契約を延長又は解約するオプションの対象期間を加えた期間としております。当該オプションの対象期間は、当社グループが延長オプションを行使すること又は解約オプションを行使しないことが合理的に確実である場合にのみ、解約不能期間に加えております。
なお、リース期間が12ヶ月以内に終了する短期リース及び原資産が少額であるリースについては、使用権資産及びリース負債を認識せず、当該リースに関連したリース料をリース期間にわたり定額法又は他の規則的な基礎のいずれかにより費用として認識しております。
使用権資産の見積耐用年数又はリース期間は2年から7年です。
見積耐用年数又はリース期間は、毎期末日に見直しを行い、変更があった場合には、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
なお、使用権資産のうち、投資不動産の定義を満たすものは連結財政状態計算書上投資不動産として表示しています。
②貸手としてのリース
貸手としてのリースは、契約上、原資産の所有に伴うリスクと経済価値のほとんどすべてが借手に移転する場合はファイナンス・リースに分類し、ファイナンス・リース以外のリースをオペレーティング・リースに分類しております。また、中間の貸手としてサブリースを行う場合は、原資産ではなくヘッドリースから生じる使用権資産を参照して、ファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類しております。
ファイナンス・リースは、リース開始日において、原資産の認識の中止を行うと共に、リース料総額の現在価値で正味リース投資未回収額を測定し、同額をリース債権として認識しております。リース料の受取額は、実効金利法に基づき、金融収益とリース債権の回収額とに配分し、金融収益は純損益に認識しております。
オペレーティング・リースは、原資産の認識を継続し、リース料の受取額は、原則としてリース期間にわたって均等に売上収益として純損益に認識しております。
③セール・アンド・リースバック取引
セール・アンド・リースバック取引は売手である借手から買手である貸手への資産の譲渡が売却に該当するか否かをIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づいて判断しております。資産の売却に該当する場合は、売手である借手は、リースバックから生じた使用権資産を、資産の帳簿価額に基づき測定し、リースバックされなかった部分の損益のみを認識しております。投資用区分所有マンションのセール・アンド・リースバック取引における売却時の収入については、連結キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローに含めております。資産の売却に該当しない場合は、売手である借手は、譲渡した資産を引き続き認識するとともに、譲渡収入と同額の金融負債を認識し、金融取引として処理しております。
(11)投資不動産
投資不動産とは、賃貸収入又はキャピタル・ゲイン、もしくはその両方を得ることを目的として保有する不動産であります。通常の営業過程で販売する不動産や他の管理目的で使用する不動産は含まれておりません。
投資不動産の測定は、「原価モデル」を採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。投資不動産の減価償却は、見積耐用年数にわたって主として定額法で計上しております。
主要な投資不動産の見積耐用年数は2年~7年であります。
見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、毎期末日に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(12)非金融資産の減損
棚卸資産や繰延税金資産等を除く当社グループの非金融資産は、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断し、減損の兆候が存在する場合は、当該資産の回収可能価額を見積り、減損テストを行っております。のれん及び耐用年数を確定できない又は未だ使用可能ではない無形資産については、少なくとも年1回又は減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを行っております。
資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値と処分費用控除後の公正価値のうちいずれか大きい方の金額としております。使用価値の算定においては、見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間的価値及び当該資産又は資金生成単位に固有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割り引いております。
減損の判定は、資産、資金生成単位又は資金生成単位グループごとに実施しており、資産、資金生成単位又は資金生成単位グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に、当該差額を減損損失として純損益に認識しております。
複数の資産が一体となってキャッシュ・インフローを生み出しており、個別資産の回収可能価額の見積りが可能でない場合には、他の資産又は資産グループのキャッシュ・インフローから概ね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の単位を資金生成単位とし、当該資金生成単位に含めて減損テストを行っております。企業結合により取得したのれんは、企業結合のシナジーから便益が得られると期待される資金生成単位又は資金生成単位グループに配分して減損テストを行っております。全社資産は独立したキャッシュ・インフローを生成しないため、全社資産に減損の兆候がある場合は、全社資産が帰属する資金生成単位又は資金生成単位グループの回収可能価額を算定して減損テストを行っております。
資金生成単位又は資金生成単位グループに関連して認識した減損損失は、まず当該資金生成単位又は資金生成単位グループに配分されたのれんの帳簿価額を減額するように配分し、次に資金生成単位又は資金生成単位グループ内の他の資産の帳簿価額に基づく比例按分により他の資産に配分しております。
過去に認識した減損は、期末日ごとに減損の戻入の兆候の有無を評価し、減損の戻入の兆候が存在する場合は、回収可能価額まで戻し入れを行っております。ただし、のれんに関連する減損損失は戻し入れを行っておりません。また、減損損失の戻入は、過年度に減損損失を認識しなかったとした場合の償却又は減価償却控除後の帳簿価額を上限としております。
(13)従業員給付
①短期従業員給付
短期従業員給付とは、従業員が関連する勤務を提供した期間の末日後12ヶ月以内に決済の期限が到来する従業員給付をいい、ある会計期間中に従業員が勤務を提供した場合に、当社グループは当該勤務の見返りに支払うと見込まれる割り引かない金額で認識しております。当社グループにおける短期従業員給付には賞与及び有給休暇に係るものがあります。
累積型の有給休暇に関する従業員給付の予想コストは、将来の有給休暇の権利を増加させる勤務を従業員が提供した時に認識しております。また、当社グループは、累積型有給休暇の予想コストを、連結会計年度の末日現在で累積されている未使用の権利の結果として当社グループが支払うと見込まれる追加金額として測定しております。
なお、賞与については、過去に従業員から勤務を提供された結果、支払を行う法的又は推定的債務を有しており、かつ、当該債務について信頼性のある見積りが可能な場合に負債として認識しております。
②退職後給付
当社及び一部の連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため確定拠出制度のほか、従業員選択制による複数事業主制度による確定給付企業年金基金への加入制度を設けております。
確定拠出制度は、雇用主が一定の掛金を公的又は私的管理の年金保険制度に拠出し、その拠出額以上の支払について法的又は推定的債務を負わない退職後給付制度であります。確定拠出制度の退職給付に係る費用は、拠出時に費用として認識しております。
複数事業主制度による企業年金基金への加入は、確定給付制度としての会計処理を行うために十分な情報を入手できないため、複数事業主制度への拠出額を従業員が勤務を提供した期間に費用として認識し、確定拠出制度と同様の会計処理を行っております。
(14)引当金
引当金は、過去の事象の結果として、当社グループが現在の法的又は推定的債務を負っており、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に認識しております。引当金として認識する金額は、当該債務に係るリスクや不確実性を考慮した最善の見積りであります。貨幣の時間価値の影響が重要な場合には、引当金は当該債務の決済に必要と見込まれる支出の現在価値で測定しております。
(15)株式に基づく報酬
当社グループでは、取締役、執行役員及び一部の従業員に対する持分決済型の株式に基づく報酬として、ストック・オプション制度を採用しております。
ストック・オプションは権利付与日における公正価値で測定しております。ストック・オプションの権利付与日に算定した公正価値は、最終的に権利確定すると予想されるストック・オプションの数を考慮した上で、権利付与日から権利確定日までの期間にわたって費用として純損益に認識し、同額を連結財政状態計算書において資本の増加として認識しております。
(16)収益
当社グループは、以下の5ステップアプローチに基づき収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を識別する
ステップ2:契約における履行義務を識別する
ステップ3:取引価格を算定する
ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する
ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するに応じて)収益を認識する
当社グループは、主要な事業としてRENOSYマーケットプレイス事業、ITANDI事業を行っております。これらの事業から生じる収益は、顧客との契約に従い計上しており、それぞれの履行義務に関する情報、取引価格の決定方法、収益の認識時期等は、連結財務諸表注記「26.売上収益」に記載のとおりであります。
(17)法人所得税
法人所得税は、当期税金と繰延税金から構成されております。これらは、企業結合に関連するもの、及び直接資本又はその他の包括利益に認識する項目を除き、純損益に認識しております。
①当期税金
当期税金は、税務当局に対する納付又は税務当局から還付が予想される金額で測定しております。税額の算定にあたっては、当社グループが事業活動を行い、課税対象となる損益を稼得する国において、期末日までに制定され又は実質的に制定されている税率及び税法に従っております。
②繰延税金
繰延税金資産及び負債は、期末日における資産及び負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除に対して認識しております。繰延税金資産は将来減算一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除について、それらを回収できる将来課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識し、繰延税金負債は原則としてすべての将来加算一時差異に対して認識しております。
繰延税金資産の帳簿価額は毎期見直され、繰延税金資産の一部又は全額の税務便益を実現できるだけの十分な課税所得が稼得されない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。過去の未認識の繰延税金資産は毎期再評価され、将来の課税所得によって繰延税金資産の税務便益を実現できる可能性が高くなった範囲で未認識であった繰延税金資産を認識しております。
なお、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産及び負債を計上しておりません。
・のれんの当初認識から生じる将来加算一時差異
・企業結合取引を除く、会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引によって発生する資産及び負債の当初認識により生じる一時差異
・子会社に対する投資に係る将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合
・子会社に対する投資に係る将来減算一時差異のうち、予見可能な期間内に一時差異が解消される可能性が高くない場合
繰延税金資産及び負債は、期末日において制定され又は実質的に制定されている税率及び税法に基づいて、繰延税金資産が実現する期又は負債が決済される期に適用されると予想される税率に従って測定しております。
繰延税金資産及び負債は、当期税金負債と当期税金資産を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、相殺しております。
(18)株主資本
①普通株式
普通株式は、発行価額を資本金及び資本剰余金に計上しております。また、株式発行費用は発行価額から控除しております。
②自己株式
自己株式を取得した場合、その取得価額を資本の控除項目として認識しております。自己株式を売却した場合には、帳簿価額と売却時の対価の差額を資本剰余金として認識し、利得又は損失を認識しておりません。
(19)1株当たり利益
基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期損益をその期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有するすべての潜在株式の影響を調整して計算しております。
当社グループの連結財務諸表は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の認識と測定に影響を及ぼす経営者の見積り及び仮定を含んでおります。これらの会計上の見積り及び仮定は、過去の実績や期末日の状況に応じて合理的であると考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら、その性質上、実際の結果が見積り及び仮定と異なることがあります。
会計上の見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しております。これらの会計上の見積り及び仮定の見直しによる影響は、当該見積りを見直した会計期間及びそれ以降の将来の期間において認識しております。
連結財務諸表における重要な見積り及び仮定に関する情報は、以下のとおりです。
のれん及び無形資産の減損(連結財務諸表注記「17.非金融資産の減損損失」)
当社グループは、非金融資産について回収可能価額が帳簿価額を下回る兆候がある場合には減損テストを実施しております。のれん及び耐用年数を確定できない又は未だ使用可能でない無形資産については、毎期及び減損の兆候を識別した時に減損テストを実施しております。
非金融資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その減少額を減損損失として計上しております。回収可能価額の算定は、将来の事業計画における売上予測や割引率等、多くの仮定及び見積りに基づき実施されており、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって、翌連結会計年度の連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。
株式会社神居秒算及び積愛科技(上海)有限公司は、中華圏の投資家等と主に日本の不動産をマッチングするプラットフォーム「神居秒算」を提供しており、「神居秒算」を通じて不動産会社へ送客することや、仲介及び販売代理を行うことによって各種手数料を受け取る事業(以下、神居秒算事業)を行っております。
神居秒算事業の回収可能価額は使用価値で算定しております。使用価値は、経営者によって承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、加重平均資本コストをもとに算定した割引率で現在価値に割り引いて算定しております。事業計画は外部情報及び過去の経験を反映したもので、5年を限度としており、予測期間を超えた後のキャッシュ・フローの見積額は、神居秒算事業が属する市場の長期平均成長率の範囲内で見積った成長率をもとに継続価値を算定しております。使用価値の算定における主要な仮定は、成約数、反響数、成約率、単価、反響獲得コスト、成長率、割引率です。
なお、減損テストを行った結果、回収可能価額が帳簿価額を上回ったため、減損損失を認識しておりません。
連結財務諸表の承認日までに新設又は改訂が行われた新基準書及び新解釈指針のうち、2023年10月31日現在において当社が適用していない主なものは以下のとおりです。
基準書 |
基準名 |
強制適用時期 (以降開始年度) |
当社適用年度 |
新設・改訂の概要 |
IAS第12号 |
法人所得税 |
2023年1月1日 |
2024年10月期 |
単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金の会計処理の明確化 |
上記基準書等を適用することによる連結財務諸表への重要な影響はありません。
(1)報告セグメントの概要
当社グループの事業セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。報告セグメントの決定に当たっては事業セグメントの集約を行っておりません。
当社は、事業の共通性に基づき、「RENOSYマーケットプレイス事業」「ITANDI事業」の2つを報告セグメントとしております。
なお、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、前連結会計年度に係る数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
各報告セグメントの属する主要な事業は以下のとおりであります。
報告セグメント |
主要な事業の内容 |
RENOSYマーケットプレイス事業 |
・ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」において、不動産の購入DXサービスを提供 ・ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」において、不動産の売却DXサービスを提供 ・ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」において、高級賃貸サービスを提供 ・不動産オーナー向けにサブスクリプション(定額利用)で様々な管理プランを提供 ・新築コンパクトマンションを活用したサービスの提供 ・タイ駐在員向け賃貸プラットフォーム「dearlife」の運営 |
ITANDI事業 |
・賃貸会社向けSaaSシリーズ「ITANDI BB+」や不動産業者間サイト「ITANDI BB」の開発、運営 ・BtoCのネット不動産賃貸サービス「OHEYAGO」を提供 ・賃貸管理業務の基幹ソフトウエア「賃貸名人」の開発、運営 |
(2)報告セグメントに関する情報
当社グループの報告セグメントによる収益及び業績は以下のとおりであります。
報告セグメントの会計方針は、連結財務諸表注記「3.重要な会計方針」で記載している当社グループの会計方針と同一であります。
なお、セグメント間の売上収益は、市場実勢価格に基づいております。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
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(単位:百万円) |
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報告セグメント |
その他 (注)1 |
合計 |
調整額 (注)2 |
連結 (注)3 |
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RENOSY マーケット プレイス |
ITANDI |
計 |
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売上収益 |
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外部収益 |
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セグメント間収益 |
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△ |
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合計 |
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△ |
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セグメント利益又は損失(△)(事業利益) |
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△ |
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△ |
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その他の収益 |
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その他の費用 |
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金融収益 |
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金融費用 |
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税引前利益 |
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その他の項目 |
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減価償却費及び償却費 |
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非金融資産の減損損失 |
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(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、中華圏の投資家向け不動産プラットフォーム事業等を含んでおります。
2.セグメント利益又は損失(事業利益)の調整額△3,973百万円には、セグメント間取引消去0百万円、企業結合の結果識別した無形資産の償却額及び取得関連費用△188百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△3,785百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.セグメント利益又は損失は連結損益計算書の事業利益と調整を行っております。
4.事業利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除し、その他の収益及びその他の費用を含まない段階利益であります。
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
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(単位:百万円) |
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報告セグメント |
その他 (注)1 |
合計 |
調整額 (注)2 |
連結 (注)3 |
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RENOSY マーケット プレイス |
ITANDI |
計 |
||||
売上収益 |
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外部収益 |
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セグメント間収益 |
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△ |
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合計 |
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△ |
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セグメント利益又は損失(△)(事業利益) |
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△ |
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△ |
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その他の収益 |
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その他の費用 |
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金融収益 |
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金融費用 |
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税引前利益 |
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その他の項目 |
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減価償却費及び償却費 |
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非金融資産の減損損失 |
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(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、中華圏の投資家向け不動産プラットフォーム事業、M&A仲介事業及びコンサルティング事業等を含んでおります。
2.セグメント利益又は損失(事業利益)の調整額△5,007百万円には、セグメント間取引消去2百万円、企業結合の結果識別した無形資産の償却額及び取得関連費用△163百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△4,846百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.セグメント利益又は損失は連結損益計算書の事業利益と調整を行っております。
4.事業利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除し、その他の収益及びその他の費用を含まない段階利益であります。
(3)製品及びサービスに関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、連結財務諸表注記「26.売上収益」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
(4)地域別に関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、本邦の外部顧客への売上収益及び国内に所在している非流動資産が大部分を占めるため、記載を省略しております。
(5)主要な顧客に関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、特定の顧客への売上収益に連結損益計算書の売上収益の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
(株式取得及び簡易株式交換による会社の買収)
当社は、2021年12月15日開催の取締役会において、不動産や資産形成のコンサルティング事業を行う株式会社リコルディ(以下「リコルディ社」)の発行済株式の一部を取得し(以下「本株式取得」)、その後、当社を株式交換完全親会社、リコルディ社を株式交換完全子会社とする簡易株式交換(以下「本株式交換」)を行うこと(以下、本株式取得と本株式交換を総称して「本件統合」)を決議し、株式譲渡契約及び株式交換契約を締結いたしました。
なお、株式取得の手続きは2022年2月28日付、簡易株式交換の手続きは2022年3月1日付で完了し、リコルディ社を当社の完全子会社としております。
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 |
株式会社リコルディ |
事業の内容 |
資産運用型マンションの販売・賃貸、中古住宅のリノベーション及び販売 |
②企業結合を行った主な理由
当社は、この度のリコルディ社のグループ参画による連携を通じて、人生100年時代を背景に重要性の増す資産運用ニーズに応えるべく、RENOSYマーケットプレイスの商品ラインナップ拡充と、カスタマーサクセス強化による顧客のライフプランに寄り添う高付加価値なサービスの提供を目指します。また、リコルディ社においては、当社の得意とする不動産取引の電子化により、顧客満足度の更なる向上と、より高い生産性向上を実現します。そして、当社の企業理念である「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る。」をさらに推し進め、顧客体験を向上させ、不動産購入をワンクリックで行える世界を実現することで、お客様が豊かな生活を送るための資産形成づくりに貢献してまいります。
③企業結合日
2022年3月1日
④被取得企業の支配の獲得方法
当社を完全親会社とし、リコルディ社を完全子会社とする株式取得及び株式交換
株式取得:現金を対価とする株式取得
株式交換:当社の普通株式を対価とする簡易株式交換
⑤取得した議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 |
-% |
現金対価により取得した議決権比率 |
35.71% |
株式交換により追加取得した議決権比率 |
64.29% |
取得後の議決権比率 |
100.00% |
(2)株式の種類別の交換比率及びその算定方法並びに交付した株式数
①株式の種類別の交換比率
当社とリコルディ社との間の普通株式に係る株式交換比率 7124.79:1
②株式交換比率の算定方法
当社については、上場会社であり、市場株価が存在することから、市場株価法によるものとしております。東京証券取引所マザーズにおける2021年11月13日(同日含む)から同年12月13日(同日含む)までの取引日における各取引日の当社株価の終値の平均値を使用して算定をしております。
一方で、非上場会社であるリコルディ社の株式価値については、公平性及び妥当性を確保するため、独立した第三者機関に算定を依頼し、その算定結果を踏まえ、当事者間で慎重に協議のうえ決定をいたしました。
③交付株式数
普通株式:961,600株
当該株式交換の内容については、連結財務諸表注記「25.資本及びその他の資本項目」に記載しております。
(3)支払対価の公正価値及びその内訳
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
現金 |
750 |
取得日に交付した当社普通株式の公正価値 |
764 |
支払対価の合計額 |
1,515 |
(注)1.当企業結合に係る取得関連費用17百万円は、「販売費及び一般管理費」に計上しております。
2.契約の一部として条件付対価が付されており、被取得企業の特定の業績指標の水準に応じて支払う契約でありますが、当社グループは当該業績指標の水準を見積った結果、条件付対価を認識しておりません。なお、条件付対価の上限額はありません。
(4)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値
(単位:百万円) |
支払対価の公正価値 |
1,515 |
計 |
1,515 |
|
|
現金及び現金同等物 |
304 |
営業債権及びその他の債権 |
6 |
棚卸資産 |
680 |
投資不動産 |
2,149 |
無形資産 |
4 |
その他資産 |
652 |
営業債務及びその他の債務 |
107 |
社債及び借入金 |
867 |
リース負債 |
2,893 |
その他負債 |
94 |
取得資産及び引受負債の公正価値(純額) |
△163 |
のれん(注) |
1,678 |
(注)のれんの主な内容は、取得から生じることが期待される既存事業とのシナジー効果と超過収益力であります。
また、税務上損金算入を見込んでいる金額はありません。
(5)子会社の取得による支出
リコルディ社株式の取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりであります。
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
リコルディ社株式の現金による取得対価 |
△750 |
リコルディ社の現金及び現金同等物の残高 |
304 |
リコルディ社株式の取得による支出 |
△445 |
(6)当社グループに与える影響
当該企業結合に係る取得日以降の損益及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けておりません。
(株式交換及び事業譲受による会社の買収)
当社は、2021年11月18日開催の取締役会において、タイ王国(以下「タイ」)にて外国人駐在員向け不動産賃貸仲介事業を手掛けるDear Life Corporation Ltd.(本社:タイ王国バンコク、以下「DLC社」)の親会社であるDLホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、以下「DLH社」)について、当社を完全親会社、DLH社を完全子会社とする簡易株式交換(以下「株式交換」)を行うこと、及び当社の連結子会社であるRENOSY (Thailand) Co.,Ltd.(本社:タイ王国バンコク、以下「RT社」)を受け皿とする、DLC社からの事業譲受(以下「事業譲受」)を行うことを決議いたしました。同日付で事業譲受に係る基本合意書を締結し、株式交換契約は2022年3月1日付、事業譲受契約は2022年3月11日付で締結しております。
簡易株式交換及び事業譲受の手続きは2022年5月1日付で完了しております。
(1)企業結合を行った主な理由
当社はこの度のDLH社及びRT社のグループ参画による連携を通じて、両社の強固な顧客・オーナー接点を活かし、RENOSYマーケットプレイス事業並びにITANDI事業をタイ市場にて展開してまいります。具体的には、当社RENOSYマーケットプレイス事業において、タイで賃貸仲介サービスを受けた日本人駐在員に対してのクロスセルが期待できます。また、ITANDI事業において、タイにおける平均所得や家賃の上昇傾向※1を通じて、SaaS市場やサービス市場の拡大、並びにプロダクト販売機会の増大を見込むことができます。さらに、当社グループのテクノロジーやマーケティングノウハウを活用し、インハウスマーケティングによる集客強化、CRM活用とエンジニアリソース提供による業務効率化、オペレーションノウハウの共有による生産性向上を目指します。加えて、タイオフィス※2統合を含む、事業運営の合理化を通じて、コスト低減や生産性向上を実現します。
※1.JETRO“2019年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査”(2019)
※2.2020年より東南アジア地域のリサーチを目的に、調査拠点をバンコクに開設
(2)企業結合日
株式交換日 2022年5月1日
事業譲受日 2022年5月1日
(3)事業譲受の概要
①事業譲渡会社の名称及び事業内容
名称 |
Dear Life Corporation Ltd. |
事業の内容 |
日本人駐在員向け不動産賃貸仲介事業 |
②事業譲受の取得対価の公正価値
現金及び現金同等物 600百万円
③被取得企業の支配の獲得方法
当社の連結子会社が、現金を対価とする事業譲受により被取得企業の事業を獲得したことによるものです。
(4)株式交換の概要
①取得企業の名称及び事業内容
取得企業の名称 |
DLホールディングス株式会社 |
事業の内容 |
子会社の経営管理 |
②株式交換の取得対価の公正価値
取得日に交付した当社普通株式(281,800株)の公正価値 279百万円
③被取得企業の支配の獲得方法
当社を完全親会社とし、DLH社を完全子会社とする株式交換
④取得した議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 |
-% |
株式交換により取得した議決権比率 |
100% |
取得後の議決権比率 |
100% |
⑤株式の種類別の交換比率
当社とDLH社との間の普通株式に係る株式交換比率 35.23:1
⑥交換比率の算定方法
当社については、上場会社であり、市場株価が存在することから、市場株価法によるものとしております。東京証券取引所マザーズにおける2021年11月16日の当社株価の終値を使用して算定をしております。
一方で、非上場会社であるDLH社の株式価値については、公平性及び妥当性を確保するため、独立した第三者機関に算定を依頼し、その算定結果を踏まえ、当事者間で慎重に協議のうえ決定いたしました。
(5)取得日における取得資産及び引受負債及び支払対価の公正価値の内訳
(単位:百万円) |
支払対価の公正価値 |
|
現金 |
600 |
取得日に交付した当社普通株式の公正価値 |
279 |
計 |
879 |
|
|
現金及び現金同等物 |
322 |
営業債権及びその他の債権 |
164 |
無形資産 |
150 |
その他資産 |
193 |
営業債務及びその他の債務 |
31 |
リース負債 |
13 |
その他負債 |
45 |
取得資産及び引受負債の公正価値(純額) |
739 |
のれん(注)2 |
139 |
(注)1.取得資産及び引受負債の額については、当連結会計年度において取得対価の配分が完了したため、暫定的な金額の修正を行っております。これにより、主に無形資産が150百万円増加し、その他負債が30百万円増加した結果、のれんが120百万円減少しております。
2.のれんは、期待される将来の超過収益力を反映しています。
3.当企業結合に係る取得関連費用64百万円は、「販売費及び一般管理費」に計上しております。
(6)取得に伴うキャッシュ・フロー
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
取得により支出した現金及び現金同等物 |
△600 |
取得時に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物 |
322 |
合計 |
△277 |
(7)当社グループに与える影響
当該企業結合に係る取得日以降の損益及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けておりません。
(株式取得による会社の買収)
当社の連結子会社であるイタンジ株式会社(以下、「イタンジ」)は、2021年10月29日に締結した株式譲渡契約に基づき、2022年9月1日に以下のとおり、株式会社ダンゴネット(本社:東京都国分寺市、以下「ダンゴネット社」)の株式を取得しました。
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及び事業の内容
取得企業の名称 |
株式会社ダンゴネット |
事業の内容 |
不動産業界向けソフトウエアパッケージの開発・販売・保守 受託システム開発 |
②企業結合を行った主な理由
当社グループは、この度ダンゴネット社のグループ参画による連携を通じて、イタンジが提供する製品ラインナップの拡充と、両社の顧客基盤を活かした相互のサービス展開を図ってまいります。また、両社プロダクト間のデータ連携を加速させることで、顧客満足度の更なる向上と、高い生産性向上を実現します。そして当社の企業理念である「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る。」をさらに推し進めるべく、不動産賃貸領域における業務課題の解決に貢献してまいります。
③企業結合日
2022年9月1日
④被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価とする株式取得
⑤取得した議決権比率
80.95%
(2)支払対価の公正価値及びその内訳
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
現金 |
566 |
(注)1.当企業結合に係る取得関連費用7百万円は、「販売費及び一般管理費」に計上しております。
2.契約の一部として取得対価に含まれない支払(上限額200百万円)が付されており、企業結合とは別個に認識した、ダンゴネット社の旧所有者に報酬を与える取引のための支払です。その支払は、継続雇用が条件となっており、条件となっている期間に亘って、現金で交付することがあります。
(3)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値
(単位:百万円) |
支払対価の公正価値 |
566 |
計 |
566 |
|
|
現金及び現金同等物 |
77 |
営業債権及びその他の債権 |
4 |
無形資産 |
276 |
使用権資産 |
16 |
繰延税金資産 |
51 |
その他資産 |
80 |
営業債務及びその他の債務 |
23 |
社債及び借入金 |
144 |
リース負債 |
15 |
その他負債 |
128 |
取得資産及び引受負債の公正価値(純額) |
194 |
非支配持分(注)1 |
2 |
のれん(注)2、3 |
375 |
(注)1.非支配持分は、支配獲得日における識別可能な被取得企業の純資産額の公正価値に、非支配株主に個別に帰属する部分を除き、企業結合後の持分比率を乗じて測定しております。
2.取得資産及び引受負債の額については、当連結会計年度において取得対価の配分が完了したため、暫定的な金額の修正を行っております。これにより、主に無形資産が276百万円増加し、その他負債が95百万円増加した結果、のれんが180百万円減少しております。
3.のれんの主な内容は、取得から生じることが期待される既存事業とのシナジー効果と超過収益力であります。また、税務上損金算入を見込んでいる金額はありません。
(4)子会社の取得による支出
ダンゴネット社株式の取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりであります。
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
ダンゴネット社株式の現金による取得対価 |
△566 |
ダンゴネット社の現金及び現金同等物の残高 |
77 |
ダンゴネット社株式の取得による支出 |
△489 |
(5)当社グループに与える影響
当該企業結合に係る取得日以降の損益及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けておりません。
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
(株式取得による会社の買収)
当社は、2023年6月14日開催の取締役会において、M&A仲介事業及びコンサルティング事業を行う株式会社スピカコンサルティング(本社:東京都港区、以下「スピカ社」)の発行済株式を取得し経営統合することを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結いたしました。
なお、株式取得の手続きは2023年7月3日に完了し、スピカ社を当社の子会社としております。
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 |
株式会社スピカコンサルティング |
事業の内容 |
M&A仲介事業、コンサルティング事業 |
②企業結合を行った主な理由
当社は、2013年の創業時より「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る。」を企業理念に掲げ、アナログと言われてきた不動産業界のDXを推進してきました。AIやRPAの技術を活用した業務の効率化やオンライン化、あるいはデータの利活用で顧客体験を向上させる等、不動産取引の実務とテクノロジーの融合を図り、またPDCAサイクルを高速化することで、不動産業界における業務オペレーションの質の向上に努めてきました。その結果、創業10年でグループ連結の売上高は1,000億円を超え、アナログ産業におけるDX推進の評価を獲得しています。
このような実績を背景に、当社が不動産領域において構築し成功した仕組みを横展開でき、かつシナジーを見込める領域であるM&A仲介への参入を決定し、2023年3月1日より正式にサービスを開始いたしました。
一方、スピカ社は、M&A業界のリーディングカンパニーで優秀な実績を収めた業界最高峰の実力ある経営陣及び突出した実績を保有する業界特化M&Aプレイヤーを擁し、担当者が1業種に特化し、業界の専門性を極めた完全業界特化型M&A仲介に強みを持ち、業界の商習慣を熟知、実績に基づくバリュエーションや豊富な候補先ニーズによる提案を実施しております。また、バリューアップコンサルティング及びM&Aコンサルティング等の高いコンサルティング力を背景に、業界特化における高い顧客満足度と品質の高さでシェアを拡大しております。
当社は、この度のスピカ社のグループ参画による連携を通じて、自前での事業展開のみにおいては一定程度の時間がかかる市場シェア拡大や同業界での存在感の発揮をよりスピーディに実現し、業界の課題解決に貢献できると考えております。当社は、スピカ社の完全業界特化型M&A仲介の強みと経験豊富な経営陣及びプレイヤーの獲得により、M&A仲介業界においても早期に事業を立ち上げ、DXを加えた高付加価値なサービスの提供により業界の課題を解決し、シェア拡大を図ってまいります。なお、当連結会計年度への重要な影響はありませんが、翌期以降に収益に貢献することを見込んでおります。
③企業結合日
2023年7月3日
④被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価とする株式取得
⑤取得した議決権比率
51.5%
上記を除く議決権のうち、15.5%は当社役員が保有する資産管理会社である合同会社GGAが保有しているほか、同社は、当社を除く他の株主が保有する33.0%の持分を一定の条件のもとに段階的に取得する権利及び義務を保有しています。
なお、当社は、合同会社GGAを除く他の株主と、スピカ社の株主総会において当社の議決権行使に同意する旨の株主間契約を締結しております。
(2)支払対価の公正価値及びその内訳
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
現金 |
500 |
支払対価の合計額 |
500 |
(注)当企業結合に係る取得関連費用16百万円は、「販売費及び一般管理費」に計上しております。
(3)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値及び非支配持分
(単位:百万円) |
支払対価の公正価値 |
500 |
計 |
500 |
|
|
現金及び現金同等物 |
50 |
営業債権及びその他の債権 |
3 |
その他資産 |
6 |
営業債務及びその他の債務 |
11 |
その他負債 |
12 |
取得資産及び引受負債の公正価値(純額) |
36 |
非支配持分(注)2 |
17 |
のれん(注)1、3 |
481 |
(注)1.取得資産及び引受負債の額については、当連結会計年度末において取得対価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な情報に基づいて暫定的に算定しております。取引日に存在していた事実及び状況について取得日から1年以内に新たな情報が生じ、上記の金額に修正又は追加がある場合には、取得時の会計処理を修正することとなります。
2.非支配持分は、支配獲得日における識別可能な純資産に企業結合後の非支配持分比率を乗じて測定しています。
3.のれんの主な内容は、取得から生じることが期待される既存事業とのシナジー効果と超過収益力であります。また、税務上損金算入を見込んでいる金額はありません。
(4)子会社の取得による支出
スピカ社株式の取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりであります。
(単位:百万円) |
種類 |
金額 |
スピカ社株式の現金による取得対価 |
△500 |
スピカ社の現金及び現金同等物の残高 |
50 |
スピカ社株式の取得による支出 |
△449 |
(5)当社グループに与える影響
当該企業結合に係る取得日以降の損益及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けておりません。
現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
現金及び預金 |
12,341 |
17,956 |
預入期間が3ヶ月を超える定期預金 |
△499 |
△504 |
合計 |
11,842 |
17,452 |
連結財政状態計算書における「現金及び現金同等物」の残高と連結キャッシュ・フロー計算書における「現金及び現金同等物」の残高は一致しております。
営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
売掛金 |
429 |
425 |
未収入金 |
181 |
394 |
求償債権 |
72 |
92 |
契約資産 |
52 |
57 |
その他 |
33 |
8 |
貸倒引当金 |
△100 |
△109 |
合計 |
667 |
867 |
連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。
「営業債権及びその他の債権」は償却原価で測定する金融資産に分類しております。
棚卸資産の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
販売用不動産 |
|
|
貯蔵品 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
費用計上した項目は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
売上原価 |
92,501 |
119,053 |
棚卸資産の評価減 |
3 |
44 |
棚卸資産の評価減の戻入 |
- |
- |
(1)その他の金融資産の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
償却原価で測定する金融資産 |
|
|
敷金及び保証金 |
997 |
1,282 |
定期性預金 |
509 |
514 |
貸付金 |
266 |
41 |
賃料債権 |
193 |
395 |
その他 |
130 |
115 |
小計 |
2,098 |
2,349 |
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 |
|
|
有価証券 |
511 |
454 |
出資金 |
83 |
84 |
小計 |
594 |
538 |
合計 |
2,693 |
2,888 |
流動資産 |
982 |
970 |
非流動資産 |
1,711 |
1,917 |
合計 |
2,693 |
2,888 |
(2)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の銘柄及び公正価値等は以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
銘柄 |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
Anyplace Inc. |
416 |
386 |
デジタルベースキャピタル1号投資事業有限責任組合 |
63 |
70 |
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター |
70 |
39 |
AntWorks Pte. Ltd. |
0 |
- |
その他 |
44 |
43 |
合計 |
594 |
538 |
特定の資本性金融商品は、主に投資先への経営参加など当社グループの営業基盤強化等を目的として保有しておりその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に指定しております。
資本性金融商品は、最適投資ポートフォリオや保有資産の効率化・有効活用を図るために、公正価値や発行体の財務状況を把握し、保有継続について定期的に見直しを行っております。
その他の資本の構成要素として認識していたその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の累積利得又は損失は、認識の中止を行った場合にその他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替えております。
期中に認識を中止したその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
当社グループは、保有資産の効率化や有効活用を図るため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の一部を売却等により処分し、認識を中止しております。
当連結会計年度において、AntWorks Pte. Ltd.の株式を売却いたしました。
①売却株数 62,500株
②売却時の公正価値 119百万円
③売却後の所有株式数 0株
本株式に関して、取得から売却までの期間において、その他の包括利益で累計18百万円の利得を認識しております。また、上記の利得に対応する税金費用として、その他の包括利益で累計5百万円の損失を認識しております。その他の包括利益で認識された利得及び損失は利益剰余金に振り替えております。
その他の資産の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
その他の資産 |
|
|
前渡金 |
652 |
1,084 |
前払費用 |
510 |
464 |
立替金 |
146 |
107 |
その他 |
41 |
29 |
合計 |
1,350 |
1,686 |
流動資産 |
1,314 |
1,666 |
非流動資産 |
36 |
20 |
合計 |
1,350 |
1,686 |
(1)増減表
有形固定資産の帳簿価額、取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減は以下のとおりであります。
取得原価
(単位:百万円) |
|
建物 及び構築物 |
車両運搬具 |
工具、器具 及び備品 |
建設仮勘定 |
その他 |
合計 |
2021年11月1日残高 |
986 |
14 |
556 |
178 |
67 |
1,804 |
取得 |
11 |
- |
61 |
40 |
24 |
138 |
企業結合による取得 |
76 |
18 |
30 |
1 |
22 |
151 |
売却又は処分 |
- |
△1 |
△51 |
- |
- |
△52 |
科目振替 |
146 |
- |
32 |
△178 |
0 |
- |
その他 |
- |
- |
△342 |
- |
- |
△342 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
取得 |
110 |
9 |
141 |
104 |
- |
366 |
企業結合による取得 |
- |
- |
2 |
- |
- |
2 |
売却又は処分 |
△40 |
△1 |
△8 |
- |
- |
△50 |
科目振替 |
64 |
- |
- |
△64 |
- |
- |
その他 |
- |
- |
- |
- |
△16 |
△16 |
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
減価償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円) |
|
建物 及び構築物 |
車両運搬具 |
工具、器具 及び備品 |
建設仮勘定 |
その他 |
合計 |
2021年11月1日残高 |
157 |
9 |
215 |
- |
22 |
404 |
減価償却費 |
82 |
7 |
100 |
- |
12 |
202 |
売却又は処分 |
- |
△1 |
△44 |
- |
- |
△45 |
その他 |
- |
- |
△148 |
- |
- |
△148 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
124 |
10 |
80 |
- |
10 |
226 |
売却又は処分 |
△40 |
△1 |
△3 |
- |
- |
△45 |
その他 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
帳簿価額
(単位:百万円) |
|
建物 及び構築物 |
車両運搬具 |
工具、器具 及び備品 |
建設仮勘定 |
その他 |
合計 |
2021年11月1日残高 |
829 |
5 |
341 |
178 |
45 |
1,400 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
減価償却費は連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に計上しております。
(1)増減表
のれん及び無形資産の帳簿価額、取得原価、償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりであります。
取得原価
(単位:百万円) |
|
のれん |
無形資産 |
|||
ソフトウエア |
商標権 |
その他 |
合計 |
||
2021年11月1日残高 |
5,082 |
4,038 |
227 |
1,101 |
5,367 |
取得 |
- |
11 |
0 |
- |
11 |
内部開発による増加 |
- |
933 |
- |
- |
933 |
企業結合による取得 |
2,192 |
2 |
22 |
406 |
431 |
売却又は処分 |
- |
△612 |
- |
- |
△612 |
為替換算差額 |
9 |
- |
0 |
6 |
7 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
取得 |
- |
16 |
3 |
198 |
219 |
内部開発による増加 |
- |
1,289 |
- |
- |
1,289 |
企業結合による取得 |
481 |
- |
- |
- |
- |
売却又は処分 |
- |
- |
- |
- |
- |
為替換算差額 |
7 |
0 |
1 |
9 |
11 |
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円) |
|
のれん |
無形資産 |
|||
ソフトウエア |
商標権 |
その他 |
合計 |
||
2021年11月1日残高 |
- |
1,593 |
0 |
322 |
1,916 |
償却費 |
- |
699 |
5 |
115 |
820 |
減損損失 |
- |
- |
- |
- |
- |
売却又は処分 |
- |
△600 |
- |
- |
△600 |
為替換算差額 |
- |
0 |
0 |
0 |
0 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
償却費 |
- |
890 |
11 |
153 |
1,055 |
減損損失 |
- |
- |
0 |
- |
0 |
売却又は処分 |
- |
- |
- |
- |
- |
為替換算差額 |
- |
0 |
0 |
0 |
1 |
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
帳簿価額
(単位:百万円) |
|
のれん |
無形資産 |
|||
ソフトウエア (注)1 |
商標権 (注)2 |
その他 (注)3 |
合計 |
||
2021年11月1日残高 |
5,082 |
2,444 |
227 |
779 |
3,451 |
2022年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
2023年10月31日残高 |
|
|
|
|
|
(注)1.「ソフトウエア」には、資産計上した開発費が前連結会計年度2,210百万円、当連結会計年度2,773百万円含まれております。上記の開発費を除き、自己創設無形資産はありません。
2.商標権は主に企業結合時に識別したものであり、当該商標権は事業が継続する限り基本的に存続するため、将来の経済的便益が期待される期間について予見可能な限度がないと判断し、耐用年数を確定できない無形資産に分類しています。耐用年数を確定できない無形資産に分類した商標権の帳簿価額は、前連結会計年度末227百万円、当連結会計年度末227百万円であります。
3.無形資産の帳簿価額のうち重要なものは、企業結合において取得した顧客関連資産であります。顧客関連資産の帳簿価額は、前連結会計年度末915百万円、当連結会計年度末813百万円であります。残存償却期間は前連結会計年度末6年~19年、当連結会計年度末5年~18年であります。
4.連結損益計算書上、償却費は「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に計上しております。
(2)研究開発費
費用認識された研究開発支出の合計は、前連結会計年度135百万円、当連結会計年度184百万円であります。
当社グループは、借手として、主に本社等のオフィスを賃借しております。
また、当社グループでは、投資用区分所有マンションの一部について、中間の貸手としてのサブリース契約におけるヘッドリースから生じる使用権について、連結財政状態計算書上投資不動産として表示しております。
投資不動産については連結財務諸表注記「16.投資不動産」に記載しております。
(借手リース)
(1)連結財政状態計算書で認識された金額
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
使用権資産(投資不動産を除く) |
|
|
建物及び構築物 |
2,212 |
1,695 |
工具、器具及び備品 |
213 |
167 |
合計 |
2,426 |
1,862 |
リース負債(投資不動産に対応するものを除く) |
2,824 |
2,148 |
使用権資産の期中増加額は、前連結会計年度1,428百万円、当連結会計年度357百万円であります。
リース負債の満期分析については連結財務諸表注記「33.金融商品(4)流動性リスク」に記載しております。
(2)連結損益計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書で認識された金額
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
使用権資産(投資不動産を除く)の減価償却費 |
|
|
建物及び構築物を原資産とするもの |
724 |
795 |
工具、器具及び備品を原資産とするもの |
49 |
49 |
減価償却費合計 |
774 |
845 |
リース負債(投資不動産に対応するものを除く)に係る金利費用 |
29 |
34 |
リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 |
830 |
1,271 |
使用権資産に係る減価償却費は、連結損益計算書上「販売費及び一般管理費」に含まれています。
リース負債に係る金利費用は、連結損益計算書上「金融費用」に含まれています。
(1)増減表
投資不動産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減は、以下のとおりであります。
取得原価
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
期首残高 |
18,340 |
20,468 |
取得 |
440 |
277 |
企業結合による取得 |
2,149 |
- |
売却又は処分 |
△462 |
△953 |
期末残高 |
20,468 |
19,793 |
減価償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
期首残高 |
3,118 |
5,862 |
減価償却費 |
2,959 |
3,162 |
減損損失 |
33 |
9 |
売却又は処分 |
△250 |
△543 |
期末残高 |
5,862 |
8,489 |
(2)帳簿価額及び公正価値
投資不動産の帳簿価額及び公正価値は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
||
帳簿価額 |
公正価値 |
帳簿価額 |
公正価値 |
|
投資不動産 |
14,607 |
18,013 |
11,303 |
14,341 |
投資不動産の公正価値は、残存契約期間内の賃貸料収入に空室率を加味した上で、自社で現在価値に割引計算を行うことにより算定しております。投資不動産の公正価値ヒエラルキーは、観察可能でないインプットを含むことからレベル3に分類しております。なお、公正価値ヒエラルキーの定義については連結財務諸表注記「34.金融商品の公正価値」に記載しております。
(3)投資不動産からの収益及び費用
投資不動産からの賃貸料収入及び直接営業費用の金額は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
賃貸料収益 |
3,715 |
4,100 |
直接営業費 |
2,959 |
3,162 |
投資不動産からの賃貸料収入及びそれに伴って発生する直接営業費の金額は、それぞれ連結損益計算書の「売上収益」及び「売上原価」に含まれております。
(4)セール・アンド・リースバック取引
セール・アンド・リースバック取引から生じた利得又は損失はありません。
(5)オペレーティング・リース料の満期分析
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
1年以内 |
3,956 |
4,003 |
1年超2年以内 |
3,862 |
3,825 |
2年超3年以内 |
3,689 |
3,468 |
4年超4年以内 |
3,390 |
2,699 |
5年超5年以内 |
2,618 |
943 |
5年超 |
899 |
2 |
合計 |
18,414 |
14,943 |
連結財政状態計算書の「投資不動産」に、オペレーティング・リースの対象となっている原資産を計上しております。
(1)減損損失
減損損失の資産別内訳は、以下のとおりであります。
なお、減損損失のセグメント別内訳は、連結財務諸表注記「6.セグメント情報」に記載しております。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
無形資産 |
- |
0 |
投資不動産 |
33 |
9 |
合計 |
33 |
9 |
減損損失は連結損益計算書上の「その他の費用」に計上しております。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
重要性の観点から個別に記載する減損損失はありません。
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
重要性の観点から個別に記載する減損損失はありません。
(2)のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損
各資金生成単位あるいは資金生成単位グループののれん及び耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額は以下のとおりです。
(単位:百万円) |
事業セグメント |
資金生成単位 (グループ) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
||
のれん |
耐用年数を 確定できない 無形資産 |
のれん |
耐用年数を 確定できない 無形資産 |
||
RENOSYマーケットプレイス事業 |
GA technologies |
- |
- |
- |
- |
RENOSY ASSET MANAGEMENT |
115 |
- |
115 |
- |
|
RENOSY PLUS |
1,253 |
- |
1,253 |
- |
|
パートナーズ |
1,311 |
- |
1,311 |
- |
|
リコルディ |
1,678 |
- |
1,678 |
- |
|
GA technologies Thailand/RENOSY Thailand/DLホールディングス |
148 |
- |
156 |
- |
|
ITANDI事業 |
ITANDI/ダンゴネット |
1,671 |
- |
1,671 |
- |
その他事業 |
神居秒算/積愛科技 |
1,054 |
227 |
1,054 |
227 |
スピカ |
- |
- |
481 |
- |
|
その他 |
52 |
- |
52 |
- |
|
合計 |
7,284 |
227 |
7,773 |
227 |
のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損損失はありません。
当社グループでは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産について、減損の兆候の有無に関わらず、毎期減損テストを実施しております。減損テストは、原則として各社を資金生成単位として、資金生成単位あるいは資金生成単位グループに対して、のれんを配分しております。減損テストの回収可能価額は、使用価値に基づいて算定しております。当社グループは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損テストにおける回収可能価額の算定の基礎となる事業計画や主要な仮定について、外部情報や過去の実績と比較し整合性及び合理性を検討しています。
使用価値の算定にあたっては、経営者によって承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を使用しております。事業計画は5年を限度としており、事業計画が対象としている期間を超える期間については、資金生成単位が属する市場の長期平均成長率の範囲内で見積った成長率をもとに継続価値を算定しております。
継続価値の算定には、各資金生成単位あるいは資金生成単位グループごとの成長率を使用しております。使用価値の算定に用いた割引率は、資金生成単位あるいは資金生成単位グループごとに加重平均資本コストをもとに算定しております。
各資金生成単位における事業計画が対象としている期間を超える期間のキャッシュ・フローを予測するために用いられた成長率は、資金生成単位の属する国、産業の状況を勘案して決定しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における成長率及び税引前割引率は以下のとおりです。
資金生成単位 (グループ) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
||
成長率 |
割引率 |
成長率 |
割引率 |
|
リコルディ |
0.0% |
5.6% |
0.0% |
8.8% |
神居秒算/積愛科技 |
1.0% |
11.0% |
1.5% |
11.3% |
RENOSY PLUS |
0.0% |
8.5% |
0.0% |
8.8% |
上記以外(注) |
0.1% |
5.2% |
0.8% |
11.9% |
(注)成長率及び割引率については、各資金生成単位(グループ)ののれん及び耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額に基づく加重平均により算出しております。
使用価値の見積りにおける主要な仮定は、事業計画における売上予測、成長率及び割引率です。減損テストに用いた主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、各資金生成単位あるいは資金生成単位グループにおいて重要な減損が発生する可能性は低いと判断しております。
(1)繰延税金資産及び繰延税金負債
繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別内訳は以下のとおりです。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
繰延税金資産 |
|
|
未払事業税 |
45 |
81 |
未払有給休暇 |
66 |
111 |
リース負債 |
6,413 |
5,177 |
礼金・更新料 |
122 |
173 |
繰越欠損金 |
344 |
388 |
その他 |
196 |
440 |
繰延税金資産合計 |
7,188 |
6,373 |
繰延税金負債 |
|
|
資産除去債務 |
91 |
113 |
使用権資産 |
5,675 |
4,410 |
金融商品 |
40 |
28 |
無形資産 |
416 |
361 |
その他 |
167 |
171 |
繰延税金負債合計 |
6,392 |
5,086 |
繰延税金資産の純額 |
796 |
1,287 |
当社グループは、繰延税金資産の認識にあたり、将来加算一時差異、将来課税所得及びタックス・プランニングを考慮しております。
当社グループにおいて、損失が生じている納税主体に帰属している繰延税金資産は前連結会計年度末754百万円、当連結会計年度末1,199百万円です。これらの繰延税金資産については、将来の課税所得により使用できる可能性が高い範囲で認識しています。
(表示方法の変更)
前連結会計年度において、繰延税金資産の「その他」に含めていた「未払有給休暇」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より区分掲記しております。
この結果、前連結会計年度の繰延税金資産の「その他」262百万円は、「未払有給休暇」66百万円、「その他」196百万円として組み替えております。
繰延税金資産及び繰延税金負債の増減の内訳は以下のとおりです。
(単位:百万円)
繰延税金資産の純額 |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
期首残高 |
440 |
796 |
純損益を通じて認識 |
226 |
474 |
その他の包括利益において認識 |
△15 |
14 |
企業結合による影響額 |
144 |
2 |
期末残高 |
796 |
1,287 |
(2)連結財政状態計算書上で繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異等
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
将来減算一時差異 |
1,244 |
589 |
繰越欠損金 |
55 |
39 |
合計 |
1,299 |
629 |
繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の繰越期限は以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
5年超 |
55 |
39 |
合計 |
55 |
39 |
上記内訳のほか、繰延税金資産を認識していない子会社等に対する投資に係る将来減算一時差異の総額は、前連結会計年度2,391百万円、当連結会計年度1,253百万円です。
繰延税金負債を認識していない子会社等に対する投資に係る将来加算一時差異の総額は、前連結会計年度392百万円、当連結会計年度1,502百万円です。
(3)法人所得税費用
法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
当期税金費用 |
|
|
当期税金費用 |
318 |
1,041 |
当期税金費用 計 |
318 |
1,041 |
繰延税金費用 |
|
|
一時差異等の発生と解消 |
△70 |
△283 |
未認識の繰延税金資産の増減 |
△155 |
△191 |
繰延税金費用 計 |
△226 |
△474 |
法人所得税費用 合計 |
92 |
566 |
(4)実効税率の調整
法定実効税率と実際負担税率との差異について、原因となった主な項目の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:%) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
法定実効税率 |
30.6 |
30.6 |
(調整) |
|
|
交際費等永久に損金に算入されない項目 |
6.9 |
8.2 |
未認識の繰延税金資産の増減 |
△32.6 |
△9.7 |
連結子会社との税率差異 |
9.0 |
8.1 |
その他 |
5.5 |
△1.4 |
実際負担税率 |
19.4 |
35.8 |
当社グループは、主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は前連結会計年度30.6%、当連結会計年度30.6%となっております。
営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
未払金 |
1,967 |
3,504 |
その他 |
106 |
12 |
合計 |
2,073 |
3,516 |
営業債務及びその他の債務は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。
(1)有利子負債の内訳
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
平均利率 %(注)1 |
返済期限 |
短期借入金 |
4,676 |
7,718 |
1.29 |
- |
1年内返済長期借入金 |
1,191 |
2,688 |
1.40 |
- |
長期借入金 |
2,587 |
4,184 |
1.11 |
2024年~2033年 |
1年内償還社債 (注)2 |
50 |
40 |
0.21 |
- |
社債(注)2 |
350 |
311 |
0.58 |
2024年~2026年 |
短期リース負債 |
4,794 |
4,579 |
1.11 |
- |
長期リース負債 |
15,080 |
10,819 |
1.07 |
2024年~2029年 |
預り金 |
58 |
- |
- |
- |
合計 |
28,789 |
30,342 |
- |
- |
流動負債 |
10,771 |
15,026 |
- |
- |
非流動負債 |
18,018 |
15,316 |
- |
- |
合計 |
28,789 |
30,342 |
- |
- |
(注)1.平均利率は、当連結会計年度末残高に対する加重平均利率を記載しております。
社債及び借入金は償却原価で測定する金融負債に分類しております。
2.社債の発行条件の要約は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
会社名 |
銘柄 |
発行 年月日 |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
利率 % |
担保 |
償還期限 |
株式会社GA technologies |
株式会社GA technologies 第1回無担保社債 |
2019年 3月29日 |
29 (21) |
9 (9) |
0.260 |
無担保社債 |
2024年 3月29日 |
株式会社GA technologies |
株式会社GA technologies 第2回無担保社債 |
2019年 6月28日 |
39 (21) |
19 (19) |
0.200 |
無担保社債 |
2024年 6月28日 |
株式会社GA technologies |
株式会社GA technologies 第4回無担保社債 |
2020年 12月25日 |
296 (-) |
297 (-) |
0.605 |
無担保社債 |
2025年 12月25日 |
株式会社GA technologies |
株式会社GA technologies 第5回無担保社債 |
2021年 3月31日 |
34 (8) |
24 (10) |
0.180 |
無担保社債 |
2026年 3月31日 |
合計 |
- |
- |
400 (50) |
351 (40) |
- |
- |
- |
(注)( )内書は、1年以内の償還予定額であります。
(2)財務制限条項
当社グループは金融機関と借入契約及びコミットメントライン契約を締結しております。主な財務制限条項の内容は下記のとおりであります。
① 当社連結もしくは借入を行っているグループ会社単体の営業損益が(2期連続して)損失とならないようにすること。
② 当社連結もしくは借入を行っているグループ会社単体の純資産額が直近決算期末日の純資産額の75%以上に維持すること。
これらの財務制限条項が付されている借入金残高は、前連結会計年度末において2,493百万円、当連結会計年度末において3,551百万円であり、これに抵触した場合に、借入先の要求に基づき、該当する借入金の返済を求められたり、コミットメントラインの利用ができなくなることがあります。
(3)借入コミットメント
当社は、資金調達の安定性を高めるため、取引金融機関と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。これらの契約に基づく借入未実行残高は次のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
当座貸越極度額及び貸出コミットメントの総額 |
7,850 |
10,850 |
借入実行残高 |
3,663 |
5,400 |
差引額 |
4,186 |
5,450 |
(4)担保差入資産及び対応する負債は、以下のとおりであります。
①担保差入資産
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
その他の金融資産(非流動) |
18 |
18 |
棚卸資産 |
821 |
824 |
土地 |
22 |
- |
合計 |
862 |
843 |
②担保差入資産に対応する負債
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
社債及び借入金(流動) |
1,044 |
629 |
社債及び借入金(非流動) |
184 |
123 |
合計 |
1,229 |
753 |
引当金の増減は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
資産除去債務 |
アフター 保証引当金 |
その他 |
合計 |
前連結会計年度(2022年10月31日) |
|
|
|
|
流動負債(注) |
- |
55 |
- |
55 |
非流動負債 |
464 |
- |
2 |
467 |
合計 |
464 |
55 |
2 |
522 |
期中増加額 |
46 |
50 |
- |
96 |
割引計算の期間利息費用 |
1 |
- |
- |
1 |
目的使用による減少 |
△15 |
△39 |
△1 |
△57 |
当連結会計年度(2023年10月31日) |
|
|
|
|
流動負債(注) |
- |
65 |
- |
65 |
非流動負債 |
497 |
- |
1 |
498 |
合計 |
497 |
65 |
1 |
564 |
(注)流動負債の引当金は、その他の流動負債に含めております。
① 資産除去債務
東京本社、大阪支社等の建物に対して不動産賃貸借契約に基づき、退去時における原状回復に係る債務を資産除去債務として認識しております。
これらの費用は、賃貸借契約が終了し、原状回復義務が発生した時点で発生いたします。計上額については過去の退去実績費用の平米単価を用いて、原状回復費用を算出しております。経済的便益の流出時期は今後の事務所開設及び移転の動向等に影響されます。
② アフター保証引当金
アフター保証が付帯された契約について、合理的な見積可能期間内に発生が見込まれる損失の額に対して損失見込額を計上しております。
これらの費用は、顧客からアフター保証規定に該当する事象が発生した場合に発生いたします。計上額については、過年度におけるアフター保証の対象契約件数に対する保証費用の平均発生割合に基づき、将来発生が見込まれる見積額を計上しております。経済的便益の流出時期は主に翌年度と見込んでおります。
その他の金融負債の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
償却原価で測定する金融負債 |
|
|
預り賃料 |
1,026 |
1,311 |
預り敷金・保証金 |
503 |
628 |
リースバックに関する金融負債 |
475 |
368 |
預り金 |
413 |
453 |
返金負債 |
331 |
643 |
その他 |
80 |
72 |
合計 |
2,831 |
3,477 |
流動負債 |
1,894 |
2,550 |
非流動負債 |
936 |
926 |
合計 |
2,831 |
3,477 |
リースバックに関する金融負債は、自社開発ソフトウエアのセール・アンド・リースバック取引(金融取引)に係るものであります。
その他の負債の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
その他の負債 |
|
|
未払消費税等 |
213 |
563 |
未払有給休暇 |
231 |
348 |
未払賞与 |
118 |
212 |
アフター保証引当金 |
55 |
65 |
その他 |
141 |
185 |
合計 |
759 |
1,375 |
流動負債 |
726 |
1,345 |
非流動負債 |
33 |
30 |
合計 |
759 |
1,375 |
(1)確定拠出制度
当社及び一部の連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度465百万円、当連結会計年度559百万円であります。
(注)本邦の厚生年金保険法に基づく厚生年金保険料の事業主負担分を含んでおります。
(2)複数事業主制度
当社グループが加入する企業年金制度について、拠出に対応する年金資産の額を合理的に計算することができないため、要拠出額を退職給付費用として処理しております。
当該制度の解散時には、年金資産額が最低積立基準額を下回る金額について、各事業所の最低積立基準額の割合で按分した金額を要求される可能性があります。また、当該制度からの脱退時に年金財政上の不足がある場合、当該不足金のうち、脱退事業所が負担すべき金額を要求される可能性があります。
(単位:百万円)
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
要拠出額 |
17 |
18 |
翌連結会計年度の拠出見込額は18百万円であります。
複数事業主制度の直近の積立状況
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
|
2022年10月31日現在 |
2023年10月31日現在 |
年金資産の額 |
83,129 |
100,714 |
年金財政計算上の数理債務の額と最低責任準備金の額との合計額 |
79,073 |
90,531 |
差引額(注) |
4,055 |
10,183 |
制度全体に占める当社グループの掛金拠出割合 (注) |
0.26% |
0.24% |
(注)当社の実際の負担割合とは一致しておりません。
(1)授権株式数
授権株式数は、前連結会計年度末、当連結会計年度末ともに普通株式102,000,000株であります。
(2)発行済株式数及び自己株式
発行済株式数及び自己株式数の推移は以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
|
発行済株式 (株) |
自己株式 (株) |
期首残高 |
35,152,375 |
682 |
簡易株式交換による増加 |
1,243,400 |
- |
新株予約権の行使による増加 |
227,020 |
- |
単元未満株式買取請求による自己株式の取得 |
- |
48 |
期末残高 |
36,622,795 |
730 |
簡易株式交換
当社は、2021年12月15日開催の取締役会決議において、当社を完全親会社、株式会社リコルディを完全子会社とする簡易株式交換を行うことを決議し、株式交換契約を締結しました。本契約に基づき、2022年3月1日付で当社の普通株式を対価とする簡易株式交換を行い、新たに961,600株を発行しました。
また、2021年11月18日開催の取締役会決議において、当社を完全親会社、DLホールディングス株式会社を完全子会社とする簡易株式交換を行うことを決議し、株式交換契約を締結しました。本契約に基づき、2022年5月1日付で当社の普通株式を対価とする簡易株式交換を行い、新たに281,800株を発行しました。
当該企業結合の内容については、連結財務諸表注記「7.企業結合」に記載しております。
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
|
発行済株式 (株) |
自己株式 (株) |
期首残高 |
36,622,795 |
730 |
新株予約権の行使による増加 |
128,420 |
- |
期末残高 |
36,751,215 |
730 |
なお、当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であり、発行済株式は全額払込済となっております。
(3)剰余金
①資本剰余金
日本における会社法では、株式の発行に対しての払込又は給付した額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれる資本準備金に組み入れることが規定されております。
②利益剰余金
会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金及び利益剰余金に含まれる利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されております。
(4)非支配持分との資本取引
支配継続子会社に対する持分変動
当社グループの連結子会社である株式会社ダンゴネットは2022年11月30日開催の臨時株主総会にて株式併合を承認可決し、本株式併合により生じる1株未満の端数の合計数は、当社の連結子会社であるイタンジ株式会社が2023年1月10日に取得いたしました。これにより同社株式の所有持分の割合は80.95%から100%となりました。
追加取得の対価として、133百万円の現金が非支配持分に支払われ、追加取得の対価と追加取得に際して減少した非支配持分の帳簿価額2百万円との差額である130百万円を資本剰余金の減少として処理しております。
(1)売上収益の分解は、以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
(単位:百万円) |
|
報告セグメント |
その他 |
連結 |
||
RENOSY マーケット プレイス |
ITANDI |
計 |
|||
顧客との契約から認識した収益 |
|
|
|
|
|
不動産売買事業 |
104,479 |
- |
104,479 |
- |
104,479 |
ITANDI事業 |
- |
2,032 |
2,032 |
- |
2,032 |
その他 |
2,193 |
- |
2,193 |
691 |
2,885 |
計 |
106,672 |
2,032 |
108,705 |
691 |
109,397 |
その他の源泉から認識した収益 |
4,170 |
- |
4,170 |
1 |
4,171 |
合計 |
110,843 |
2,032 |
112,876 |
693 |
113,569 |
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
(単位:百万円) |
|
報告セグメント |
その他 |
連結 |
||
RENOSY マーケット プレイス |
ITANDI |
計 |
|||
顧客との契約から認識した収益 |
|
|
|
|
|
不動産売買事業 |
134,847 |
- |
134,847 |
- |
134,847 |
ITANDI事業 |
- |
3,188 |
3,188 |
- |
3,188 |
その他 |
3,530 |
- |
3,530 |
448 |
3,979 |
計 |
138,377 |
3,188 |
141,566 |
448 |
142,015 |
その他の源泉から認識した収益 |
4,631 |
- |
4,631 |
0 |
4,632 |
合計 |
143,009 |
3,188 |
146,198 |
449 |
146,647 |
その他の源泉から認識した収益には、IFRS第9号「金融商品」に基づく金融保証契約に係る家賃保証収入及びIFRS第16号「リース」に基づくサブリース事業における賃貸収入が含まれております。
当社グループは、不動産売買事業、ITANDI事業、及びこれらに関連する事業であるその他の事業を行っております。これらの事業から生じる収益は顧客との契約に従い計上しており、売上収益に含まれる変動対価等の金額に重要性はありません。また約束した対価の金額に重要な金融要素は含まれておりません。
不動産売買事業
不動産売買事業は主に投資用区分所有マンションの販売に区分され、主な収益を以下のとおり認識しております。投資用区分所有マンションの販売は、仕入から販売までを一気通貫体制で一般消費者へ販売する事業であり、顧客との不動産売買契約に基づき、当該物件の引き渡しを行う義務を負っております。
当該履行義務は物件が引き渡される一時点で充足されるものであり、当該引渡時点において収益を計上しております。取引価格は不動産売買契約により決定され、当該契約では通常、引渡日は売買代金全額の受領日と同日としているため、物件引渡しと同時期に売買代金の支払いを受けております。
なお、当社グループは販売した投資用区分所有マンションの一部について、中間の貸手としてのサブリース契約に基づく取引についてIFRS第16号「リース」に基づきセール・アンド・リースバック取引として会計処理をしております。この結果、売上収益は、顧客が獲得した支配に対応する金額を計上しております。
ITANDI事業
ITANDI事業は、不動産の賃貸領域において、テクノロジーによって不動産賃貸のプロセスをオンラインで完結させる仕組みを提供しております。
BtoBサービスの主要なサービスラインとして、不動産賃貸関連業務を一気通貫でデジタル化可能にする賃貸会社向けSaaSシリーズ「ITANDI BB+(イタンジビービープラス)」や「ITANDI(イタンジ)管理クラウド」、及び空室物件を掲載する管理会社と消費者に物件を紹介したい仲介会社をマッチングし、取引を効率化するマーケットプレイスである「ITANDI BB(イタンジビービー)」があり、様々なクラウド(SaaS)等のサービスを提供しております。クラウド(SaaS)サービスの提供は、履行義務が主に時の経過につれて充足されるため、顧客との契約に係る取引価格を契約期間にわたり均等に収益を認識しております。
BtoCサービスであるセルフ内見型お部屋探しサイト「OHEYAGO(オヘヤゴー)」の運営事業では、サイトに物件情報を掲載し賃貸借契約に至るための各種サービスを提供することで貸主又は管理会社より対価として受領した金額を収益として認識しています。また、入居者に対して仲介業務及び賃貸借契約に至るための各種サービスを提供することで対価として受領した金額を収益として認識しています。いずれも契約等に基づき賃貸借契約が成約となるためのサービスを提供する義務を負っており、賃貸借契約が成約となる時点で履行義務が充足されるため、同時点で収益を認識しております。
取引価格は各種契約により決定され、BtoBサービスは役務提供月の翌月までに役務提供額の支払いを受けており、BtoCサービスに関しては役務提供と同時に支払いを受けております。
その他
その他の事業として主なものは、賃貸管理事業、リノベーション事業、家賃保証事業等があります。賃貸管理事業は、不動産売買事業で販売した物件の賃貸管理業務を管理業務委託契約に基づき、顧客へ提供する事業等であります。リノベーション事業は、請負工事契約に基づき、顧客が希望する住戸の仲介及び当該物件のリノベーション工事を一般消費者へ提供する事業であります。
(2)契約残高に関する情報は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度期首 (2021年11月1日) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
顧客との契約から生じた債権 |
169 |
417 |
398 |
契約資産 |
- |
52 |
57 |
契約負債 |
269 |
507 |
640 |
前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の額に重要性はありません。
期首における契約負債のうち売上収益に認識した金額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ269百万円、507百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、契約負債の残高の重大な変動はありません。
(3)残存履行義務に関する情報は、以下のとおりであります。
当初の予想契約期間が1年を超える重要な取引を認識しておらず、履行義務にかかる会計処理について実務上の便法を適用しているため、記載を省略しております。また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれていない重要な金額はありません。
販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
人件費 |
|
|
広告宣伝費 |
|
|
減価償却費 |
|
|
支払手数料 |
|
|
租税公課 |
|
|
採用教育費 |
|
|
販売促進費 |
|
|
業務委託費 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
各年度の人件費の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
給与手当 |
4,098 |
5,203 |
賞与 |
873 |
1,384 |
法定福利費 |
214 |
390 |
退職給付費用(注)2 |
473 |
567 |
その他 |
665 |
944 |
合計 |
6,325 |
8,490 |
(注)1.人件費は「販売費及び一般管理費」に計上しております。
2.連結財務諸表注記「24.従業員給付」をご参照ください。
(1)その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
リース解約益 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
(2)その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
減損損失 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
(1)金融収益の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
受取利息 |
|
|
償却原価で測定する金融資産 |
|
|
受取配当金 |
|
|
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産 |
|
|
為替差益 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
(2)金融費用の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
支払利息 |
|
|
償却原価で測定する金融負債 |
|
|
支払手数料 |
|
|
償却原価で測定する金融負債 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
「その他の包括利益」に含まれている、各項目別の当期発生額及び損益への組替調整額並びに税効果の影響は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 |
|
|
当期発生額 |
53 |
53 |
税効果額 |
△15 |
14 |
税効果調整後 |
38 |
68 |
在外営業活動体の換算差額 |
|
|
当期発生額 |
28 |
56 |
組替調整額 |
- |
- |
税効果額 |
- |
- |
税効果調整後 |
28 |
56 |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) |
384 |
1,010 |
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円) |
384 |
1,010 |
発行済普通株式の加重平均株式数(株) |
35,999,587 |
36,715,153 |
希薄化後1株当たり当期利益の算定に用いられた普通株式増加数(株) |
965,433 |
729,374 |
希薄化後1株当たり当期利益の算定に用いられた普通株式の加重平均株式数(株) |
36,965,020 |
37,444,527 |
基本的1株当たり当期利益(円) |
10.69 |
27.53 |
希薄化後1株当たり当期利益(円) |
10.41 |
26.99 |
(注)1.基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数により除して算出しております。
2.希薄化効果を有しないため、希薄化後1株当たり当期利益の算定に含まれなかったストック・オプション等の潜在的普通株式は、前連結会計年度及び当連結会計年度においてそれぞれ2,139千株、2,097千株であります。
3.当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度に係る数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
(1)資本管理
当社グループは、事業規模拡大を通じて持続的な中長期的な成長を行い企業価値最大化を実現するために、財務的健全性を確保することを資本管理の基本方針としております。
資本管理に用いる主な指標は、親会社所有者帰属持分比率であります。当社グループの親会社所有者帰属持分比率は以下のとおりであります。
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
親会社所有者帰属持分比率(%) |
35.0 |
33.5 |
(2)財務上のリスク管理の基本方針
当社グループは、経営活動を行う過程において、財務上のリスク(信用リスク・流動性リスク・金利リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、リスク管理を行っております。当社グループではデリバティブを用いた投機的な取引は行わない方針であります。また、保有する有価証券は取引・協業関係の構築・維持・強化を目的としており、主として市場性のない非上場株式や出資金であることから、市場価格変動リスクの重要性は乏しいと認識しており、記載を省略しております。
(3)信用リスク管理
①信用リスク管理及び信用リスクに対する最大エクスポージャー
当社グループは、保有する金融資産の相手先が契約上の債務に関して債務不履行になり、当社グループに財務上の損失を発生させる信用リスクに晒されております。
営業債権については、与信管理規程に従い取引相手ごとに期日及び残高の管理を行っております。
支払期限を大きく超過し、その全部又は一部について回収ができない、又は回収が極めて困難であると判断された場合、あるいは債務者に重大な財政的困難が生じて債権の回収が困難であると判断された場合に債務不履行が生じていると判断しております。信用リスクが増大しているか否かは債務不履行が発生するリスクの変動により判断をしております。
金融保証契約を除き、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャー(保有する担保及びその他の信用補完を考慮に入れない)は、連結財政状態計算書に表示している金融資産の減損後の帳簿価額であります。
金融保証契約に係る信用リスクの最大エクスポージャーは、金融保証の提供に関して保証の実行を求められた場合に支払わなければならない最大の金額であって、前連結会計年度1,535百万円及び当連結会計年度1,307百万円であります。
営業債権及び契約資産に係る信用リスク・エクスポージャーは、以下のとおりであります。
前連結会計年度(2022年10月31日)
(単位:百万円) |
期日経過日数 |
常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産 |
信用減損 金融資産 |
合計 |
延滞なし |
477 |
- |
477 |
30日以内 |
24 |
- |
24 |
30日超60日以内 |
1 |
- |
1 |
60日超90日以内 |
1 |
- |
1 |
90日超 |
- |
4 |
4 |
当連結会計年度(2023年10月31日)
(単位:百万円) |
期日経過日数 |
常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産 |
信用減損 金融資産 |
合計 |
延滞なし |
445 |
- |
445 |
30日以内 |
33 |
- |
33 |
30日超60日以内 |
- |
- |
- |
60日超90日以内 |
- |
- |
- |
90日超 |
- |
7 |
7 |
その他の債権及びその他の金融資産に係る信用リスク・エクスポージャーは、以下のとおりであります。
前連結会計年度(2022年10月31日)
(単位:百万円) |
期日経過日数 |
12ヶ月の予想信用損失と等しい金額で計上されるもの |
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産 |
信用減損 金融資産 |
合計 |
延滞なし |
2,352 |
- |
- |
2,352 |
30日以内 |
20 |
- |
- |
20 |
30日超60日以内 |
14 |
- |
- |
14 |
60日超90日以内 |
34 |
- |
- |
34 |
90日超 |
- |
11 |
71 |
82 |
当連結会計年度(2023年10月31日)
(単位:百万円) |
期日経過日数 |
12ヶ月の予想信用損失と等しい金額で計上されるもの |
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産 |
信用減損 金融資産 |
合計 |
延滞なし |
2,828 |
- |
- |
2,828 |
30日以内 |
16 |
- |
- |
16 |
30日超60日以内 |
14 |
- |
- |
14 |
60日超90日以内 |
3 |
- |
- |
3 |
90日超 |
- |
2 |
84 |
86 |
②貸倒引当金の増減
貸倒引当金の増減は以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
営業債権及び契約資産 |
その他の債権及びその他の金融資産 |
合計 |
|||
常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産 |
信用減損金融資産 |
12ヶ月の予想信用損失と等しい金額で計上されるもの |
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産 |
信用減損 金融資産 |
||
2021年11月1日 |
1 |
6 |
16 |
3 |
75 |
102 |
全期間の予想信用損失への振替 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
信用減損金融資産への振替 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
金融資産の新規発生及び回収に伴う増減 |
0 |
△2 |
2 |
2 |
△4 |
△2 |
直接償却 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
在外営業活動体の換算差額 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
その他 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
2022年10月31日 |
1 |
3 |
18 |
5 |
71 |
100 |
全期間の予想信用損失への振替 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
信用減損金融資産への振替 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
金融資産の新規発生及び回収に伴う増減 |
△1 |
2 |
△1 |
△4 |
13 |
8 |
直接償却 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
在外営業活動体の換算差額 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
その他 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
2023年10月31日 |
0 |
6 |
17 |
1 |
84 |
109 |
(4)流動性リスク
①流動性リスク管理
当社グループは、営業債務やリース負債などの金融負債の返済義務を履行するにあたり、支払期日にその支払を実行できなくなる流動性リスクに晒されております。
当社グループでは、市場環境や長短バランスを考慮の上、金融機関からの借入れ・コミットメントラインの取得やリース等による間接調達のほか社債発行による直接調達の適切なバランスを図ること等により、当該リスクを管理しております。
②金融負債の期日別残高
金融負債の期日別残高は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
帳簿価額 |
契約上の キャッシュ ・フロー |
1年以内 |
1年超 2年以内 |
2年超 3年以内 |
3年超 4年以内 |
4年超 5年以内 |
5年超 |
営業債務及びその他の債務 |
2,073 |
2,073 |
2,073 |
- |
- |
- |
- |
- |
借入金 |
8,455 |
8,682 |
5,924 |
1,368 |
627 |
428 |
69 |
265 |
社債 |
400 |
411 |
51 |
41 |
11 |
305 |
- |
- |
リース負債 |
19,874 |
20,312 |
4,943 |
4,622 |
4,213 |
3,213 |
2,472 |
846 |
その他の金融負債 |
2,831 |
2,838 |
1,894 |
138 |
139 |
121 |
41 |
503 |
(単位:百万円) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
帳簿価額 |
契約上の キャッシュ ・フロー |
1年以内 |
1年超 2年以内 |
2年超 3年以内 |
3年超 4年以内 |
4年超 5年以内 |
5年超 |
営業債務及びその他の債務 |
3,516 |
3,516 |
3,516 |
- |
- |
- |
- |
- |
借入金 |
14,591 |
14,851 |
10,477 |
1,367 |
1,062 |
685 |
151 |
1,107 |
社債 |
351 |
359 |
41 |
11 |
305 |
- |
- |
- |
リース負債 |
15,398 |
15,679 |
4,838 |
4,358 |
3,200 |
2,434 |
844 |
2 |
その他の金融負債 |
3,477 |
3,477 |
2,550 |
136 |
120 |
37 |
4 |
628 |
③財務活動に関する負債の変動
財務活動に関する負債の増減は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
期首残高 |
財務 キャッシュ・ フローによる 変動 |
非資金変動 |
期末残高 |
||
企業結合及び 処分の影響額 |
使用権資産の 取得 |
その他 |
||||
短期借入金 |
300 |
4,213 |
162 |
- |
- |
4,676 |
長期借入金 |
3,797 |
△872 |
826 |
- |
28 |
3,779 |
社債 |
2,443 |
△2,050 |
- |
- |
6 |
400 |
リース負債 |
19,559 |
△4,226 |
2,922 |
1,871 |
△251 |
19,874 |
合計 |
26,100 |
△2,935 |
3,912 |
1,871 |
△217 |
28,730 |
(単位:百万円) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
期首残高 |
財務 キャッシュ・ フローによる 変動 |
非資金変動 |
期末残高 |
||
企業結合及び 処分の影響額 |
使用権資産の 取得 |
その他 |
||||
短期借入金 |
4,676 |
3,041 |
- |
- |
- |
7,718 |
長期借入金 |
3,779 |
3,130 |
- |
- |
△36 |
6,873 |
社債 |
400 |
△50 |
- |
- |
1 |
351 |
リース負債 |
19,874 |
△4,882 |
- |
822 |
△416 |
15,398 |
合計 |
28,730 |
1,240 |
- |
822 |
△451 |
30,342 |
(5)金利リスク管理
当社グループは、借入金や社債、リース負債等、有利子負債による資金調達を行っております。有利子負債の一部は変動金利であることから、金利変動により支払利息が増加するリスクに晒されています。長期の資金調達においては、金利市場の動向により、変動金利と固定金利のバランスを考慮して決定しており、短期の資金調達においては、原則として変動金利としております。変動金利の有利子負債について、金利変動の継続的なモニタリングを行っております。
金利感応度分析
金利が1%上昇した場合に、連結損益計算書の税引前利益に与える影響は以下のとおりであります。本分析においては、他のすべての変数が一定であると仮定しております。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
税引前利益 |
△31 |
△34 |
当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性及び重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーを以下の3つのレベルに分類しております。
レベル1:同一の資産又は負債の活発な市場における市場価格により測定した公正価値
レベル2:レベル1以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値
レベル3:重要な観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値
公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において重要な最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期の期末時点で発生したものとして認識しております。
なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル1とレベル2の間における振替は行われておりません。
(1)連結財務諸表において公正価値で測定される金融商品の公正価値
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
レベル1 |
レベル2 |
レベル3 |
合計 |
株式(注) |
77 |
- |
434 |
511 |
その他 |
- |
- |
83 |
83 |
合計 |
77 |
- |
517 |
594 |
(注)レベル1の株式(上場株式)の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しております。
(単位:百万円) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
レベル1 |
レベル2 |
レベル3 |
合計 |
株式(注) |
50 |
- |
403 |
454 |
その他 |
- |
- |
84 |
84 |
合計 |
50 |
- |
488 |
538 |
(注)レベル1の株式(上場株式)の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しております。
(2)連結財務諸表において公正価値で測定されない金融商品の公正価値
連結財務諸表において公正価値で測定されない金融商品の帳簿価額及び公正価値は、以下のとおりであります。帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっている金融商品は含めておりません。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
||
|
帳簿価額 |
公正価値 |
帳簿価額 |
公正価値 |
借入金(注) |
3,779 |
3,784 |
6,873 |
6,886 |
社債(注) |
400 |
404 |
351 |
354 |
(注)1年内に返済又は償還予定の残高を含んでおります。
社債及び借入金の公正価値は、債務額を満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割り引いた現在価値により算定しております。
社債及び借入金の公正価値ヒエラルキーはレベル2に分類しております。
(3)レベル3に分類された金融商品
レベル3に分類されている金融資産は、主に非上場株式により構成されております。これらの公正価値については、類似企業比較法、収益還元法を併用して算定しております。
なお、公正価値の測定に主として使用されるインプットは、市場参加者が資産又は負債の価格を決定する上で使用している前提条件についての連結会社の判断を反映した観察不能なインプットであり、公正価値はEBITDA倍率の上昇(下落)、割引率の下落(上昇)、純資産簿価の上昇(低下)等により増加(減少)することとなります。
レベル3に分類された資産については公正価値測定の評価方針及び手続きに従い、担当部署が対象資産の評価方法を決定し、公正価値を測定しております。公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。レベル3に分類された金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考えうる代替的な仮定に変更した場合に重要な公正価値の変動は見込まれていません。
レベル3に分類された経常的に公正価値で測定する金融資産の増減は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
期首残高 |
511 |
517 |
利得及び損失合計 |
31 |
90 |
純損益 |
- |
- |
その他の包括利益(注)1 |
31 |
90 |
購入 |
10 |
- |
企業結合による取得 |
16 |
- |
売却 |
- |
△119 |
レベル3からの振替(注)2 |
△52 |
- |
期末残高 |
517 |
488 |
(注)1.その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであり、連結包括利益計算書のその他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動に含まれております。
2.前連結会計年度に認識された振替は、投資先マーキュリーリアルテックイノベーターが証券取引所に上場したことによりレベル1に振り替えたものであります。
(1)株式報酬制度の内容
当社は、株式に基づく報酬としてストック・オプション制度を採用しております。株式に基づく報酬は、当社の株主総会又は取締役会において承認された内容に基づいて役員及び従業員に付与されています。
株式に基づく報酬は、持分決済型株式報酬として会計処理しております。
(2)株式報酬費用
連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれている株式報酬費用計上額は、前連結会計年度86百万円、当連結会計年度236百万円であります。
(3)ストック・オプション制度の内容
当社が発行するストック・オプションは、以下のとおりであります。
制度の名称 |
付与日 |
付与数 |
行使期間 |
行使価格 |
第1回新株予約権 |
2017年5月15日 |
普通株式 840,000株 |
自 2017年5月26日 至 2027年5月11日 |
60円 |
第2回新株予約権 |
2017年5月15日 |
普通株式 1,080,600株 |
自 2019年5月16日 至 2027年5月11日 |
60円 |
第3回新株予約権 |
2018年1月30日 |
普通株式 195,600株 |
自 2020年1月31日 至 2028年1月11日 |
317円 |
第4回新株予約権 |
2018年3月9日 |
普通株式 300,000株 |
自 2020年8月1日 至 2028年3月8日 |
317円 |
第5回新株予約権 |
2018年3月9日 |
普通株式 600,000株 |
自 2021年8月1日 至 2028年3月8日 |
317円 |
第8回新株予約権 |
2021年3月2日 |
普通株式 19,700株 |
自 2023年3月2日 至 2027年3月1日 |
2,686円 |
第9回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 476,900株 |
自 2025年2月1日 至 2032年8月24日 |
1,464円 |
第10回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 476,900株 |
自 2026年2月1日 至 2032年8月24日 |
1,464円 |
第11回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 673,500株 |
自 2027年2月1日 至 2032年8月24日 |
1,464円 |
第12回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 164,000株 |
自 2025年2月1日 至 2032年9月13日 |
1,464円 |
第13回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 164,000株 |
自 2026年2月1日 至 2032年9月13日 |
1,464円 |
第14回新株予約権 |
2022年9月14日 |
普通株式 164,000株 |
自 2027年2月1日 至 2032年9月13日 |
1,464円 |
第15回新株予約権 |
2022年9月22日 |
普通株式 36,400株 |
自 2022年9月22日 至 2032年9月21日 |
1円 |
(注)各新株予約権は、権利確定条件として一定の勤務条件等が付されております。詳細は「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況(2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。
(4)ストック・オプションの数及び加重平均行使価格
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
||
株数(株) |
加重平均行使価格 (円) |
株数(株) |
加重平均行使価格 (円) |
|
期首未行使残高 |
1,247,660 |
291 |
3,176,340 |
1,083 |
期中付与 |
2,155,700 |
1,439 |
- |
- |
期中行使 |
227,020 |
115 |
128,420 |
124 |
期中失効 |
- |
- |
53,440 |
1,201 |
期中満期消滅 |
- |
- |
- |
- |
期末未行使残高 |
3,176,340 |
1,083 |
2,994,480 |
1,122 |
期末行使可能残高 |
280,950 |
156 |
176,820 |
465 |
加重平均残存契約年数 |
|
8.1年 |
|
7.2年 |
期中行使されたストック・オプションの権利行使日の加重平均株価は、前連結会計年度1,386円、当連結会計年度1,161円であります。
期末時点で未行使のストック・オプションの行使価格は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ1円~2,686円及び1円~2,686円であります。
(5)期中に付与されたストック・オプションの公正価値及び仮定
期中に付与されたストック・オプションの加重平均公正価値は、以下の前提条件に基づき、モンテカルロ・シミュレーション又は二項モデルを用いて評価しております。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
|
第9回 ストック・オプション |
第10回 ストック・オプション |
第11回 ストック・オプション |
付与日の加重平均公正価値(円) |
98 |
50 |
16 |
付与日の株価(円) |
1,762 |
1,762 |
1,762 |
行使価格(円) |
1,464 |
1,464 |
1,464 |
予想ボラティリティ(%) |
83.51 |
83.51 |
83.51 |
予想残存期間(年) |
10 |
10 |
10 |
予想配当(%) |
0 |
0 |
0 |
リスクフリー・レート(%) |
0.279 |
0.279 |
0.279 |
|
第12回 ストック・オプション |
第13回 ストック・オプション |
第14回 ストック・オプション |
付与日の加重平均公正価値(円) |
98 |
50 |
16 |
付与日の株価(円) |
1,762 |
1,762 |
1,762 |
行使価格(円) |
1,464 |
1,464 |
1,464 |
予想ボラティリティ(%) |
83.51 |
83.51 |
83.51 |
予想残存期間(年) |
10 |
10 |
10 |
予想配当(%) |
0 |
0 |
0 |
リスクフリー・レート(%) |
0.279 |
0.279 |
0.279 |
|
第15回 ストック・オプション |
付与日の加重平均公正価値(円) |
1,643 |
付与日の株価(円) |
1,644 |
行使価格(円) |
1 |
予想ボラティリティ(%) |
83.27 |
予想残存期間(年) |
10 |
予想配当(%) |
0 |
リスクフリー・レート(%) |
0.318 |
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
該当事項はありません。
(1)主要な子会社
当連結会計年度末の主要な子会社の状況は、以下のとおりであります。
名称 |
報告セグメント |
所在地 |
議決権の所有割合 (%) |
イタンジ株式会社 |
ITANDI |
日本 |
100.0 |
株式会社ダンゴネット |
ITANDI |
日本 |
100.0 |
株式会社RENOSY PLUS |
RENOSYマーケットプレイス |
日本 |
100.0 |
株式会社RENOSY FINANCE |
その他 |
日本 |
100.0 |
株式会社RENOSY X |
その他 |
日本 |
100.0 |
株式会社RENOSY ASSET MANAGEMENT |
RENOSYマーケットプレイス |
日本 |
100.0 |
株式会社神居秒算 |
その他 |
日本 |
100.0 |
積愛科技(上海)有限公司 |
その他 |
上海 |
100.0 |
株式会社パートナーズ |
RENOSYマーケットプレイス |
日本 |
100.0 |
株式会社リコルディ |
RENOSYマーケットプレイス |
日本 |
100.0 |
GA technologies (Thailand) Co., Ltd.(注) |
RENOSYマーケットプレイス |
バンコク |
49.0 |
RENOSY (Thailand) Co., Ltd. |
RENOSYマーケットプレイス |
バンコク |
100.0 |
DLホールディングス株式会社 |
RENOSYマーケットプレイス |
日本 |
100.0 |
株式会社スピカコンサルティング |
その他 |
日本 |
51.5 |
(注)当社グループの議決権の所有割合は50%以下ですが、同社の取締役会の構成員の過半数を占めているため、実質的に支配していると判断し、子会社として連結しております。
(2)組成された企業
当社グループは、クラウドファンディングや特別目的会社を用いた事業を運営しており、当該事業体を連結しております。
これらは組成された事業体であり、その支配の決定に際して、議決権又は類似の権利が決定的な要因とならないように設計されております。当社グループは、これらの組成された事業体が保有する資産の運用や回収行為を指図できる権利を有しており、また、劣後受益権等の保有を通じ、これらの組成された事業体からの変動リターンに対する権利を保有しております。そのため、これらの組成された事業体を支配していると判断しております。
連結しているこれらの組成された事業体の資産及び負債は、組成された事業体との契約に従い、利用がその組成の目的に制限されております。
なお、契約上の義務なしに、連結している組成された事業体に対する重要な財務的支援又は、その他の重要な支援を提供したことはなく、提供する意図もありません。
(1)経営幹部に対する報酬
当社の経営幹部に対する報酬は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (自 2021年11月1日 至 2022年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
報酬及び賞与 |
410 |
414 |
退職後給付 |
12 |
8 |
株式報酬 |
70 |
50 |
合計 |
494 |
473 |
(2)関連当事者との取引
当社グループと関連当事者との取引は、以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2021年11月1日 至 2022年10月31日)
(単位:百万円) |
関連当事者関係 の内容 |
会社等の名称 又は氏名 |
取引の内容 |
取引金額 (注)1、2 |
未決済残高 |
当社代表取締役社長 執行役員CEO |
樋口 龍 |
リノベーション施工 |
11 |
- |
役員及びその近親者が議決権の過半数を所有している会社 |
株式会社GRIT |
NEOBANK利用に関する アドバイザリー業務 |
50 |
- |
当社取締役副社長 |
櫻井 文夫 |
ストックオプションの発行(注)3 |
15 |
- |
子会社代表取締役 (注)4 |
清水 雅史 |
資金の貸付 (注)5、6 |
300 |
200 |
貸付金利息の受取 |
2 |
2 |
||
当社執行役員 |
松川 誠志 |
販売用不動産の販売 |
25 |
- |
当社執行役員 |
クック ジュリアン 聖也 |
販売用不動産の販売 |
48 |
- |
当社執行役員 子会社代表取締役 |
安藤 功一郎 |
販売用不動産の販売 |
40 |
- |
当社執行役員 子会社代表取締役 |
福田 俊孝 |
子会社銀行借入に対する 債務保証(注)7 |
62 |
- |
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注)1.業務委託料については、提示された金額を検討し、交渉の上、決定しております。
2.リノベーション施工及び販売用不動産の販売については、市場価格等を勘定し、当社と関連を有しない他の当事者との取引と同様に決定しております。
3.2022年8月25日の取締役会の決議により発行した会社法第236条、第238条及び第240条の規定に基づく新株予約権の発行であります。なお、「取引金額」欄には、当期における新株予約権の発行による払込金額を記載しております。
4.清水 雅史は、2022年10月31日付で株式会社RENOSY PLUS代表取締役社長を退任しております。
5.貸付利率は市場金利及び借入期間に類似する当社での実績借入利率を勘案して合理的に算定した固定金利1%、返済条件は2022年12月31日を弁済期日とする満期一括返済で、借入人の選択による期限前弁済が可能です。
6.借入金の返済を担保するために、借入人保有の非上場株式に質権設定契約を締結しており、また、借入人が新株予約権者となっている当社新株予約権について、権利行使後の株式に対する質権設定予約契約を締結しております。
7.当社の連結子会社である株式会社リコルディは、銀行借入れに対して連結子会社代表取締役 福田 俊孝氏より債務保証を受けております。また、取引金額は保証債務の期末残高を記載しております。なお、保証料の支払は行っておりません。
当連結会計年度(自 2022年11月1日 至 2023年10月31日)
(単位:百万円) |
関連当事者関係 の内容 |
会社等の名称 又は氏名 |
取引の内容 |
取引金額 (注)1、2 |
未決済残高 |
役員及びその近親者が議決権の過半数を所有している会社 |
株式会社GRIT |
RENOSY BANKに関する アドバイザリー業務 |
78 |
48 |
RENOSY BANKに関する 運営管理 |
16 |
2 |
||
RENOSY BANKに関する システム開発 |
22 |
9 |
||
当社執行役員 子会社代表取締役 |
福田 俊孝 |
子会社銀行借入に対する 債務保証(注)3 |
56 |
- |
販売用不動産の販売 |
49 |
- |
||
当社執行役員 |
川村 佳央 |
販売用不動産の購入 |
88 |
- |
当社執行役員 |
由井 利明 |
販売用不動産の購入 |
28 |
- |
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注)1.業務委託料については、提示された金額を検討し、交渉の上、決定しております。
2.販売用不動産の売却価格及び購入価格については、市場価格等を勘定し、当社と関連を有しない他の当事者との取引と同様に決定しております。
3.当社の連結子会社である株式会社リコルディは、銀行借入れに対して連結子会社代表取締役 福田 俊孝氏より債務保証を受けております。また、取引金額は保証債務の期末残高を記載しております。なお、保証料の支払は行っておりません。
決算日以降の資産の取得に係るコミットメントは、以下のとおりであります。
(単位:百万円) |
|
前連結会計年度 (2022年10月31日) |
当連結会計年度 (2023年10月31日) |
有形固定資産の取得 |
23 |
- |
該当事項はありません。
(株式会社Core Asset Management株式の取得)
当社は、2023年11月8日開催の取締役会において、不動産の売買仲介及び販売事業、不動産賃貸及び管理事業を行う株式会社Core Asset Management(以下「Core Asset Management社」)の発行済株式の全株式を取得し子会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結いたしました。
なお、株式取得の手続きは2023年12月1日付で完了し、Core Asset Management社を当社の完全子会社としております。
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 |
株式会社Core Asset Management |
事業の内容 |
不動産の売買仲介及び販売事業、不動産賃貸及び管理事業 |
②企業結合を行った主な理由
当社グループは、賃貸管理事業を主要事業とするCore Asset Management社のグループ参画による連携を通じて、賃貸管理戸数の増加により、ストック事業の比率が高まることで事業の安定性が増すことを企図しております。また、当社の子会社であるイタンジ株式会社のテクノロジーを活用した管理業務のオペレーション改善、スケールメリットによる施工費の削減や空室率の改善、コーポレート機能の統合によるバックオフィス業務の削減、OWNRアプリ活用によるオーナー対応の効率化、顧客体験の向上等のシナジー効果が見込まれます。さらに、売却意向のある潜在顧客を多く確保することにより、より効率的且つ安価な物件仕入を可能とし、粗利の改善やセールスコストの改善を図ってまいります。
③企業結合日
2023年12月1日
④被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価とする株式取得
⑤取得した議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 |
-% |
現金対価により取得した議決権比率 |
100% |
取得後の議決権比率 |
100% |
(注)取得した株式数は200株となります。
(2)支払対価の公正価値及びその内訳
(単位:百万円)
種類 |
金額 |
現金 |
750 |
支払対価の合計額 |
750 |
(注)1.当企業結合に係る取得関連費用は、現在算定中であり、確定しておりません。
2.支払対価は自己資金により充当しております。
(3)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値
現在算定中であり、確定しておりません。
(株式会社Housmart株式の取得)
当社の子会社であるイタンジ株式会社(以下、イタンジ社)は、2023年12月11日開催の取締役会において、不動産売買仲介会社向けの不動産営業支援SaaS等の開発、運営事業を行う株式会社Housmart(本社:東京都港区、以下「Housmart社」)の発行済株式の全株式を取得し子会社化(当社の孫会社化)することを決議し、株式譲渡契約を締結いたしました。
なお、株式取得の手続きは2024年1月4日付で完了し、Housmart社を当社の完全子会社としております。
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 |
株式会社Housmart |
事業の内容 |
不動産売買仲介会社向けの不動産営業支援SaaS「 PropoCloud 」等の開発、運営 |
②企業結合を行った主な理由
当社の子会社であるイタンジ社は、不動産賃貸管理、賃貸仲介領域に対して業務効率化システムをはじめとしたプラットフォームを構築し、テクノロジーによって、不動産取引をなめらかにしてまいりました。一方、Housmart社は、不動産売買仲介営業の支援に特化したSaaS「PropoCloud」の開発、運営を手掛け、売買仲介営業DXを推進しております。
イタンジ社は、Housmart社のグループ参画による連携を通じて、賃貸仲介・売買仲介両方の領域をカバーしたSaaSプラットフォーム構築により、顧客への更なる付加価値提供をしてまいります。また、両者の強みを生かしたプラットフォーム構築に加えて、双方の顧客基盤を活用したクロスセルを行うことで、よりスピーディなマーケットシェア拡大を実現出来るものと考えております。
当社グループは、この度のHousmart社の経営統合により、不動産における売買・賃貸・管理のバリューチェーンを網羅した統合プラットフォームを構築、ワンストップでサービスを提供することでマーケットシェアを拡大し、グループ間のシナジーも生かして、日本の不動産会社11万社※に対し更なる付加価値を提供し、業界の課題解決に貢献してまいります。
※ 国土交通省「令和3年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について」
宅地建物取引業者の状況の法人数より
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001514596.pdf
③企業結合日
2024年1月4日
④被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価とする株式取得
⑤取得する議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 |
-% |
現金対価により取得する議決権比率 |
100% |
取得後の議決権比率 |
100% |
(2)支払対価の公正価値及びその内訳
(単位:百万円)
種類 |
金額 |
現金 |
2,496 |
支払対価の合計額 |
2,496 |
(注)当企業結合に係る取得関連費用は、現在算定中であり、確定しておりません。
(3)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値
現在算定中であり、確定しておりません。
(RW OpCo, LLC持分の取得)
当社の子会社であるGA technologies USA Inc.(2023年12月設立)は、2024年1月19日開催の取締役会において、米国発でプロパティマネジメント事業及び投資用不動産マーケットプレイス事業を営んでいるRW OpCo, LLC(以下「RW OpCo社」)の持分を100%取得し子会社化(以下「本件買収」)することを決議し、本件買収に係る契約をRW OpCo社の上位担保債権者であるSt. Cloud Capital Partners III SBIC, L.P.との間で締結いたしました。
(1)企業結合の概要
① 被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 |
RW OpCo, LLC及びその子会社であるRenters Warehouse,LLC等28社 |
事業の内容 |
プロパティマネジメント事業及び投資用不動産マーケットプレイ ス事業 |
② 本件買収を行った主な理由
当社は「RENOSYマーケットプレイス」と「ITANDI」の2つの事業を主軸としたネット不動産のエコシステムを、国内外において一層早期に強固なものとするべく、M&Aによるノンオーガニックな事業拡大を重要成長戦略の1つとして位置づけています。2020年には中華圏(中国、香港、台湾)の不動産投資家向け日本不動産プラットフォームを展開する神居秒算(しんきょびょうさん)事業を取得し、また、2021年11月にはタイ王国にて外国人駐在員向け不動産賃貸仲介事業を手掛けるDear Life Corporation Ltd.を買収することで、実際に日本国内のみならず海外での事業展開にも注力してまいりました。
一方、RW OpCo傘下のRenters Warehouseは、2007年に創業し、現在は、主に個人投資家及び機関投資家向けに投資用不動産のマーケットプレイス及びプロパティマネジメントを米国内で展開している有力なプラットフォーマーです。米国で2番目に大きいSFR(Single-Family Rental)オンラインマーケットプレイスを保有する同社は、不動産取引のオンライン化が発展途上な米国において、テクノロジーを駆使し、投資家、居住者、管理会社といった不動産売買に関与するすべてのステークホルダーに対して、一気通貫のサービスを提供しており、サービス品質の向上及び取扱い不動産と顧客の拡大を推進しながら、効率的なユニットエコノミクスを実現しております。
グローバルにオンライン化が進行すると想定される今後の不動産取引市場での事業拡大に向けて、当社はこれまで世界中で様々な成長投資の機会を模索してまいりました。当社が既に保有する日本国内及び東南アジアにおける事業基盤に加えて、本件買収を通じてRenters Warehouseが保有する米国中心の事業基盤を新たに獲得することで、当社ネットワークは6ヵ国52拠点に広がり、ネット不動産市場でのグローバルプレイヤーとしての位置づけを強固なものにできると考えております。
以上より、本件買収は、グローバル展開を加速させ、ネット不動産のエコシステム強化を目指す当社グループの戦略に沿うものであり、企業価値の向上に資するものであると考えております。
③ 企業結合日
本件買収契約に定める前提条件が充足されることを条件に2024年3月1日を予定しております。
④ 被取得企業の支配の獲得方法
本件買収は、(1)RW National Holdings, LLC(RW OpCo社の親会社)及びRW OpCo社の上位担保付債権者であるSt. Cloud Capital Partners III SBIC, L.P.が、米国州法に基づき、RW National Holdings, LLCに対する担保権の実行によりRW National Holdings, LLCの資産である同社の子会社RW OpCo社の持分を差し押さえ、(2)当社連結子会社であるGA technologies USA Inc.に売却します。なお、本件買収の実行は、本件買収契約に定める前提条件が充足されることを条件としております。
⑤ 取得する議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 |
-% |
現金対価により取得する議決権比率 |
100% |
取得後の議決権比率 |
100% |
(2)支払対価の公正価値及びその内訳
種類 |
金額 |
現金 |
8百万米ドル (約1,162百万円) |
支払対価の合計額 |
8百万米ドル |
(注)1.米ドル・日本円の為替レートを便宜上1米ドル=145.24円で換算しております。
2.当企業結合に係る取得関連費用は、現在算定中であり、確定しておりません。
(3)取得日における取得資産及び引受負債の公正価値
現在算定中であり、確定しておりません。
(2)【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
(累計期間) |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
当連結会計年度 |
売上収益(百万円) |
24,075 |
63,411 |
98,971 |
146,647 |
税引前四半期(当期)利益又は税引前四半期損失(△)(百万円) |
△656 |
657 |
1,189 |
1,585 |
親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益又は親会社の所有者に帰属する四半期損失(△)(百万円) |
△506 |
372 |
612 |
1,010 |
基本的1株当たり四半期(当期)利益又は基本的1株当たり四半期損失(△)(円) |
△13.82 |
10.14 |
16.70 |
27.53 |
(会計期間) |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
基本的1株当たり四半期利益又は基本的1株当たり四半期損失(△)(円) |
△13.82 |
23.94 |
6.54 |
10.82 |
(注)第2四半期連結会計期間及び第4四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第1四半期から第3四半期の関連する四半期情報項目については、当該見直しが反映された後の数値を記載しております。