第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善により、国内景気は引き続き緩やかな回復傾向が継続しております。一方で、海外紛争の長期化による資源価格の高騰、世界的な物価上昇、金融資本市場の変動等、経済活動に急激な影響を与える要因が払拭されておらず、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループの属する情報サービス業界においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する投資需要は継続しており、社会全体としてIT活用の流れが一層増加し、慢性的にIT人材が不足している状況にあります。

このような環境の中、当社グループでは、2024年3月に東京支店を銀座から秋葉原へ移転し、人材確保・育成のための先行投資として2024年3月にITエンジニア育成研修の拡大を目指し、「アキバ・テックドリーム・アカデミー」を開校、未経験者や新規学卒者を積極的に採用し、育成に注力しております。また、技術力の向上、ワークライフバランスの向上を図ることで、優秀な人材の囲い込みを図っております。加えて子育て世代の両立支援をはじめ、誰もが働きやすい職場づくりの一環として「メディアファイブ保育園薬院」の運営も行っており、地域貢献度の向上にも寄与しております。

主要事業であるSES事業は、ITエンジニアの需要が高まっていることを背景として、新規取引先の獲得及び既存取引先における契約単価交渉を行ってまいりました。

ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、安定的にシステム開発案件を受注しております。引き続き、中小企業のITを支援する「OFFICE DOCTOR」サービスを軸にワンストップ型ソリューション提案を推し進めております。

工事関連事業は、内装工事等の案件を手掛けております。

 

以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高919,748千円(前年同中間期は938,516千円)、売上総利益333,547千円(同336,695千円)、営業利益7,656千円(同20,927千円)、経常利益2,984千円(同19,348千円)、親会社株主に帰属する中間純損失1,765千円(同13,750千円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。(各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。)

 

①SES事業

主要事業であるSES事業は、高度IT人材の育成、技術力向上に注力するとともに、取引先への契約単価交渉や戦略的な配置転換を行ってまいりました。その結果、当中間連結会計期間における売上高は755,507千円(前年同中間期は750,933千円)、セグメント利益は160,464千円(同176,158千円)となりました。

 

②ソリューション事業

ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、中規模・小規模のシステム開発案件の受注、中小企業のITを支援する比較的ライトな「OFFICE DOCTOR」サービスの提供を安定的に行っております。また、今後の業容拡大を目指し営業活動に注力してまいりました。その結果、当中間連結会計期間における売上高は121,235千円(同130,442千円)、セグメント利益は33,775千円(同46,561千円)となりました。

 

③工事関連事業

工事関連事業は、福岡県の各種テナント・賃貸ビル等の内装工事・外装工事を中心に事業を行っておりま す。当中間連結会計期間は、既存先への提案型営業を強化してまいりました。その結果、当中間連結会計期間における売上高43,182千円(同58,531千円)、セグメント損失は2,709千円(同2,073千円)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

  資産・負債・純資産の状況

(資産)

資産合計は827,809千円(前連結会計年度末は716,756千円)、うち流動資産693,776千円(同567,853千円)、固定資産134,032千円(同148,903千円)となりました。

その主な内訳は、流動資産については現金及び預金500,267千円(同372,836千円)、売掛金160,199千円(同153,395千円)、前払費用16,449千円(同15,212千円)等であります。固定資産については、有形固定資産17,004千円(同16,144千円)、無形固定資産10,720千円(同9,716千円)、保険積立金19,530千円(同19,530千円)、敷金及び保証金38,653千円(同51,439千円)、繰延税金資産38,674千円(同41,602千円)等であります。

 

(負債)

負債合計は470,101千円(同357,016千円)、うち流動負債347,170千円(同252,256千円)、固定負債122,931千円(同104,760千円)となりました。

その主な内訳は、買掛金15,908千円(同9,583千円)、短期借入金100,000千円(同15,000千円)、未払金20,399千円(同18,871千円)、未払費用123,098千円(同123,085千円)、未払消費税等25,925千円(同28,058千円)、預り金31,815千円(同20,454千円)等であります。固定負債については、長期借入金121,960千円(同104,760千円)であります。

 

(純資産)

純資産合計は357,707千円(同359,740千円)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、500,267千円(前年同中間期は386,159千円)となりました。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動による資金の増加は、17,601千円(前年同中間期は35,425千円の増加)となりました。これは、主として、税金等調整前中間純利益2,984千円、減価償却費3,435千円、売上債権の増加6,803千円、棚卸資産の減少11,138千円、預り金の増加11,360千円、法人税等の支払3,927千円等によるものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動による資金の増加は、7,628千円(前年同中間期は4,362千円の減少)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出3,297千円、敷金及び保証金の回収による収入12,877千円等によるものであります。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動による資金の増加は、102,200千円(前年同中間期は9,360千円の減少)となりました。これは短期借入れによる収入100,000千円等によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

(連結子会社株式の譲渡)

当社は、2024年11月22日開催の取締役会において、連結子会社である株式会社匠工房(代表取締役社長 馬場 浩司/以下、馬場氏)について、当社が保有する全株式を馬場氏に譲渡することを決議いたしました。また、当該決議に基づき、同日付で株式譲渡契約を締結し、12月2日付で譲渡を完了いたしました。これに伴い、2025年5月期下半期より株式会社匠工房を連結の範囲から除外いたします。

詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであり

ます。