第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当中間連結会計期間(2024年5月1日~2024年10月31日)における我が国の経済は、インバウンド需要の増加等により、緩やかな回復基調となりましたが、海外景気の下振れや国内物価の高騰があり、依然として先行き不透明な状況が継続しております。

 このような中、当社グループでは、主力のイベント領域を中心に回復基調となり、売上高は堅調に推移いたしました。一方、昨年度から引き続き積極的に行っている戦略的投資の影響もあり、利益面においては減少しております。

 なお、今期より当社グループに参画した株式会社シネブリッジ及び株式会社マックスプロデュースとともに、付加価値の向上、イノベーションの促進、グループシナジーの創出により、更なる飛躍に向けた企業価値の向上と事業の拡大を進めてまいります。

 これらの結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高8,650百万円(前年同期比4.2%増)、売上総利益1,619百万円(前年同期比16.1%減)、営業利益416百万円(前年同期比50.0%減)、経常利益408百万円(前年同期比52.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益327百万円(前年同期比39.5%減)となりました。

 

 なお、当社グループはプロモーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

②財政状態の状況

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は9,699百万円となり、前連結会計年度末に比べ419百万円増加いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が577百万円増加したことによるものであります。固定資産は2,753百万円となり、前連結会計年度末に比べ410百万円増加いたしました。これは主に、無形固定資産が273百万円、投資その他の資産が135百万円増加したことによるものであります。

 この結果、総資産は、12,453百万円となり、前連結会計年度末に比べ829百万円増加いたしました。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は3,263百万円となり、前連結会計年度末に比べ480百万円増加いたしました。これは主に、買掛金が120百万円、未払法人税等が187百万円、賞与引当金が153百万円増加したことによるものであります。固定負債は699百万円となり、前連結会計年度末に比べ106百万円増加いたしました。これは主に、役員退職慰労引当金が125百万円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、3,962百万円となり、前連結会計年度末に比べ587百万円増加いたしました。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は8,490百万円となり、前連結会計年度末に比べ242百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益327百万円を計上した一方で、剰余金の配当173百万円により、利益剰余金が154百万円増加したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末は70.6%)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による資金の増加71百万円、投資活動による資金の減少323百万円、財務活動による資金の減少189百万円により、前連結会計年度末と比較して441百万円減少したことにより、4,742百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動による資金の増加は71百万円(前年同期は334百万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前中間純利益510百万円、賞与引当金の増減額153百万円、長期未収入金の増加額123百万円等による資金の増加があった一方で、売上債権の増加額284百万円、未成業務支出金の増減額228百万円、仕入債務の増減額79百万円、段階取得に係る差益54百万円、負ののれん発生益46百万円等による資金の減少があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動による資金の減少は323百万円(前年同期は103百万円の減少)となりました。主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出303百万円による資金の減少があったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動による資金の減少は189百万円(前年同期は257百万円の減少)となりました。これは、配当金の支払額173百万円による資金の減少があったことによるものです。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当社は、2024年9月10日付で、株式会社シネブリッジの株式(議決権53%)を追加取得することについて、株式譲渡契約を締結し、2024年9月17日をもって株式会社シネブリッジの株式を取得いたしました。その結果、議決権比率は76.5%となりました。

 また、2024年9月24日付で、株式会社マックスプロデュースの株式(議決権100%)を取得することについて、株式譲渡契約を締結し、2024年9月30日をもって、株式会社マックスプロデュースの株式を取得いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載の通りであります。