当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は2024年6月25日に提出した有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当中間連結累計期間における我が国の経済活動は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要により緩やかな景気回復が見られる一方で、原燃料価格の高騰や円安による物価上昇、国際的な情勢不安は長期化しており、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような経済環境下におきまして、キッチン・トイレ・洗面室・浴室まわりといった日常生活に欠かせない住宅設備機器の交換サービスをインターネット上で展開している当社では、「交換できるくん」Web媒体において、これまで培ってきたWebマーケティングのノウハウや実績をもとに、Webサイトを検索エンジン上位に表示させるための検索エンジン最適化(SEO※)に取組むとともに、テレビCM、動画及びSNSを活用することにより、サービスの魅力や特性を波及させてまいりました。また、継続してテレビCM放映を行う事でブランド認知度向上にも努めております。
その他にも将来的なBtoB事業拡大に向けて2024年7月に住宅設備機器のメンテナンス事業を営む株式会社ハマノテクニカルワークスや修理管理業務システムの開発事業を営む有限会社クリエイション等の株式取得を実施しております。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は4,733,816千円(前年同期比42.7%増)、営業損失は25,290千円(前年同期は営業利益77,310千円)、経常損失は23,448千円(前年同期は経常利益78,216千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は30,437千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益51,391千円)となりました。
前第4四半期連結会計期間より株式会社アイピーエスを取得し連結子会社化しておりましたが、前連結会計年度においては重要性が乏しいため住宅設備機器のeコマース事業の単一セグメントとして記載を省略しておりました。当中間連結会計期間より当該会社事業の当連結会計年度における重要性が高まったため、新たに「ソリューション事業」として記載しております。また、従来の株式会社交換できるくん及び株式会社KDサービスの住宅設備機器のeコマース事業につきましては、「住設DX事業」として記載しております。セグメントの業績は次のとおりであります。
①住設DX事業
当中間連結会計期間における住設DX事業の売上高は、テレビCMやタクシーCM等のメディア戦略を行ったことによるブランド認知向上効果や前事業年度より取扱い開始した季節性商材であるエアコンの売上が好調であり4,197,095千円となりました。セグメント利益(営業利益)は、広告宣伝費用の投下に伴い11,211千円となりました。
②ソリューション事業
当中間連結会計期間におけるソリューション事業の売上高は575,636千円、セグメント利益(営業利益)は3,687千円となりました。
(注) SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称で、GoogleやYahoo!の検索結果で自社Webサイトを上位に表示させるために様々なアプローチでWebサイトを最適化する手法です。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は1,656,115千円となり、前連結会計年度末に比べ343,081千円の減少となりました。これは主にテレビCM放映等の広告宣伝費投下や新規株式取得により現金及び預金が496,958千円減少した一方で、売上増加に伴い売掛金が112,284千円増加したことによるものであります。
固定資産は1,578,589千円となり、前連結会計年度末に比べ391,324千円の増加となりました。これは主にハマノテクニカルワークス社、クリエイション社、エボリューション社を取得によりのれんが195,690千円、基幹システム開発によりソフトウエアが104,768千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は1,524,525千円となり、前連結会計年度末に比べ114,312千円の増加となりました。これは主に売上増加や繁忙期に向けた商材確保により買掛金が102,676千円増加したことによるものであります。
固定負債は462,377千円となり、前連結会計年度末に比べ35,567千円の減少となりました。これは主に長期借入金の返済84,280千円によるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は1,247,801千円となり、前連結会計年度末に比べ30,502千円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が30,437千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ496,958千円減少し、478,407千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、減少した資金は、91,845千円(前年同期は21,269千円の減少)となりました。これは主に、売上債権が83,116千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は、320,807千円(前年同期は81,330千円の減少)となりました。これは主に、基幹システム開発により有形及び無形固定資産の取得による支出160,675千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出183,699千円が発生したことにより資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は、84,304千円(前年同期は10,449千円の増加)となりました。これは主に、長期借入金84,240千円の返済により資金が減少したことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
なお、提出日までの間における経営上の重要な契約等の決定又は締結等は下記となります。
(完全子会社間の合併契約の締結)
2024年10月18日に完全子会社である株式会社KDサービスを存続会社とし、同じく完全子会社である株式会社ハマノテクニカルワークス、有限会社エボリューションを吸収合併消滅会社とする合併契約を締結いたしました。また、同日において完全子会社である株式会社アイピーエスを存続会社とし、同じく完全子会社である有限会社クリエイションを消滅会社とする吸収合併を締結いたしました。
合併契約の内容については「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。