当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、6度目の事業転換を行っており、IT人材業界におけるエンジニア人材の不足という市場課題を解決することを主としたシステムエンジニアリング事業(SES事業)を中心に、人材×IT領域を対象として事業展開をおこなっているITアウトソーシング事業をメイン事業としております。
経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査(注1)」によると、IT関連市場規模の拡大に伴い、2030年までIT人材の不足は年々増加すると予測されており、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する見込みと言われております。また、IT人材の平均年齢の高齢化もあり、ITニーズの増加に伴う需給ギャップの拡大は今後益々拡大されることが予測されます。その中で、当社グループのITアウトソーシング事業は2020年の事業開始から前期まで売上高年平均成長率約69%と大きく成長してきております。当第2四半期連結会計期間においては、売上高は1,063,953千円(前年同四半期比154.0%)、営業損失が10,726千円(前年同四半期は39,084千円の営業損失)となりました。事業進捗は好調であり、さらに成長させるために引き続き注力していきたいと思います。
EC事業においては、当第2四半期連結会計期間においては、売上高は1,836,127千円(前年同四半期比108.9%)、営業損失が51,321千円(前年同四半期は84,366千円の営業利益)となりました。前年同四半期と比較して、売上高は伸びております。これは2023年4月から事業開始したAda.事業の伸展によるものです。Ada.事業は、主に『ZOZOTOWN』内で展開する、オリジナル商品と他社優良ブランドの商品を厳選したファッションセレクトショップを運営しております。SHOPLIST事業は依然として厳しい状況が続いておりますが、Ada.事業は事業開始から季節要因による変動が若干ありますが、月間平均成長率約42.5%と高い水準で成長を続けております。
その他の事業のうち、メディア事業については、当第2四半期連結会計期間の売上高は164,846千円(前年同四半期比66.9%)、営業利益が11,341千円(前年同四半期比17.0%)となりました。前年同四半期比で売上および利益とも下回り、思うような結果になりませんでした。GameFi事業については、当第2四半期連結会計期間の売上高は398,937千円(前年同四半期比46.6%)、営業損失が311,133千円(前年同四半期は228,687千円の営業利益)となりました。売上については、運営しているゲームの売上が低調な結果となっていること、および営業損失については、第三弾のブロックチェーンゲームの『エルゴスム』のリリースにあたって開発費用がかさんだことが主な要因となります。
今後はメイン事業となるITアウトソーシング事業に経営資源を集中し、さらに業績を伸ばしていきます。
また、当社では数年前からファンド等を通じてスタートアップ企業への投資をしておりましたが、目立った成果が出てきており、当第2四半期連結会計期間において投資事業組合運用益191,786千円、投資有価証券売却益1,008,129千円を計上することになりました。これらは投資先がM&AやIPOに至った場合の売却によるキャピタルゲインに起因するものです。引き続き投資先の中には、数年内に上場を視野に入れている会社も複数あり、今後も利益貢献する期待感を持っております。
この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高7,011,871千円(前年同期比0.9%増)、営業損失854,913千円(前年同期は営業利益546,051千円)、経常損失670,080千円(前年同期は経常利益1,501,052千円)、親会社株主に帰属する中間純損失363,484千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益1,070,940千円)となりました。
(注1)2019年3月公表の経済産業省「IT人材需給に関する調査 調査報告書」を基に記載しております。
セグメントごとの経営成績の状況を示すと次のとおりであります。
なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
① ITアウトソーシング事業
売上高は2,034,754千円(前年同期比54.5%増)、セグメント損失は58,259千円(前年同期はセグメント損失52,409千円)となりました。
② EC事業
売上高は3,655,445千円(前年同期比11.0%増)、セグメント損失は18,441千円(前年同期はセグメント利益127,210千円)となりました。
③ メディア事業
売上高は348,668千円(前年同期比27.4%減)、セグメント利益は28,228千円(前年同期比78.3%減)となりました。
④ GameFi事業
売上高は963,724千円(前年同期比46.4%減)、セグメント損失は638,547千円(前年同期はセグメント利益507,596千円)となりました。
⑤ その他事業
売上高は9,279千円(前年同期比84.1%減)、セグメント損失は167,893千円(前年同期はセグメント損失166,140千円)となりました。
当中間連結会計期間末の財政状態の概況は、次のとおりであります。
(資産)
当中間連結会計期間末における資産は、現金及び預金の減少2,382,108千円などがあった一方で、投資不動産の増加6,632,368千円などにより、30,072,763千円(前連結会計年度末比2,988,678千円の増加)となりました。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債は、社債の減少1,000,000千円などがあった一方で、長期借入金の増加5,285,430千円などにより、20,256,681千円(前連結会計年度末比3,981,336千円の増加)となりました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、自己株式の増加468,372千円及び利益剰余金の減少363,484千円などにより、9,816,082千円(前連結会計年度末比992,657千円の減少)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、9,774,127千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは948,926千円の支出となりました。
主な増加要因は、貸倒引当金の増加額532,458千円などであり、主な減少要因は、投資有価証券売却益1,008,129千円及び法人税等の支払額409,725千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは5,414,391千円の支出となりました。
主な増加要因は、投資有価証券の売却による収入1,184,132千円などであり、主な減少要因は、投資不動産の取得による支出6,567,370千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは3,973,864千円の収入となりました。
主な増加要因は、長期借入れによる収入5,600,000千円であり、主な減少要因は、社債の償還による支出1,000,000千円及び自己株式取得による支出468,372千円などであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。