当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間における日本経済は、緩やかな回復基調にあり、設備投資も持ち直しの動きがみられます。一方で、中国経済を含む海外景気の下振れリスクや、物価上昇や中東情勢の緊迫化などの影響に注意が必要であり、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。
こうした状況の下、企業価値向上に向けた取り組みとして、「ソリューションで勝つ」を基本方針にした活動を国内では展開しております。海外においては世界15ヵ国20社の関係会社と連携し販売拡大を図るとともに、「イワキグループ10年ビジョン」の定量目標「2025年3月期連結売上高400億円、営業利益率10%」達成に向け、「オールイワキで世界No.1を提供する」の方針のもと、各種施策の実行に取り組んでまいりました。
その結果、市場別における強化市場の売上は、半導体・液晶市場3,506百万円(前年同期比19.1%減)、医療機器市場4,162百万円(前年同期比8.1%増)、水処理市場5,301百万円(前年同期比2.4%増)、新エネルギー市場391百万円(前年同期比43.8%減)となりました。
地域別では、国内は、半導体・液晶市場の低調な動きが続いておりますが、医療機器市場や化学市場が好調に推移し、売上高は10,641百万円(前年同期比2.6%増)となりました。海外について、米国は、医療機器市場が好調に推移したことに加え、為替影響もあり、売上高は3,529百万円(前年同期比3.3%増)となりました。欧州は、主要6市場以外が伸長したことに加え、為替影響もあり、売上高は3,160百万円(前年同期比13.1%増)となりました。アジア地域は、韓国向け半導体・液晶市場の落ち込みが大きく、売上高は1,314百万円(前年同期比13.7%減)となりました。中国は、半導体・液晶市場、医療機器市場が不調で、売上高は2,883百万円(前年同期比14.3%減)となりました。
製品別では、主力製品であるマグネットポンプ、定量ポンプは順調に推移しておりますが、半導体・液晶市場の落ち込みの影響を受け、同市場をメインとする空気駆動ポンプは売上高2,588百万円(前年同期比17.6%減)となりました。
このような状況の中、当社グループの当中間連結会計期間の連結売上高は22,540百万円(前年同期比0.5%増)となりました。
原価率の高い空気駆動ポンプの売上減少などにより売上総利益は改善しましたが、大型展示会費用の発生や人件費など販売費及び一般管理費が増加した結果、営業利益は2,771百万円(前年同期比1.2%減)となりました。韓国を中心に営業外収益の持分法による投資利益が減少したことにより、経常利益は3,102百万円(前年同期比5.1%減)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は2,173百万円(前年同期比0.7%減)となりました。
なお、当社グループはケミカルポンプ事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
②財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は37,570百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,105百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が947百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が296百万円、商品及び製品が839百万円増加したことによるものであります。固定資産は15,104百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,471百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が1,092百万円、のれんが111百万円、繰延税金資産が114百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は52,675百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,577百万円増加いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は12,206百万円となり、前連結会計年度末に比べ607百万円減少いたしました。これは主に電子記録債務が479百万円、役員賞与引当金が173百万円減少したことによるものであります。固定負債は3,985百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,222百万円増加いたしました。これは主にその他の固定負債が1,242百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は16,191百万円となり、前連結会計年度末に比べ614百万円増加いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は36,484百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,962百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が1,266百万円、為替換算調整勘定が1,653百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は68.8%(前連結会計年度末は67.8%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は7,856百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,082百万円の増加となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払等の減少要因がありましたが、税金等調整前中間純利益の計上等の増加要因により2,146百万円の資金増加(前年同期は2,536百万円の資金増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出等の減少要因により306百万円の資金減少(前年同期は1,067百万円の資金減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等の減少要因により1,159百万円の資金減少(前年同期は923百万円の資金減少)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている長期ビジョン「イワキグループ10年ビジョン」に基づく経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、418百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。