第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 業績の状況

(単位:百万円)

 

2024年3月

中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

2025年3月

中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

増減額

増減率

売上収益

14,392

16,624

2,232

15.5

%

営業利益

1,352

1,137

△215

△15.9

%

親会社の所有者に帰属する中間利益

1,867

627

△1,240

△66.4

%

 

 

(単位:百万円)

セグメント別業績

2024年3月

中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

2025年3月

中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

増減額

増減率

 就労支援

事業

売上収益

5,215

6,216

1,001

19.2

%

利益

1,696

2,294

598

35.2

%

 児童福祉

事業

売上収益

4,508

4,145

△363

△8.0

%

利益又は損失(△)

533

△515

△1,048

%

プラットフォーム事業

売上収益

1,899

2,163

264

13.9

%

利益

728

753

25

3.5

%

海外事業

売上収益

960

960

%

利益

234

234

%

その他

売上収益

2,771

3,140

370

13.3

%

利益

167

285

119

71.5

%

 

 

セグメントごとの業績は以下のとおりです。

 

<就労支援事業>

就労支援事業については、新規に開設した7施設の集客も順調に推移し、累計で150施設となりました。報酬改定のプラス効果もあり、当中間連結会計期間の売上収益は6,216百万円(前年同期比19.2%増)、セグメント利益は2,294百万円(前年同期比35.2%増)となりました。

 

<児童福祉事業>

児童福祉事業については、新規に16施設を開設し、累計で175施設となりました。報酬改定のマイナス効果に加え、報酬改定に対応するための支援プログラムの変更に伴い施設の稼働率と利用単価が一時的に低下したこと、さらに今後の施設開設に向けた先行費用が一時的に集中したため、当中間連結会計期間の売上収益は4,145百万円(前年同期比8.0%減)、セグメント利益は△515百万円(前年同期比1,048百万円の減少)となりました。

 

<プラットフォーム事業>

プラットフォーム事業は、SaaS型プロダクトを中心に、順調に契約施設数の増加ペースを加速しつつ、人員の大幅な増強など積極的な先行投資を継続していますまた、LITALICOキャリアにおいても採用支援サービスが拡大しています。民事再生手続きを申し立てた大口契約先の解約が発生したこと等の影響があったものの、当中間連結会計期間の売上収益は2,163百万円(前年同期比13.9%増)、セグメント利益は753百万円(前年同期比3.5%増となりました

 

<海外事業>

新たに連結子会社としたDevelopmental Disability Center of Nebraska, LLCにおいて海外事業を展開するセグメントです。2024年7月より業績取り込みを開始しました。当中間連結会計期間の売上収益は960百万円セグメント利益は234百万円となりました。

 

<その他>

その他セグメントはLITALICOジュニアパーソナルコース、LITALICOワンダー、LITALICOライフ及びその他新規事業にて構成されています。各事業が順調に推移した結果、積極的なマーケティング投資や新規事業への投資拡大による費用増を吸収し、当中間連結会計期間の売上収益は3,140百万円(前年同期比13.3%増)、セグメント利益は285百万円(前年同期比71.5%増)となりました。

 

以上の結果、売上収益は16,624百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益は1,137百万円(前年同期比15.9%減)となりました。また、前年中間期においては持分法適用関連会社の株式会社Olive Unionの全株式を売却し、1,058百万円の売却益を金融収益に計上したこと等により、親会社の所有者に帰属する中間利益につきましては、627百万円(前年同期比66.4%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して8,493百万円増加し、33,804百万円となりました。これは主に、業容拡大による営業債権及びその他の債権の増加及びDevelopmental Disability Center of Nebraska, LLCの持分取得によるのれんの増加によるものです。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して8,489百万円増加し、23,372百万円となりました。これは主に、借入金の増加及びDevelopmental Disability Center of Nebraska, LLCの持分取得に係る条件付対価の増加によるものです。

 

(資本)

 当中間連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末と比較して4百万円増加し、10,432百万円となりました。これは親会社の所有者に帰属する中間利益の計上に伴う利益剰余金627百万円増加している一方で在外営業活動体の換算差額504百万円の減少によるものです。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末と比較して154百万円増加し、4,661百万円です。

当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、1,763百万円(前年同期は2,245百万円の収入)となりました。これは主に、税引前中間利益で1,042百万円、減価償却費及び償却費1,662百万円を計上した一方で、法人所得税の支払いにより599百万円、営業債務及びその他の債務の減少により109百万円を支出したことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、5,621百万円(前年同期は160百万円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により599百万円、無形資産の取得により658百万円及びDevelopmental Disability Center of Nebraska, LLCの取得による支出4,433百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、4,065百万円(前年同期は1,276百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増額4,361百万円によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において特記すべき事項はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。