当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する中、各種政策の効果もあり、国内景気の緩やかな回復基調がみられた一方、中国経済の先行き懸念、ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化、為替変動や資源価格の高騰を背景とした物価上昇など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループが提供するサービス領域における事業環境においては、企業における多様な働き方が一般化しつつある中、多くの企業で遠隔コミュニケーションの円滑化等に必要なツールや様々な業務のペーパレス化をサポートするツールの導入をはじめとするデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が経営課題として意識されており、遠隔でのプロジェクト管理やコミュニケーションの強化、データ・ナレッジ共有等をサポートするサービスは、人口減少、少子高齢化に伴う人材不足が恒常化する中、経済社会活動を維持・発展させていくためにも、今後も高い需要が継続するものと想定しています。
このような環境下において、当社グループは「チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくするツールを提供する」という方針の下、プロジェクト管理ツール「Backlog」、オンライン作図ツール「Cacoo」、ビジネスチャットツール「Typetalk」、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるツール「Nulab Pass」を提供してまいりました。なお、ビジネスチャットツール「Typetalk」については、近年の業績や事業環境等を総合的に勘案し、当社グループの経営資源の選択と集中を目的として、2025年12月1日(予定)をもってサービスを終了することを決定しております。
以上の結果、当中間連結会計期間の当社グループの経営成績は、売上高2,019,170千円(前年同中間期比16.4%増)、営業利益374,813千円(前年同中間期比56.8%増)、経常利益375,640千円(前年同中間期比58.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は265,126千円(前年同中間期比33.8%増)となっております。
なお、当社グループはクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当中間連結会計期間末における資産総額は3,745,747千円となり、前連結会計年度末に比べ270,832千円増加いたしました。これは主に、売掛金が31,163千円、前払費用が196,351千円、繰延税金資産が33,090千円減少したものの、Backlogの利用増加により現金及び預金が551,250千円増加したことによるものです。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債総額は2,134,754千円となり、前連結会計年度末に比べ9,237千円減少いたしました。これは主に、Backlogの利用増加により前受収益が75,335千円、未払法人税等が18,703千円、賞与引当金が14,005千円増加したものの、未払金が123,680千円減少したことによるものです。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は1,610,993千円となり、前連結会計年度末に比べ280,069千円増加いたしました。これは主に、繰延ヘッジ損益が25,430千円減少したものの、親会社株主に帰属する中間純利益の計上により利益剰余金が265,126千円、為替換算調整勘定が38,080千円増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 551,250千円増加し3,033,760千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動により獲得した資金は551,397千円(前年同中間期は674,499千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益383,603千円、減価償却費51,367千円、前払費用の減少額196,461千円、未払金の減少額124,922千円、前受収益の増加額75,335千円、法人税等の支払額57,255千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動により使用した資金は38,057千円(前年同中間期は77,647千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出12,686千円、無形固定資産の取得による支出24,861千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動により獲得した資金は434千円(前年同中間期は4,064千円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出1,500千円、株式の発行による収入2,400千円によるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。