当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している以下の主要なリスクが発生しております。なお、以下を除き前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
また、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
継続企業の前提に関する重要事象等
当社は、前事業年度は当期純利益を計上することができましたが、当中間会計期間に572,755千円の中間純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しているものと認識しております。
このような事象又は状況を解消するために、既存事業の売上強化を始めとする諸施策を講じる中で、主に『コミュニケーションデータ事業』、『HRデータ事業』及び『新規事業』に注力してまいります。また、財務基盤は安定していることに加え、金融機関との当座貸越契約の未実行残高を160,000千円確保しており、十分な運転資金を確保できているものと判断しております。
以上により、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
(資産)
当中間会計期間末における資産は918,081千円となり、前事業年度末に比べて418,845千円(31.3%)減少いたしました。これは主として、売掛金が123,728千円、ソフトウエアが217,242千円、ソフトウエア仮勘定が69,135千円減少したことによるものであります。
(負債)
当中間会計期間末における負債は687,090千円となり、前事業年度末に比べて153,909千円(28.9%)増加いたしました。これは主として、長期借入金が160,004千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産は230,991千円となり、前事業年度末に比べて572,755千円(71.3%)減少いたしました。これは主として、中間純損失の計上に伴い利益剰余金が572,755千円減少したことによるものであります。
② 経営成績
当中間会計期間におけるわが国経済は、国際紛争等世界情勢が不安定な中、賃上げや高い投資意欲など前向きな動きがでてきており、各種政策効果やインバウンド需要の増加が見られるものの、国内経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社が属するインターネット広告市場においては、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査(2024年8月分確報)によると、2024年8月のインターネット広告の売上高合計は122,739百万円(前年同月比7.03%増)と引き続き回復傾向となってきておりますが、当社が注力してまいりましたインターネットを活用した求人広告市場につきましては、2024年9月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.24倍(厚生労働省「一般職業紹介状況(2024年9月分)について」)で直近では微減で推移し、前年同月比でも減少しており、今後の回復が望まれます。
このような事業環境の下、事業の分類を『コミュニケーションデータ事業』、『HRデータ事業』、『新規事業』及び『その他』の4つの区分として各事業を進めております。
『コミュニケーションデータ事業』は、当社の優位性の一つであるデータとテクノロジーを組み合わせて収益を上げていく事業として、『らくらく連絡網』、『pinpoint』及び『他媒体広告』を含めており、当中間会計期間は引き続き代理店戦略の強化やアライアンスの推進を行い、データの拡充と有効活用を図ってまいりました。
『HRデータ事業』は、顧客が求人業界であり、当社が培ってきた求人広告分野におけるノウハウとテクノロジーを組み合わせた事業として、『求人検索エンジン』、『HR Ads Platform』及び『ジョブオレ』を含めており、当中間会計期間は『HR Ads Platform』に社内リソースを集中させて、新規求人メディア連携やATS連携の強化を図ってまいりました。
『新規事業』は、既存事業の強みが生きる領域で展開し、新たに獲得した顧客データにより共通顧客基盤の拡充を目指していく事業として、『休日いぬ部』、『perrole』、『ポケカル』及び『Web3事業』を含めており、当中間会計期間は外部提携や販売チャネルの開拓を行い、データの拡充を図ってまいりました。
その結果、『らくらく連絡網』の2024年9月末時点の会員数は702万人(前年同期比0.3%増)、アプリ会員数は324万人(前年同期比7.8%増)、有効団体数は38万団体(前年同期比0.1%減)、『ジョブオレ』の2024年9月末時点の求人原稿数は742千件(前年同期比36.9%増)となっております。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は1,590,815千円(前年同期比16.2%減)、営業損失は103,566千円(前年同期は4,121千円の営業損失)、経常損失は104,947千円(前年同期は6,342千円の経常損失)、中間純損失は572,755千円(前年同期は12,287千円の中間純損失)となりました。
また、当社は、「インターネットメディア関連事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
なお、当中間会計期間の事業別の販売実績を示すと、次の通りであります。
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事業の名称 |
当中間会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
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販売高(千円) |
前年同期比(%) |
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コミュニケーションデータ事業 |
255,308 |
△39.6 |
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HRデータ事業 |
1,128,106 |
△14.3 |
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新規事業 |
187,704 |
36.9 |
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その他 |
19,695 |
△11.2 |
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合計 |
1,590,815 |
△16.2 |
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、404,900千円となり、前事業年度末に比べ147,317千円増加しました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は9,374千円(前年同期は35,802千円の獲得)となりました。これは主に、営業損失が103,566千円発生したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は83,308千円(前年同期比32.8%減)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出104,977千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は240,000千円(前年同期比427.0%増)となりました。これは借入による収入240,000千円があったことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
該当事項はありません。