第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクが発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

a.資産、負債及び純資産の分析

 当中間連結会計期間末における資産につきましては、主に在外子会社取得時に発生したのれんが為替の影響により、150,473千円増加した一方で、現金及び預金が845,809千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ763,332千円減少し、10,740,251千円となりました。

 負債につきましては、主に未払法人税等が60,769千円増加した一方で、流動負債のその他が148,897千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ84,196千円減少し、1,085,946千円となりました。

 純資産につきましては、親会社株主に帰属する中間純利益589,409千円を計上した一方で、配当金の支払いを実施したことにより利益剰余金が1,399,780千円減少及び自己株式が165,849千円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ679,136千円減少し、9,654,304千円となりました。

 

b.経営成績

 当中間連結会計期間における我が国経済は、賃上げや政府の減税政策等による所得環境の改善により、引き続き緩やかな回復基調となりました。一方で、中東地域の情勢悪化や中国経済の減速、円安の進行を背景とした物価高の影響等により、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。

 国内の雇用情勢においては、厚生労働省が公表した2024年9月の有効求人倍率は1.24倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和6年9月分)について」厚生労働省調べ)

 このような経済環境の中、人材紹介事業の売上高については、中間連結会計期間過去最高の中間期売上高を更新し2,196,822千円(前年同期比6.8%増)となりました。また、人材紹介事業の先行指標である新規登録者数は9,472人(前年同期比3.8%増)、新規求人数は9,515件(前年同期比0.2%減)と前中間連結会計期間水準を順調に維持しております。

 メディア売上高については、非テック領域(人事・総務・情報システム領域)の管理部門向けサービスの売上高が増加したものの、コロナ禍における管理部門DX需要が一巡した結果、DXテック関連の広告出稿が減少した影響により、127,922千円(前年同期比22.7%減)となりました。非テック領域の売上高は、20,662千円(前年同期比89.8%増)と順調に成長しております。また、教育系、オフィス系の新サービスローンチを計画しており、DX領域に代わる新たなマネタイズ領域を拡大し、業績予想の通り前連結会計年度比で売上高増を計画しております。

 DRM売上高については、求人数及び提携エージェント数が前年同期比で増加及びスカウトサービス新規登録者数が高水準を維持したことにより、55,884千円(前年同期比12.6%増)となりました。

 海外人材売上高については、2024年2月16日(みなし取得日2023年12月31日)より連結子会社としたオーストラリアで経営管理領域等に特化した人材紹介・派遣事業を行うFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が当中間連結会計期間より、連結対象となり業績を取り込んでおります。

 売上原価については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が連結対象となったため人材派遣業の売上原価の取り込みにより、791,777千円となりました。

 販売費及び一般管理費については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が連結対象となったため費用の取り込み及びのれん償却費並びに事業拡大に向けた人材採用投資による人件費の増加等の影響により、2,173,513千円(前年同期比59.0%増)となりました。

 この結果、当中間連結会計期間における売上高は3,868,524千円(前年同期比70.3%増)、営業利益は903,233千円(前年同期比0.1%減)、経常利益は985,139千円(前年同期比3.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は589,409千円(前年同期比14.9%減)となりました。

 なお、当中間連結会計期間における売上高の構成割合は以下のとおりであります。

 

(単位:千円)

売上高構成

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

  至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

  至 2024年9月30日)

前年同期

増減率

(%)

人材紹介売上高(注)1.

2,056,330

2,196,822

6.8

メディア売上高(注)2.

165,391

127,922

△22.7

DRM売上高(注)3.

49,613

55,884

12.6

海外人材売上高(注)4.

1,487,894

合計

2,271,334

3,868,524

70.3

(注)1.人材紹介売上高は、「MS Agent」における収益を対象としております。また返金負債として収益を認

識していない金額を控除しています。

2.メディア売上高は、「Manegy(マネジー)」におけるリード提供による収益等を対象としております。

3.DRM売上高は、ダイレクトリクルーティングサービスにおける収益を対象としております。

4.海外人材売上高は、連結子会社であるFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.における収益を対象としております。FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.の損益計算書は、当中間連結会計期間より連結対象となったため、前中間連結会計期間の海外人材売上高は記載を省略しております。為替レートは豪1ドル=100.27円として日本円換算しております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、投資活動による支出及び財務活動による支出が営業活動による収入を上回った結果、前連結会計年度末に比べ887,271千円減少し、3,783,197千円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前中間純利益985,108千円を計上した一方で、法人税等の支払い300,506千円を行ったことにより、817,087千円の収入となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、主に投資有価証券及び固定資産の取得による支出等が投資有価証券の売却及び償還による収入等を上回ったことにより146,719千円の支出となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払いにより1,595,885千円の支出となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。