第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当社は、既存顧客の運用を支援しながら、製品の品質・機能を向上させ、顧客満足度を上げることによりユーザとの信頼関係を築きつつ、競争力のさらなる強化に努め、新規ユーザを獲得すべく営業活動に邁進してまいりました。

当中間会計期間におきましては、セキュリティ事業において、前年同期比、製品原価および保守原価の倍増によりセグメント損失を計上することとなりました。主な理由は、統合監視映像システムの一開発案件が、納品に至るまでに予想外に困難な場面に遭遇し、製品原価、保守原価、販売費及び一般管理費が増加したことによるものです。

その結果、当中間会計期間の業績は、売上高は300,259千円(前中間会計期間比5.8%減)、営業損失は36,940千円(前中間会計期間は営業利益13,628千円)、経常損失は35,941千円(前中間会計期間は経常利益14,268千円)、中間純損失は23,866千円(前中間会計期間は中間純利益9,598千円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

なお、当中間会計期間より、従来報告セグメントとしていたビジネスソリューション事業については、重要性が乏しくなったため、「その他」として記載する方法に変更しております。

 

(イメージング&プリンタコントローラ事業)

当事業における開発製品はMistral(ミストラル)およびPSR(ピーエスアール)であり、当事業においては、主に、産業用インクジェットプリンタ、広巾長尺プロッタ等のコントローラ(制御ソフトウェア)の開発、販売、保守業務を行っております。

当中間会計期間におきましては、売上高は93,053千円(前中間会計期間比20.2%減)、セグメント利益は37,164千円(前中間会計期間比9.0%増)となりました。

 

(ストレージソリューション事業)

当事業における開発製品はMnemos(ネモス)であり、当事業においては、主に、可搬型記憶媒体システムの開発、販売および保守業務を行っております。

当中間会計期間におきましては、売上高は16,722千円(前中間会計期間比24.0%減)、セグメント損失は3,922千円(前中間会計期間セグメント損失は5,476千円)となりました。

 

(セキュリティ事業)

当事業における製品開発は、SPSE(エスピーエスイー)、PC GUARD(ピーシーガード)、COPY GUARD(コピーガード)およびFIRE DIPPER(ファイヤーディッパー)であり、主に、セキュリティプリントシステムや統合監視映像システムなどのセキュリティシステムの開発、販売および保守業務を行っております。

当中間会計期間におきましては、売上高は190,421千円(前中間会計期間比5.6%増)、セグメント損失は3,166千円(前中間会計期間セグメント利益は52,605千円)となりました。

 

(その他)

その他の事業は主に受託開発等であります。

当中間会計期間におきましては、売上高は62千円(前中間会計期間と同額)、セグメント利益は18千円(前中間会計期間比19.4%減)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当中間会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は以下のとおりです。

 

(流動資産)

当中間会計期間末の流動資産合計は1,095,393千円と前事業年度末に比べて99,078千円減少しました。減少した主な要因は、現金及び預金が38,398千円増加しましたが、売掛金及び契約資産が141,355千円減少したこと等によるものです。

 

(固定資産)

当中間会計期間末の固定資産合計は250,617千円と前事業年度末に比べて9,868千円増加しました。増加した主な要因は、差入保証金が24,666千円減少しましたが、有形固定資産が15,993千円、繰延税金資産が11,929千円、保険積立金が5,176千円増加したこと等によるものです。

 

(流動負債)

当中間会計期間末の流動負債合計は119,731千円と前事業年度末に比べて58,502千円減少しました。減少した主な要因は、未払法人税等が25,773千円、未払消費税等が16,411千円、未払金が10,316千円減少したこと等によるものです。

 

(固定負債)

当中間会計期間末の固定負債合計は71,710千円と前事業年度末に比べて12,010千円増加しました。増加した主な要因は、資産除去債務が12,010千円増加したことによるものです。

 

(純資産)

当中間会計期間末の純資産合計は1,154,569千円と前事業年度末に比べて42,718千円減少しました。減少した主な要因は、中間純損失の計上23,866千円、配当金の支払16,252千円により利益剰余金が40,118千円減少したこと等によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて38,398千円増加し、798,813千円となりました。

また、当中間会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とその要因は、以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間末における営業活動の結果得られた資金は59,283千円となりました。主な要因は、税引前中間純損失35,941千円の計上、法人税等の支払額24,442千円、棚卸資産の増加19,503千円、未払消費税等の減少16,411千円等による支出がありましたが、売上債権の減少165,717千円等の収入があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間末における投資活動の結果使用した資金は781千円となりました。これは、敷金及び保証金の回収による収入24,666千円がありましたが、有形固定資産の取得13,373千円、資産除去債務の履行6,898千円等の支出によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間末における財務活動の結果使用した資金は20,096千円となりました。これは、配当金の支払額16,340千円、自己株式の取得3,755千円の支出によるものです。

 

(4) 経営方針、経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間会計期間における当社の研究開発費の総額は、51,807千円(前中間会計期間比8.9%減)となりました。その内容は、FIREDIPPER新機能開発、SPSE新機能開発、MnemosNEXT開発、SPSE PRINT LOGGER等に関する研究活動費であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。