当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により経済活動の持ち直しが見られ
緩やかな回復基調となりましたが、不安定な国際情勢等の影響によるエネルギー価格の高止まり、
円安の長期化、それらに伴う物価の上昇など、依然として先行き不透明な状況は継続しています。
このような情勢下、当中間連結会計期間において、特に機能性色素セグメントにおける有機EL材料の販売が拡大したことにより、売上高は、前年同期比6,156百万円増(30.1%増)の26,607百万円になりました。
損益面でも、主に有機EL材料の販売拡大により、営業利益は、前年同期比3,109百万円増(249.7%増)の
4,354百万円となりました。
また、経常利益は、前年同期比2,598百万円増(143.2%増)の4,413百万円、
親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比1,639百万円増(180.3%増)の2,549百万円となりました。
当中間連結会計期間の各セグメントの概況は次のとおりであります。
〔機能性色素セグメント〕
有機EL材料事業は、スマートフォン向けに加えタブレット端末向けでの需要が伸長し、大幅な増収となりました。
天然色素は、食品業界での需要減少を受けて減収となりましたが、一方で、アルミ着色用染料の需要がスマートフォンやその他汎用品向けを中心に大幅に増加し、色素材料事業全体としては大幅な増収となりました。
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要が海外を中心に回復し、前年同期比で大幅な増収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は、前年同期比5,759百万円増(59.9%増)の15,381百万円となりました。
〔機能性樹脂セグメント〕
樹脂材料事業においては、一部販売増となった製品があるものの、ウレタン材料の市況低迷の影響が続いており、大幅な減収となりました。
一方、特殊化学品事業においては、剥離材向け及び医薬向けの需要が海外を中心に回復し、前年同期並みとなりました。
建築材料事業は、大型商業施設の駐車場等におけるウレタン防水工事の受注により、大幅な増収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は、前年同期比157百万円増(3.9%増)の4,244百万円となりました。
〔基礎化学品セグメント〕
過酸化水素は、紙パルプ向けでの販売増がみられたものの、半導体向けでの需要回復が遅れており、前年同期並みの売上高となりました。
一方、過炭酸ナトリウムにおいては、漂白剤向けで主要顧客での生産調整の影響等により、大幅な減収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は、前年同期比60百万円減(1.6%減)の3,824百万円となりました。
〔アグロサイエンスセグメント〕
除草剤は、農耕地向けおよびゴルフ場向けの販売時期が前年度に前倒しとなったこと等により大幅に減少しましたが、鉄道用や家庭園芸向けの需要好調により増収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は、前年同期比181百万円増(9.1%増)の2,180百万円となりました。
〔物流関連セグメント〕
輸出等の荷動きが堅調に推移したことと、国内における危険物保管事業での取り扱い増により、増収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は、前年同期比111百万円増(14.2%増)の894百万円となりました。
(2)財政状態の状況
当中間連結会計期間末(9月末)における資産合計は、82,662百万円となり、前連結会計年度末(3月末)比1,504百万円の増加となりました。
主な増減要因は、有形・無形固定資産の増加1,631百万円、現金及び預金の増加749百万円、原材料及び貯蔵品の増加503百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少1,798百万円等であります。
負債合計は、22,732百万円となり、前連結会計年度末比981百万円の減少となりました。
主な増減要因は、支払手形及び買掛金の減少598百万円、借入金の減少392百万円等であります。
純資産合計は、59,929百万円となり、前連結会計年度末比2,485百万円の増加となりました。
主な増減要因は、利益剰余金の増加2,244百万円、非支配株主持分の増加914百万円、為替換算調整勘定の減少345百万円、その他有価証券評価差額金の減少362百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は59.6%となり、前連結会計年度末の58.8%から0.8ポイント増加しました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物は9,247百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1,417百万円減少いたしました。(前年同期比2,254百万円減)
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益4,489百万円、売上債権の減少1,756百万円、減価償却費1,316百万円、棚卸資産の増加1,004百万円等により、4,728百万円の収入となりました。(前年同期は5,732百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出2,897百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出2,817百万円等により、5,080百万円の支出となりました。(前年同期は1,462百万円の支出)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出392百万円、配当金の支払額305百万円、非支配株主への配当金の支払額193百万円等により、958百万円の支出となりました。(前年同期は1,061百万円の支出)
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの
状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について
重要な変更はありません。
(6)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について
重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、2,889百万円であります。
(8)生産、受注及び販売の状況
当中間連結会計期間において、機能性色素セグメントにおける生産、販売の実績に著しい変動がありました。
その内容については、「(1)経営成績の状況」に記載しております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。