第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、賃上げによる所得環境の改善ならびに好調なインバウンド需要を背景に緩やかな回復基調が続いております。一方、ロシア・ウクライナ危機の長期化や中東情勢の悪化などによる地政学リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の高騰、円安の影響が続くなど、先行き不透明な状況が続いております。

 外食業界におきましては、経済活動の正常化による人流の回復が進む一方、原材料費の高騰、慢性的な人手不足の影響による賃上げ実施ならびに採用活動費の増加に加え、物価高騰による節約志向の高まりにより、引き続き厳しい経営環境となっております。

 このような状況の下、当社グループにおきましては、2021年5月に公表した中期経営計画を2024年5月に更新し、新中期経営計画における基本方針に掲げた各施策について取り組んでまいりました。鎌倉パスタ業態におきましては、当中間連結会計期間に2店舗を出店し、下期には派生業態の出店につきましても計画しております。サンマルクカフェ業態におきましては、小規模改装の実施やセルフレジの導入など、客数の回復、オペレーションの効率化に向け取り組んでおります。また、2027年3月期以降の成長の軸となる第3のブランド確立に向けM&Aにより新業態の獲得を目指していたところ、2024年10月にインバウンド観光客の取り込みや海外展開に強みを持つと考えられる牛カツ定食業態を中核とするジーホールディングス株式会社の子会社化を決議し、2024年11月に子会社化の手続きが完了いたしました。

 新規出店の状況につきましては、当中間連結会計期間中に生麺専門鎌倉パスタ直営店2店舗、ベーカリーレストラン・バケット直営店1店舗、神戸元町ドリア直営店2店舗、FAMITERIA.8直営店1店舗、サンマルクカフェ直営店2店舗をそれぞれ出店(当中間連結会計期間出店数:直営店8店舗)し、これにより当社グループ全業態の当中間連結会計期間末の合計店舗数は、直営店710店舗、フランチャイズ店23店舗、合計733店舗体制となりました。

 これらの結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高329億47百万円(前年同期比4.6%増)、経常利益19億80百万円(前年同期比85.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は16億72百万円(前年同期比222.6%増)となりました。

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 レストラン事業売上高は195億73百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益は16億5百万円(前年同期比52.3%増)となりました。

 喫茶事業売上高は133億73百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益は12億21百万円(前年同期比79.1%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当中間連結会計期間末の財政状態は、総資産は491億19百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億2百万円の増加となりました。

 資産の部では、流動資産は225億97百万円となり、前連結会計年度末と比較して64百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が9億73百万円増加した一方、売掛金が10億45百万円減少したこと等によるものであります。

 固定資産は265億22百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億67百万円の増加となりました。これは敷金及び保証金が3億37百万円減少した一方、投資その他の資産のその他に含まれる繰延税金資産が6億18百万円増加したこと等によるものであります。

 負債の部では、流動負債は66億3百万円となり、前連結会計年度末と比較して12億85百万円の減少となりました。これは主に未払金が7億53百万円、未払消費税等が2億34百万円、それぞれ減少したこと等によるものであります。

 固定負債は111億57百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億78百万円の増加となりました。これは主に退職給付に係る負債が2億54百万円増加したこと等によるものであります。

 純資産の部は前連結会計年度末と比較して12億9百万円増加し、313億58百万円となりました。この結果、自己資本比率は63.8%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して9億73百万円増加し、176億36百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において営業活動の結果得られた資金は27億9百万円となり、前年同中間連結会計期間と比較して8億68百万円の増加(前年同期比47.2%増)となりました。

 この主なものは、税金等調整前中間純利益14億73百万円及び減価償却費10億12百万円をそれぞれ計上したこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において投資活動の結果使用した資金は12億25百万円となり、前年同中間連結会計期間と比較して2億50百万円の減少(前年同期比17.0%減)となりました。

 この主なものは、有形固定資産の取得による支出11億26百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において財務活動の結果使用した資金は5億10百万円となり、前年同中間連結会計期間と比較して3億22百万円の減少(前年同期比38.7%減)となりました。

 この主なものは、配当金の支払額5億10百万円によるものであります。

(4)重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当社は、2024年10月4日開催の取締役会において、ジーホールディングス株式会社の全株式を取得し、子会社化することを決議し、2024年11月1日に取得の手続きが完了いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。