当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年4月1日から2024年9月30日まで)におけるわが国経済は、インバウンド消費の増加や人手不足に伴う人件費の増加などの雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、海外情勢の悪化や為替の影響による物価高を背景としたエネルギーコスト・原材料費の上昇等により、景気が下押しするリスクがあります。
このような状況の中、当社グループは「DESIGNING WELLNESS LIFE」というパーパスのもと、「人生から不安をなくし、生きるをサポートする。」企業グループとして、人生における2つの不安「からだ」の不安をなくすウェルネス事業と「おかね」の不安をなくすファイナンシャル事業を展開しており、誰もが心から豊かで前向きになる“Wellness Life”が溢れる社会の実現を目指しております。
「からだ」を担うウェルネス事業では、当社のヘルスケアブランド「Dr.Supporter」「My.Supporter」「SLEEPINSTANT」をはじめとしたIFMC.製品を使用した新メニュー(血流改善プログラム等)の導入を積極的に取り組んでまいりました。また、ソフトウェア分野において、2024年5月1日付で「Ligoo POS & CRM」及び「レセONE」を株式会社スマレジに事業譲渡いたしました。
「おかね」を担うファイナンシャル事業では、保険代理店、金融商品仲介業(IFA)、財務コンサルティング等の経営支援を軸とするゴールベース・アプローチに基づいた総合金融コンサルティングサービスの提供を行ってまいりました。
その結果、当中間連結会計期間の経営成績は売上高1,514,391千円(前年同中間期比5.8%減収)、営業損失43,948千円(前年同中間期は33,323千円の営業損失)、経常損失61,313千円(前年同中間期は53,342千円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失81,446千円(前年同中間期は73,243千円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
<ウェルネス事業>
ソフトウェアは、接骨院向けシステムの販売や保守を行いましたが、「Ligoo POS & CRM」及び「レセONE」の事業譲渡を行った結果、売上高は128,103千円(前年同中間期比42.2%減)となりました。
機材・消耗品は、接骨院での自費施術メニューの拡大をする為の機材及び機材に付属する消耗品を販売しました。健康サポートの営業に注力したため、売上高は108,143千円(前年同中間期比10.1%減)となりました。
コンサルティングは、接骨院の幹部または幹部候補者向けの研修及び新規利用者の獲得を目的としたWebコンサルティングを行いました。前期に顧客の一部を売却したこと、コンサルタントの減少に伴い、コンサルティング契約が減少したこと等により、売上高は178,330千円(前年同中間期比39.1%減)となりました。
請求代行は、接骨院等における事務負担の軽減を目的とした療養費請求代行サービスを展開し、新規顧客開拓により会員数が増加しました。療養費早期支払サービスも貸付残高が増加したことにより、売上高は192,112千円(前年同中間期比5.9%増)となりました。
健康サポートでは、IFMC.技術を用いた当社のヘルスケアブランド「Dr.Supporter」「My.Supporter」「SLEEPINSTANT」を販売しております。導入院数は順調に増加しているものの、昨年度対比では新規導入数が減少した結果、売上高は344,099千円(前年同中間期比4.1%減)となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は950,790千円(前年同中間期比19.1%減)、販売費及び一般管理費の減少に伴い、営業利益は6,458千円(前年同中間期比65.5%減)となりました。
<ファイナンシャル事業>
保険代理店は、ウェルネス事業を展開する当社グループ及び提携先からの紹介等により生命保険及び損害保険の募集活動を行いましたが、売上高は253,868千円(前年同中間期比7.5%減)となりました。
金融商品仲介業(IFA)は、金融政策によるマーケットの影響がありましたが、積極的な営業展開を行った結果、売上高は245,523千円(前年同中間期比99.3%増)となりました。
経営支援・手数料は、当中間連結会計期間より「その他」から名称変更しております。また、「ウェルネス事業」セグメントの「コンサルティング」に区分されていた接骨院向け財務コンサルティングを計上しております。当中間連結会計期間は手数料売上が増加したこと等により、売上高は64,210千円(前年同中間期比85.1%増)となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は563,601千円(前年同中間期比30.4%増)、営業損失は50,406千円(前年同中間期は52,034千円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の状況
①資産
当中間連結会計期間末の資産合計は3,802,870千円となり、前連結会計年度末と比べ66,470千円の減少となりました。
流動資産は3,284,132千円となり、前連結会計年度末と比べ161,355千円の増加となりました。これは主に営業貸付金が166,675千円、商品が66,243千円減少したものの、現金及び預金が329,957千円、売掛金が59,358千円増加したことによるものであります。
固定資産は518,738千円となり、前連結会計年度末と比べ227,826千円の減少となりました。これは主に、事業譲渡等によりソフトウエアが131,604千円、ソフトウエア仮勘定が36,020千円、繰延税金資産が16,357千円減少したことによるものであります。
②負債
当中間連結会計期間末における負債合計は3,263,509千円となり、前連結会計年度末と比べ932千円の減少となりました。
流動負債は2,323,305千円となり、前連結会計年度末と比べ155,288千円の減少となりました。これは主に、短期借入金が193,272千円、未払法人税等が28,526千円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金が73,831千円、預り金が40,206千円増加したことによるものであります。
固定負債は940,203千円となり、前連結会計年度末と比べ154,355千円の増加となりました。これは主に、長期借入金が154,430円増加したことによるものであります。
③純資産
当中間連結会計期間末における純資産は539,361千円となり、前連結会計年度末と比べ65,538千円の減少となりました。これは、主に、自己株式処分差益を5,852千円計上、譲渡制限付株式報酬費用としての自己株式を9,854千円処分したものの、親会社株主に帰属する中間純損失を81,446千円計上したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,628,848千円となり、前連結会計年度末と比べ328,156千円の増加となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動の結果、得られた資金は104,910千円(前年同中間期は393,038千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失47,586千円を計上したこと、売上債権の増加額60,727千円、仕入債務の減少額21,741千円、未払消費税等の減少額38,209千円があったものの、営業貸付金の減少額166,675千円、棚卸資産の減少額66,507千円、預り金の増加額40,206千円等によるものであります。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動の結果、得られた資金は188,057千円(前年同中間期は909千円の収入)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出3,534千円、無形固定資産の取得による支出9,579千円があったものの、事業譲渡による収入193,962千円等によるものであります。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動の結果、得られた資金は35,188千円(前年同中間期は184,096千円の収入)となりました。これは、短期借入金の減少額193,272千円、長期借入金の返済による支出291,739千円があったものの、長期借入れによる収入520,000千円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当社は、2024年4月16日開催の臨時取締役会において、2024年5月1日をもって、当社のソフトウェア事業及びソフトウェア資産の一部を株式会社スマレジに譲渡することを決議し、同日付で事業譲渡契約を締結し、2024年5月1日付で事業譲渡いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照下さい。