当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当中間連結会計期間末における資産合計は36,532百万円で、前連結会計年度末と比べ617百万円(1.7%)の減少となりました。これは、現金及び預金が1,010百万円減少したこと等によるものであります。
負債合計は9,772百万円で、前連結会計年度末と比べ466百万円(5.0%)の増加となりました。これは、支払手形及び買掛金が740百万円増加したこと等によるものであります。
純資産合計は26,760百万円で、前連結会計年度末と比べ1,084百万円(3.9%)の減少となりました。これは、利益剰余金が531百万円減少したこと等によるものであります。
② 経営成績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中、緩やかに回復しました。道内の経済においては、個人消費に一部弱めの動きがみられるものの、観光需要が増加するなど、緩やかに回復しました。一方では、原材料価格の上昇や深刻な人手不足の状況が続くなど、依然として不透明な状況が続いております。
このような経営環境の中、当中間連結会計期間の業績は、売上高は15,901百万円(対前年同期比3.2%増)、433百万円の営業損失(前年同期は472百万円の営業損失)、246百万円の経常損失(前年同期は306百万円の経常損失)、390百万円の親会社株主に帰属する中間純損失(前年同期は552百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(旅客自動車運送事業)
乗合運送事業は、令和6年4月1日のダイヤ改正においては、人員不足などにより、札幌圏を中心に路線の廃止、減便などを実施しました。
貸切運送事業は、一般団体の受注が増加しました。
この結果、旅客自動車運送事業全体として、売上高は8,267百万円(対前年同期比1.7%減)、バス燃料費の減少などがありましたが396百万円の営業損失(前年同期は472百万円の営業損失)となりました。
(建設業)
建設業は、道内の公共投資や民間設備投資が増加する中、完成工事高が増加しました。
この結果、売上高は5,250百万円(対前年同期比7.7%増)、営業利益は126百万円(同53.9%増)となりました。
(清掃業・警備業)
清掃業・警備業は、新規物件を受注したことなどにより、増収となりました。
この結果、売上高は1,669百万円(対前年同期比1.8%増)、営業利益は110百万円(同2.3%増)となりました。
(不動産事業)
不動産事業は、新規賃貸契約の獲得などにより、増収となりました。
この結果、売上高は401百万円(対前年同期比3.8%増)、減価償却費の増加などにより営業利益は122百万円(同11.3%減)となりました。
(観光関連事業)
ニセコアンヌプリ国際スキー場は、春スキー客が増加しました。また、レストランの夏季営業を開始するとともに、スキー場のゲレンデを活用したマウンテンバイクコースを新設しました。
小樽天狗山スキー場は、メディア露出効果に加え、クルーズ客船の小樽港への寄港回数が増加したこともあり、ロープウェイ利用客が増加しました。
ニセコ温泉郷「いこいの湯宿いろは」は、前年に実施されていた全国旅行支援事業がなくなったことが影響し、利用客が減少しました。
砂川ハイウェイオアシス館は、集客イベントの開催などにより、利用客が増加しました。
ワイン&カフェレストラン「小樽バイン」は、プロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」とのコラボメニューを提供しました。また、旅行業は、町長がガイドを務める地域と連携したツアーなどを実施し、増収に努めました。
この結果、観光関連事業全体として、売上高は786百万円(対前年同期比7.2%増)、人件費の増加や、上半期(4月~9月)はスキー場がシーズンオフであることが影響し、301百万円の営業損失(前年同期は285百万円の営業損失)となりました。
なお、当セグメントは、スキー場の営業が冬期間中心であるため、下半期の売上高が上半期に比べて高くなる季節的変動があります。
(その他の事業)
物品販売業は、商品の取扱いが減少しました。自動車教習所は、入校生が増加しました。介護福祉事業は、入居者が減少しました。また、令和6年6月に、サービス付き高齢者向け住宅3棟目となる「マイラシーク手宮」を小樽市内に開業しました。
サービス業を営んでいた子会社を当社が令和6年4月1日に吸収合併したこともあり、その他の事業全体として、売上高は944百万円(対前年同期比14.0%減)、70百万円の営業損失(前年同期は20百万円の営業損失)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前中間連結会計期間末から335百万円増加し、9,001百万円(対前年同期比3.9%増)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前中間純損失289百万円に減価償却費等を加減した結果、得られた資金は539百万円(対前年同期比75.5%減)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出535百万円があったこと等により、使用した資金は406百万円(同61.4%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
子会社の自己株式の取得による支出335百万円、配当金の支払額が115百万円あったこと等により、使用した資金は458百万円(同291.3%増)となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。