第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

  また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、インバウンド消費の増加や賃上げ等による景気の緩やかな回復が見られる一方で、世界的な金融引き締めによる影響や中国経済の減速、またウクライナ・中東情勢の長期化に伴う地政学的リスクの高まり、国際的な原材料価格の上昇や海外からの輸入コストの増加を背景とした物価上昇など、消費意欲の抑制が見られ、個人消費を取り巻く環境は先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループにおきましては、販売ルート別では、百貨店向卸売でインバウンドを中心に売上が対前年同期比で大きく増加しましたが、通信販売(EC含む)では、生活防衛意識の高まりなどの影響により、売上は対前年同期比で減少となりました。その他卸売(海外輸出含む)では、一部の出荷先セルフ店閉鎖等に伴う出荷減、中国向け輸出の出荷減などにより、売上は対前年同期比で減少となりました。

 品目別では、基礎化粧品は、その他卸売の出荷減等により、対前年同期比で減少となりましたが、メイクアップ化粧品では、百貨店の売上が好調に推移し、対前年同期比で増加となりました。

こうした中、当社グループでは、収益構造の改善に向けた対策に取組み、会員向け送付物等のより効率的なプロモーション活動の実施、顧客増を見込める好調な店舗の強化と不採算店舗の統廃合の実施などの効果的なコストと費用対効果(コストパフォーマンス)に努めています。

 また、2024年10月15日より、30代~40代の新規顧客開拓に向け、新たな取組みとして、まんが雑誌「りぼん」(集英社)とコラボレーションし、同雑誌の「ちびまる子ちゃん」、「ご近所物語」、「ときめきトゥナイト」のキャラクターを使った、WEB動画『いつのあなたにも、いちばんそばで。HABA SQUALANE』~「この日々に、スポットライトを。」篇~を公開し、通信販売(オンラインショップ)ならびに全国のショップハーバーにおいて、ハーバーのご利用がはじめての方を対象として“わたしのピュアルーツ『無添加うるおい体感セット(限定販売)』キャンペーン”を実施しています。同キャンペーンに併せ、ショップハーバーでは、高品位「スクワラン」の「うるおい体験会」を開催しています。さらに、2024年11月19日より、当社オリジナル素材の「ハーバー酵素熟成ハトムギ®」と生搾り製法の大麦若葉を使用した『酵素熟成ハトムギ青汁』を発売予定するなど、着実に計画を進めており、2025年3月期予算達成、収益力の回復と継続的な利益の創出、確固たる成長を目指しております。さらには、当社グループの経営課題に向けた抜本的な構造改革(ガバナンスの強化と経営効率化の推進、販売チャネル部門の連携強化、顧客接点の拡大)ならびに中長期的な視点から当社グループの持続的な成長と企業価値の向上に向け、2025年度からスタートする新中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の策定に取組んでいます。

 このような状況の下、当中間連結会計期間の当社グループ連結売上高は、5,455,967千円(前年同期比1.3%減)となりました。

 品目別売上の基礎化粧品は3,476,381千円(同4.2%減)、メイクアップ化粧品は513,536千円(同13.5%増)、トイレタリーは311,604千円(同5.7%増)、健康食品・雑貨等は1,140,997千円(同0.1%増)となりました。

 販売ルート別売上では、通信販売(EC含む)が3,139,541千円(同3.8%減)、百貨店向卸売は712,217千円(同25.9%増)、その他卸売1,321,954千円(同5.7%減)、直営店282,144千円(同4.5%減)となりました。

 売上原価は、1,793,337円(同2.6%増)となりました。販売費及び一般管理費は、広告宣伝・販売促進費が1,242,928千円(同18.5%減)、その他経費が2,456,440千円(同9.6%減)、合計で3,699,368千円(同12.8%減)となりました。

 これらの結果、営業損失は36,739千円(前年同期は営業損失464,317千円)、経常損失は22,582千円(前年同期は経常損失463,047千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は15,613千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失345,357千円)となっております。

 

 

区分

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

増減

売上高

5,527,019千円

5,455,967千円

△71,052千円(1.3%減)

営業損失(△)

△464,317千円

△36,739千円

427,578千円(-)

経常損失(△)

△463,047千円

△22,582千円

440,465千円(-)

親会社株主に帰属する中間純損失(△)

△345,357千円

△15,613千円

329,743千円(-)

売上高営業利益率

△8.4%

△0.7%

7.7ポイント増

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比較して34,780千円増加し、3,993,978千円になりました。

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、310,390千円の収入(前年同期は963,407千円の支出)となりました。これは主に、売上債権の減少284,137千円によるものです。

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、50,651千円の支出(前年同期は153,250千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出35,897千円、無形固定資産の取得による支出16,092千円によるものです。

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、224,958千円の支出(前年同期は64,768千円の支出)となりました。これは長期借入れによる収入400,000千円、長期借入金の返済による支出473,873千円及び配当金の支払額151,085千円によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、61,110千円です。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループの売上高は化粧品等に関連する売上です。化粧品業界全体では、個人消費の伸び悩みなどからマーケットが拡大しない状況が続く中で、消費者ニーズの多様化、価格の二極化、新規参入企業の増加などにより、企業間の厳しい競争が続いています。

 この様な経営環境のもと、当社グループが安定的に成長するには、新規顧客を効率的に増やしていくこと及び研究開発に力を入れ多様化した消費者ニーズに対応し、顧客満足度の高い製品・サービスを提供していくことにより、ロイヤルティを高め、LTV(顧客生涯価値)を最大化させていく事が重要と考えています。

 

 

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

     (資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比較して144,356千円減少し、8,932,188千円となりました。これは主に、現金及び預金、仕掛品が増加したものの、売掛金が減少したことによるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比較して73,639千円増加し、3,428,288千円となりました。これは主に、機械装置及びソフトウエアが増加したことによるものです。

 (負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比較して111,043千円増加し、2,924,741千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が減少したものの、買掛金及び契約負債が増加したことによるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比較して14,397千円減少し、1,096,000千円となりました。これは主に、資産除去債務が減少したことによるものです。

 (純資産)

 純資産は、前連結会計年度末に比較して167,362千円減少し、8,339,735千円となりました。これは主に、利益剰余金が減少したことによるものです。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。