当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間会計期間における我が国経済は、円安や訪日外国人旅行者数の増加によるインバウンド需要の拡大や、雇用情勢の改善、個人消費の持ち直しを受け、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇による消費者マインドの低下や、金融資本市場の変動による景気の下振れが懸念されることから、依然として先行き不透明な状況が続くものと予想されます。
海外経済につきましては、欧米において高い金利水準が続いていることや、中国経済の先行き懸念による景気の下振れリスク、地政学リスクの高まりなど、予断を許さない状況が続いております。
当社といたしましては、変化、多様化する消費者ニーズや顧客ニーズを的確に把握し、それらのニーズに合致した高付加価値製品の開発を実現すべく、新製品・新技術開発に挑戦していくとともに、エネルギーコスト及び原材料コストの動向に注視しつつ、安心・安全な原材料の安定調達に取り組んでまいりました。
このような状況のもと、当社の当中間会計期間における売上実績は、茶エキスを中心に堅調に推移いたしました。
茶エキスにつきましては、緑茶エキス等が減少したものの、麦茶エキス・ほうじ茶エキス等が増加したため、売上高は 1,372百万円(前年同期比5.8%増)となりました。
粉末天然調味料につきましては、粉末魚介等が減少したものの、鰹節エキス・椎茸エキス等が増加したため、売上高は 858百万円(同 1.1%増)となりました。
植物エキスにつきましては、果実エキス等が増加したため、売上高は 453百万円(同 15.4%増)となりました。
液体天然調味料につきましては、白醤油・チキンエキスが減少したものの、昆布エキス等が増加したため、売上高は 364百万円(同 8.0%増)となりました。
粉末酒につきましては、ウォッカタイプ・清酒タイプ等が減少したものの、ワインタイプ等が増加したため、売上高は 55百万円(同 3.2%増)となりました。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は 3,108百万円(同 5.9%増)となり、前年同期に比べ 173百万円増加しました。
利益面につきましては、売上原価の増加により営業利益は 256百万円(同 1.4%減)、経常利益は 329百万円(同 0.6%減)となりました。また、法人税等 118百万円(同 61.1%増)を計上したため、中間純利益は 272百万円(同 4.2%増)となりました。
なお、当社は食品加工事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
②財政状態
当中間会計期間末における資産合計は 21,164百万円となり、前事業年度末に比べ 682百万円減少しました。
流動資産については 12,539百万円となり、前事業年度末に比べ 390百万円減少しました。主に、棚卸資産が 55百万円増加したものの、現金及び預金が 270百万円、売上債権が 222百万円、それぞれ減少したことによります。
固定資産については 8,624百万円となり、前事業年度末に比べ 291百万円減少しました。主に、投資有価証券が 293百万円減少したことによります。
負債合計は 1,862百万円となり、前事業年度末に比べ 240百万円減少しました。
流動負債については 1,617百万円となり、前事業年度末に比べ 236百万円減少しました。主に、仕入債務が 179百万円減少したことによります。
固定負債については 244百万円となり、前事業年度末に比べ 4百万円減少しました。主に、役員株式給付引当金として 80百万円、従業員株式給付引当金として 10百万円、それぞれ計上したものの、繰延税金負債が 94百万円減少したことによります。
純資産合計は 19,302百万円となり、前事業年度末に比べ 441百万円減少しました。主に、中間純利益を 272百万円計上したものの、その他有価証券評価差額金が 350百万円、自己株式の取得により 237百万円、それぞれ減少したことによります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ 270百万円減少し、9,592百万円となりました。
なお、当中間会計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動による資金の増加は、306百万円(前中間会計期間は 414百万円の増加)となりました。これは主に、税引前中間純利益 390百万円及び、売上債権の増減額 222百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における投資活動による資金の減少は、248百万円(前中間会計期間は 58百万円の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出 207百万円及び、有形固定資産の取得による支出 35百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における財務活動による資金の減少は、327百万円(前中間会計期間は 84百万円の減少)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出 237百万円及び、配当金の支払額 89百万円によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当中間会計期間の研究開発費の総額は 91百万円であります。
なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。