当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)における我が国経済は、社会活動の正常化がすすみ、雇用・所得環境が改善するなかで、高水準の企業業績に支えられ景気は緩やかな回復基調が続いています。一方で、主要各国の金融政策、国際金融資本市場の動向、地政学的リスクの高まり等、先行きは依然として不透明な状況が続いています。
外食産業におきましては、インバウンド需要は引き続き堅調にあるものの、消費者マインドは、改善に足踏みがみられ、物価高騰懸念の中で節約志向の高まりから、値ごろ感のある商品を求める消費者が増加傾向にあります。また、エネルギー価格の上昇、人手不足による人件費の上昇、原材料費の高騰などは継続しており、依然として厳しい環境にあります。
このような事業環境の中、当社グループは、構造改革のもと、業績好調な「感動の肉と米」の新規出店に加え業態変更など店舗数拡大等により収益基盤の一層の強化をすすめるとともに、さらなるコストダウンとサービス向上にむけ各種施策を実施しました。
主力の焼肉事業では和牛一頭買いを活用し、高品質な和牛牛肉の確保とお客様の高まる赤身志向にお応えするための商品ラインナップの拡充を実施するとともに、和牛一頭買いによる仕入の効率化により、お客様にご納得いただけるお値打ち価格でご提供しております。併せて、肉のプロによるカット技術により、脂の乗った部位から赤身のヘルシーな部位まで一貫して加工することによるコストダウンを実現いたしました。
また、お客様に常に新しい体験を提供すべく2か月毎のフェア(韓国フェア、和牛祭、ホルモン祭など)を開催し、季節毎の特別メニューをお楽しみいただける機会のご提供や料理の質を高めるため、お肉に合う「ライス」、「ビール」の味の徹底追及に拘るなど、さらなる磨き込みを行ってまいりました。
さらには、店舗の運営における省人化と迅速なサービスの提供のため自動案内機の導入試行により効率化をすすめ、また、新たにオープンキッチン方式にリニューアルした新型店舗導入により、明るく開放感のある空間で、臨場感あふれる体験を通してお客様に食事を楽しんでいただける魅力ある店舗作りを行っております。
引き続き「事業ポートフォリオ」の最適化を見据えた不採算店舗の業態変更などによる収益力改善など成長拡大のための競争力強化策の取り組みを進めてまいります。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高17,584百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益1,348百万円(前年同期比42.5%増)、経常利益1,383百万円(前年同期比41.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益819百万円(前年同期比52.9%増)となりました。
<焼肉事業>
焼肉事業の当中間連結会計期間末の店舗数は、165店舗であります。
内訳は、「あみやき亭」88店舗、「あみやき亭PLUS」7店舗、「どんどん」11店舗、「ほるたん屋」13店舗、「スエヒロ館」21店舗、「かるび家」1店舗、「ブラックホール」4店舗、「ホルモン青木」7店舗、「ホルモンセンター」他12店舗、「百名山」1店舗であります。
以上の結果、焼肉事業の当中間連結会計期間の売上高は、11,340百万円(前年同期比2.8%増)となりました。
<焼鳥事業>
焼鳥事業の当中間連結会計期間末の店舗数は、51店舗であります。
内訳は、「美濃路」37店舗、「みの路」5店舗、「もつしげ」9店舗であります。
以上の結果、焼鳥事業の当中間連結会計期間の売上高は、1,869百万円(前年同期比17.9%増)となりました。
<レストラン事業>
レストラン事業の当中間連結会計期間末の店舗数は、51店舗であります。
内訳は、「感動の肉と米」37店舗、レストラン「スエヒロ館」14店舗であります。
以上の結果、レストラン事業の当中間連結会計期間の売上高は3,603百万円(前年同期比34.7%増)となりました。
<その他の事業>
その他事業の当中間連結会計期間末の店舗数は、13店舗であります。
内訳は、精肉小売店「お肉の工場直売市」1店舗、和牛しゃぶしゃぶ・ステーキ「喜楽」1店舗、しゃぶしゃぶ店「しゃぶ亭ふふふ」2店舗、居酒屋「楽市」2店舗、寿司業態の「すしまみれ」2店舗、ダイニング1店舗、「とりとん」他4店舗であります。
以上の結果、その他の事業の当中間連結会計期間の売上高は769百万円(前年同期比11.1%増)となりました。
財政状態の分析
(資産の部)
当中間連結会計期間末の資産の内、流動資産は、現金及び預金の減少等により11,789百万円となり、前連結会計年度末と比較して、950百万円減少しました。
固定資産は主に、建物の増加等により15,225百万円となり、前連結会計年度末と比較して、729百万円増加しました。
以上の結果、資産の部は、27,015百万円となり、前連結会計年度末と比較して、220百万円の減少となりました。
(負債の部)
当中間連結会計期間末の負債の内、流動負債は、買掛金の減少等により4,100百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1,009百万円減少しました。
固定負債は主に、リース債務の増加等により、1,542百万円となり、前連結会計年度末と比較して、310百万円増加しました。
以上の結果、負債の部は、5,642百万円となり、前連結会計年度末と比較して、698百万円の減少となりました。
(純資産の部)
当中間連結会計期間末の純資産の部は、利益剰余金の増加等により、21,372百万円となり、前連結会計年度末と比較して、477百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は、79.1%となり前連結会計年度末と比較して、2.4ポイント増加となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して288百万円増加し、5,966百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、営業活動の結果獲得した資金は、784百万円(前年同期は813百万円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前中間純利益が1,321百万円となったこと等を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、投資活動の結果使用した資金は、51百万円(前年同期は885百万円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出が910百万円あったこと等を反映したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において、財務活動の結果使用した資金は、443百万円(前年同期は312百万円の使用)となりました。
これは主に、配当金の支払額が342百万円あったこと等を反映したものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。