当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
当中間会計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復傾向で推移しました。一方、不安定な国際情勢の長期化に伴う原材料・エネルギーコストの高騰、円安による物価の上昇等により、景気の先行きは不透明な状況が続いておりました。
このような状況のもと当社では、7月23日に多くの皆様方に愛し支えていただき、会社設立70年を迎えました。これにお応えすべく、お客様が楽しんでいただけるようサービスの一層の向上を図るため、挑戦し続けてまいりました。その結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
売上高は17億70百万円(前年同期比8.3%減)、営業損失は1百万円(前年同期は営業利益1億30百万円)、経常利益は3百万円(前年同期比97.5%減)、中間純損失は0.6百万円(前年同期は中間純利益1億10百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
シネマ事業においては、7月までは洋画を中心に大作の上映が不足するなどし、興行収入は前年割れが継続し、8月以降にようやく前年を上回ったものの、前半の不振を回復しきれていない厳しい状況でした。
そのような中、「ミッドランドスクエア シネマ」の2スクリーンにおいて、カスタムスピーカーとハイエンドモデルのデジタルアンプを融合させたオリジナルサウンドシステム「粋(いき)」を開発し、より良い環境を提供させていただきました。7月から導入し、お客様には究極のシネマサウンドを楽しんでいただいております。また、コンセッション等付帯施設の販売強化に取り組み、収益の改善を図りました。
当上半期の主な上映作品としまして、邦画では、3月中旬公開「変な家」、6月公開「ディア・ファミリー」、7月公開「キングダム 大将軍の帰還」、8月公開の「ラストマイル」、洋画では、3月末公開「オッペンハイマー」、4月公開「ゴジラ×コング 新たなる帝国」、5月公開「マッドマックス:フュリオサ」、7月公開の「デッドプール&ウルヴァリン」、アニメでは、4月公開「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」、7月公開「怪盗グルーのミニオン超変身」、8月公開の「インサイド・ヘッド2」、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」、ODS(映画以外のデジタルコンテンツ)では、5月公開「ミュージカル『刀剣乱舞』 八 乱舞野外祭 特別スクリーン版」、8月公開「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS」、9月公開の「Mrs. GREEN APPLE The White Lounge in CINEMA」などの番組を編成いたしました。
さらに、上質なアート作品をお届けする「アートレーベル」、コアなアニメ作品をお届けする「アニメレーベル」においても、より充実した番組編成をしてまいります。
その他、「どまんなかアニメ映画祭」や「カツベン付き無声映画上映会」などの独自のイベントを企画・運営することで、映画の活性化を進めるための文化活動も行ってまいりました。
また、飲食部門の名古屋市千種区の「覚王山カフェJi.Coo.」では、健康にこだわった素材を生かしたメニュー開発や店内イベントの継続的な実施により、お客様に満足いただける店舗創りに努めてまいりました。
名古屋市中村区の「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」では、7月にはドーナツのリニューアルを行い、映画館でのコンセッションでの売上が増加しました。また、映画作品などのコラボレーションでシナジー効果をもたらし、8月には過去最高の売上を達成することができました。
この結果、当事業では売上高は15億85百万円(前年同期比10.7%減)、セグメント損失は14百万円(前年同期はセグメント利益1億25百万円)となりました。
アド事業においては、引き続き資材の高騰による影響等が見られたものの、注力して取り組んでいた展示会のブース装飾の案件や、名古屋駅近郊の大型デジタルサイネージ設営に伴うプロジェクトマネジメント業務等が受注できたことにより、好調に推移いたしました
この結果、当事業では売上高は1億45百万円(前年同期比25.2%増)、セグメント利益は3百万円(前年同期はセグメント損失10百万円)となりました。
不動産賃貸事業においては、既存賃貸物件の稼働状況・賃料水準は概ね堅調に推移しました。
この結果、当事業では売上高は39百万円(前年同期比1.1%増)、セグメント利益は10百万円(前年同期比35.8%減)となりました。
当中間会計期間末の総資産は48億24百万円(前事業年度末比2.1%減)となりました。
流動資産は、13億82百万円(前事業年度末比9.6%減)となりました。これは主に、現金及び預金の1億69百万円の減少等によるものであります。
固定資産は、34億41百万円(前事業年度末比1.3%増)となりました。これは主に、有形固定資産の1億59百万円の増加等によるものであります。
流動負債は、7億80百万円(前事業年度末比0.6%減)となりました。これは主に、未払消費税等の34百万円の減少等によるものであります。
固定負債は、7億70百万円(前事業年度末比0.6%減)となりました。これは主に、受入保証金の42百万円の減少等によるものであります。
純資産は、32億72百万円(前事業年度末比2.8%減)となりました。
なお、当中間会計期間末の自己資本比率は前事業年度末の68.3%から67.8%となりました。
当中間会計期間における現金及び現金同等物の中間期末残高は、8億67百万円となり、期首と比べ1億69百万円減少しました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、23百万円(前年同期は2億92百万円)となりました。これは主に、減価償却費97百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△1億22百万円(前年同期は△31百万円)となりました。これは有形固定資産の取得による支出1億19百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△70百万円(前年同期は△49百万円)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出43百万円等によるものであります。
当中間会計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。