当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな景気回復基調が継続しています。一方で、ウクライナ情勢の長期化や中東地域をめぐる国際情勢不安を背景に資源価格やエネルギーコストの高止まりに加え、中国経済の減速懸念、為替動向や物価上昇など、未だ先行きは不透明な状況が続いています。
当社グループを取り巻く環境においては、引き続き好調な国内旅行需要やインバウンドマーケット、底堅いゴルフプレー需要、企業の人的資本投資拡大による研修需要の増加など堅調な状況が続いています。このような経営環境のもと、インバウンド需要・国内旅行獲得に向けたマーケティング施策、ワンランク上のサービス提供、上質化などで既存事業の成長を図りました。また、新たな価値の創造に向けた取組みとして、富士山とフェアウェイの眺望が堪能できる高級リゾートを「大熱海国際ゴルフクラブ」で計画する“フェアウェイフロントヴィラ事業”、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在型貸別荘「スイートヴィラ」を提案する“リソルステイ事業”、プライベート温泉とドッグランが全棟に完備された宿泊施設を「リソルの森」で進めている“ペットヴィラ事業”などを推進しました。同時に、グループの価値基準「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と長期方針である3つの「やさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)の実践を図るため、サービス体制を強化してお客様の満足度向上に努めました。
ホテル運営事業では、旺盛なインバウンド需要に合わせた国ごとのプロモーションを実施し、客室単価・稼働率が好調に推移しました。また、「物語のあるホテル」をコンセプトに掲げ、旅行者に選ばれる“ツーリストホテル”として従来からの「健康朝食」「くつろぎサービス」に加え、日本文化の体験イベント開催や周辺情報の案内など、ホテルでの滞在をより充実したものにするための「コンシェルジュサービス」の拡充に向けた取組みを推進しました。さらに、直販率の向上を目指してスマートフォンアプリ活用による販促強化の準備を進めました。
ゴルフ運営事業では、夏場の猛暑や台風の影響を受けたものの、コース品質・接客サービスの向上やクラブハウスの改修、美味しい食事の提供など、他社との差別化を図る施策を実施し、客単価と口コミ総合評価が向上しました。また、会員権販売が好調を維持したことに加え、前年に取得した「入間カントリー倶楽部」の稼働、「瀬戸内ゴルフリゾート」のヴィラ宿泊の稼働が順調に推移しました。さらに、インバウンドゴルファーや旅行者の需要を見据えて「大熱海国際ゴルフクラブ」において新たな“フェアウェイフロントヴィラ”の開発準備を進めました。
リソルの森事業では、ゴルフ部門(真名カントリークラブ)において、コース品質の向上に取組んだことで客単価の上昇が図れ、ゴルフ会員権販売も好調に推移しました。また、インバウンドゴルファー獲得に向け、「ゴルフ&ステイ」の販売ルート拡大により韓国からの利用が堅調となりました。リゾート部門では企業研修やスポーツチームなどの団体利用が好調を維持しました。さらに、会員制リゾートクラブ「ゴルフバケーションクラブ」プレミアムスイートタイプ(ホテルトリニティ書斎最上階<16階>)の新規販売やペットヴィラ「Dear Wan Spa Garden」(全10棟、2024年10月開業)の開業準備、企業研修や団体ニーズを狙った新たな研修施設の開業準備などに注力しました。
福利厚生事業では、本年5月から関東ITソフトウェア健保との提携が本格スタートしたことで、業績は順調に推移しました。また、「精算ビジネスモデル」(利用実績に応じて補助金を精算する透明性の高い料金体系)、「プラスユアチョイス」(提携外の施設も利用可能なカスタマイズ性の高いプラン)、「直営施設」(ホテル・ゴルフ場等の優待価格、出張・企業研修の限定プランの提供)の強みをいかした新規顧客開拓を推進しました。さらに、既存会員の利用促進を図るため、魅力的なサービスメニューの拡大と利便性向上を目的とした新たな検索サービスシステムの導入準備を進めました。
再生エネルギー事業では、既存施設の管理を行いながら、「入間カントリー倶楽部」における新たなソーラーカーポート建設に向けた準備を進めました。
投資再生事業では、市場環境を見据えながら、新規運営施設の仕入れ等の検討を進めました。
以上の結果、当中間連結会計期間は、ホテル部門における旺盛なインバウンド需要の取込みや前年取得した「入間カントリー倶楽部」の運営が好調に推移したことで、前年に比べ運営事業の売上及び利益は増加するも、投資再生事業の物件売却を控えたことにより、売上高は13,921百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は1,203百万円(前年同期比9.7%減)、経常利益は1,134百万円(前年同期比8.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,039百万円(前年同期比10.7%減)となりました。
② 財政状態の状況
当中間連結会計期間末における総資産は、43,450百万円となり、前連結会計年度末に比べて446百万円増加しております。これは主に有形固定資産その他(純額)が502百万円増加、現金及び預金が83百万円減少等によるものです。
負債につきましては、28,182百万円となり、前連結会計年度末に比べて154百万円減少しております。これは主に長期借入金が127百万円減少、未払法人税等が57百万円減少等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による資金の増加1,734百万円(前年同期は2,488百万円の増加)、投資活動による資金の減少1,234百万円(前年同期は663百万円の減少)、財務活動による資金の減少584百万円(前年同期は1,511百万円の減少)があったことにより、前連結会計年度末残高より83百万円の減少となりました。
その結果、当中間連結会計期間末残高は3,507百万円(前年同期は5,537百万円)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動の結果増加した資金は1,734百万円となりました。
税金等調整前中間純利益が1,109百万円、減価償却費562百万円等があったことによるものです。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動の結果減少した資金は1,234百万円となりました。
有形固定資産の取得による支出1,204百万円等があったことによるものです。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動の結果減少した資金は584百万円となりました。
長期借入れによる収入3,000百万円があったものの、短期借入金の純減少額852百万円及び長期借入金の返済による支出1,626百万円等があったことによるものです。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。