当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、賃上げの広がりや定額減税等の各種政策効果による雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の継続的な拡大、日経平均株価の高水準での推移等により景気回復の傾向が見られました。一方、世界経済は、長期化するウクライナ・中東情勢の緊迫化等による世界情勢不安、中国経済の先行き懸念、欧米における高い金利水準の継続等、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境におきましては、コロナ禍から回復し都市再開発や大型イベントが増加しており、災害対策の強化や匿名・流動型犯罪グループによる犯罪の増加から安全への意識は非常に高くなっております。また、物価上昇における建築資材等の原材料価格の高騰に加えて、少子高齢化による労働人口の減少および賃上げの広がりを受け、業界における有効求人倍率の高止まり状況が継続していることから、雇用環境は引き続き厳しく、慢性的な人材不足の状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは「信頼されるサービスの提供」を目指した経営姿勢のもと、業務品質の向上に取り組むとともに、お客さまのニーズに寄り添った提案型営業を推進し、新規業務の受注や既存先の仕様拡大等に注力してまいりました。当中間連結会計期間は、前年度臨時業務受注が好調であったグループ会社の工事業務の反動、官公庁大型長期案件の契約満了等による売上高の減少に対し、新たな大型イベントプロモーション運営業務および警備・清掃・工事業務等における新規受注により、減少した売上高以上の業務を受注することが出来ました。また、中期経営計画の目標達成に向けて、当社の事業の根幹となる成長投資として人的投資を実施し、収益力の向上、技術力の強化、職場環境の改善、経営基盤の強化のため各種取り組みを実施するとともに、事業を通じ継続的な雇用を創出し、地域社会の安全・安心なインフラの提供を行い持続的な社会への価値提供の実現を目指すことを念頭に、サステナビリティ経営を推進してまいりました。
この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は50億8,195万円(前中間連結会計期間比20.6%増)となりました。利益面につきましては、経常利益は2億5,039万円(前中間連結会計期間比6.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益につきましては、1億6,153万円(前中間連結会計期間比2.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①建物総合管理サービス事業
建物総合管理サービス事業につきましては、警備部門においてサンシャインシティプリンスホテルにおけるAI警備システムを取り入れた警備業務を開始し、サンシャインシティでは各エリアにてAI警備が本格運用を開始となりました。また、丸の内エリアでは屋外イベントの臨時警備を受注いたしました。清掃部門においては銀座エリアで新規事業所が業務開始となり、各営業拠点におきましては巡回清掃業務が順調に拡大しております。設備部門においては大型家電量販店の昇降機設備等のリニューアル作業、学校給食センターの設備機器の修繕作業等多数の臨時案件を受注いたしました。工事部門においてはサンシャインシティのシャッター改修工事、既存先事業所においては空調機更新工事やレイアウト変更に伴う内装工事、消防設備等の改修工事などを受注いたしました。グループ会社においては、RSC中部の飛島コンテナ埠頭警備業務受注をはじめ警備業務および清掃業務が順調に推移しておりますが、友和商工における昨年の工事需要が極めて高かったことから前年同期比ではマイナスとなりました。
利益面におきましては、既存先事業所における契約金額の改定、従業員の離職防止、事業所の安定運営を積極的に取り組むとともに、修繕工事などの受託時においては、価格交渉、安全管理、工程管理などを徹底いたしましが、売上高と同様にグループ会社における昨年高需要に伴うリバウンドが大きく影響しました。
この結果、売上高は34億5,744万円(前中間連結会計期間比6.9%減)となり、セグメント利益は3億4,430万円(前中間連結会計期間比13.5%減)となりました。
②人材サービス事業
人材サービス事業につきましては、官公庁の長期案件の満了等に伴う減収が見込まれる中、期初より見込んでいた、上期に終了した臨時の大型イベントプロモーション業務について、見込に対し仕様変更により大きく伸長し、売上高、利益ともに目標を大きく上回ることができました。また、新規および既存顧客先への提案を展開することにより、病院の電話交換業務および短期データ入力業務等の臨時案件を受託いたしました。利益面におきましては、派遣スタッフの待遇改善の継続と並行し、人材確保における登録スタッフの採用・教育手法の見直し、原価管理の徹底を継続してまいりました。
この結果、売上高は16億2,451万円(前中間連結会計期間比225.7%増)となり、セグメント利益は1億2,348万円(前中間連結会計期間比269.5%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物等(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて6億1,942万円減少し、当中間連結会計期間末には8億3,228万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は9億5,976万円(前中間連結会計期間は1億4,318万円の稼得)となりました。
これは主に、売上債権の増加等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果稼得した資金は355万円(前中間連結会計期間は4,144万円の使用)となりました。
これは主に、投資有価証券売却による収入等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果稼得した資金は3億3,678万円(前中間連結会計期間は5,585万円の使用)となりました。
これは主に、短期借入金の純増等によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更は行っておりません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発費
当中間連結会計期間において、該当事項はありません。
(8)従業員数
当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数に著しい変更はありません。
(9)生産、受注及び販売の実績
①生産実績及び受注状況
当社グループは、役務提供を主体としているため、受注生産は行っておりません。このため、生産、受注の記載は行っておりません。
②販売実績
当中間連結会計期間において、販売実績の著しい変動はありません。
(10)主要な設備
当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
(11)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、著しい変更はありません。
(12)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、著しい変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。