当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、依然としてロシア・ウクライナ情勢、円安進行、原材料費・エネルギーコストの高騰などの影響が長期化しており、未だ景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。
外食業界におきましては、アフターコロナにおける経済活動の正常化が進み、インバウンド需要も回復基調である一方、原材料費・光熱費等の高騰や人材不足及び採用コストの増加など、依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、『あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団』というグループミッションのもと、より多くのお客様におもてなしによって感動を提供するために、優秀な人材の確保及びサービス力向上、各ブランドのブランド力向上に注力してまいりました。
飲食事業においては、新規出店、既存店のサービス力向上及び店舗オペレーションの改善、各業態における自社アプリなどの会員獲得によるリピーター客数の増加に継続して注力してまいりました。
新規出店・業態変更に関しては、ドミナントエリアへの新規出店(屋台屋博多劇場浦和店・中野店)、バーベキュー・ビアガーデン業態の新規出店(THE SKY RESORT BBQ SOGO OMIYA(11月17日までの期間限定)、京王スカイビアガーデン(9月30日までの期間限定))及び肉のウヱキ業態を1店舗(肉のウヱキ東京ドームグルメストリートポップアップ・ショップ(8月14日までの期間限定))新規出店したことにより直営店は合計で84店舗となりました。
既存店(屋台屋博多劇場業態・こだわりもん一家業態・大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん業態・にのや業態・韓国屋台ハンサム業態)客数は前年同期比1.0%減で推移した一方、既存店客単価は前年同期比1.2%増で推移し、既存店売上高は前年同期比0.2%増となりました。
しかしながら、今夏の記録的猛暑の長期化などの天候不順が大きく影響し、客数が想定より伸び悩み、それにより人件費率が上昇したことに加え、原材料費高騰による原価率の上昇が利益を圧迫し、営業利益は前年同期比で減益となりました。
ブライダル事業においては、近年、ブライダル市場全体で結婚式のニーズの多様化により少人数婚のニーズが高まり、婚礼1組当たりの組人数が減少傾向にある中、婚礼の主力広告媒体との連携強化、SNSを活用したブランディング強化による来館数・成約率の向上、サービス力向上及びコスト削減、宴席の新規案件の取り込み及びリピート客数の増加、レストランのサービス力、商品力の向上及び新規客数の増加にも継続して注力してまいりました。
婚礼の組人数・組単価については、大人数での挙式ニーズが回復してきたことにより、前年同期比で増加し好調に推移いたしました。また、昨年は6月5日から9月8日まで婚礼施設「The Place of Tokyo」を大型リニューアルのため、全館休業しており、婚礼・宴席の施行件数及びレストランの客数は前年同期比で増加いたしました。その結果、売上高は前年同期比で増加いたしました。
一方で、リニューアル後の人的リソースの増強による人件費及び外部販促強化による広告宣伝費の上昇のほか、今期は全館通常営業したことにより各種販売費及び一般管理費が前年同期比で上昇したことにより営業利益は前年同期比で減益となりました。
その他、2024年4月15日にレジャー事業の運営を主な目的とする子会社である株式会社一家レジャーサービスを設立し、当中間連結会計期間より同社を連結の範囲に含めております。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は4,546,940千円(前年同期比8.0%増)、営業損失は217,804千円(前年同期は営業損失12,527千円)、経常損失は229,559千円(前年同期は経常損失17,786千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は158,195千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失9,548千円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
売上高は3,851,580千円(前年同期比4.5%増)、セグメント損失(営業損失)は53,225千円(前年同期のセグメント利益(営業利益)は123,409千円)となりました。
売上高は695,210千円(前年同期比32.6%増)、セグメント損失(営業損失)は173,885千円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は147,537千円)となりました。
その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、レジャー事業を含んでおります。
セグメント損失(営業損失)は3,765千円となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は、新規出店等に伴い有形固定資産が109,757千円、敷金及び保証金が48,850千円、繰延税金資産が74,616千円増加したことなどにより、5,691,826千円(前連結会計年度末比310,941千円の増加)となりました。
当中間連結会計期間末における負債は、買掛金が19,765千円減少したものの、未払金が8,678千円、長期借入金が523,384千円増加したことなどにより、4,760,568千円(前連結会計年度末比442,720千円の増加)となりました。
当中間連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が11,512千円増加したものの、親会社株主に帰属する中間純損失の計上に伴い利益剰余金が158,195千円減少したことなどにより、931,257千円(前連結会計年度末比131,778千円の減少)となりました。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物の残高は1,503,053千円(前年同期は1,272,925千円)となりました。当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは190,799千円の支出(前年同期は101,943千円の収入)となりました。これは、税金等調整前中間純損失229,559千円の計上及びその他の負債の減少70,288千円などによる資金の減少が、減価償却費120,007千円の計上、売上債権の減少20,250千円などによる資金の増加を上回ったことによるものであります。
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは283,865千円の支出(前年同期は241,369千円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出208,650千円及び投資有価証券の取得による支出30,396千円などによる資金の減少が、有形固定資産の売却による収入23,178千円及び差入保証金の回収による収入5,101千円などによる資金の増加を上回ったことによるものであります。
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは506,652千円の収入(前年同期は330,174千円の収入)となりました。これは、長期借入れによる収入1,100,000千円などによる資金の増加が、長期借入金の返済による支出580,160千円などによる資金の減少を上回ったことによるものであります。
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当中間連結会計計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。