第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、持ち直しの動きに足踏みもみられますが、緩やかに回復しております。台風や地震等の自然災害による工場停止、折からの認証不正問題等の影響で自動車の景況感は悪化が続いたものの、電子部品・デバイスは、半導体需要の改善を背景に持ち直しております。個人消費は、実質総雇用者所得改善に伴う内需の回復が寄与し、一部に足踏みが残るものの、持ち直しの動きがみられます。一方で先行きについては、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクが懸念され、依然として不透明な状況となっております。

このような経済環境の中、ビルメンテナンス業界においては、省エネや省コストに加え、病院での手術室の無菌化や院内感染の防止、製薬工場や再生医療研究所等でのバリデーションサポートといった高度な技術力に対し関心が高い状況です。

当社グループにおいては、サービスを提供する現場でのお客様との接点を最重要視し、当社のノウハウを活かした「設備及び環境診断・評価」「ソリューション提案(省エネ・省コスト提案、環境改善提案)」を通じてお客様の潜在ニーズの掘り起こしに努め、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与すべく、新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んでまいりました。

当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。

① 財政状態

(資産)

当中間連結会計期間末における流動資産は23,952百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,434百万円減少しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等が5,004百万円減少し、現金及び預金が1,772百万円、棚卸資産が756百万円それぞれ増加したことなどによります。固定資産は18,301百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,739百万円増加しました。これは主に土地が1,029百万円、建物および構築物(純額)が719百万円それぞれ増加したことなどによります。

この結果、総資産は42,254百万円となり、前連結会計年度末に比べ694百万円減少(1.6%減)しました。

(負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は11,010百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,482百万円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等が1,660百万円、未払費用が653百万円、電子記録債務が544百万円それぞれ減少したことなどによります。固定負債は6,433百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,189百万円増加しました。これは主に長期借入金が2,108百万円増加したことなどによります。

この結果、負債合計は17,443百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,293百万円減少(6.9%減)しました。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は24,810百万円となり、前連結会計年度末に比べ598百万円増加(2.5%増)しました。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の55.5%から57.9%となりました。

② 経営成績

当中間連結会計期間の売上高は26,930百万円(前年同期比11.6%増)、営業利益は1,791百万円(同59.6%増)、経常利益は1,883百万円(同47.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,178百万円(同51.7%増)となりました。

なお、当社グループは、建物設備のライフサイクルに合わせて、メンテナンスサービスとリニューアル工事とを一体化した事業活動を展開しており、当該事業以外の事業について重要性が乏しいことから、報告セグメントを単一としております。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は7,938百万円となり、前連結会計年度末より1,696百万円増加しました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,119百万円の資金の増加となり、前年同期に比べて215百万円の資金の減少となりました。これは主に、その他の流動負債の減少額が1,343百万円(前年同期は75百万円の増加)となった一方で、売上債権の減少額が5,006百万円と前年同期に比べて766百万円増加したこと、税金等調整前中間純利益が1,876百万円と前年同期に比べて597百万円増加したことなどによります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,902百万円の資金の減少となり、前年同期に比べて1,093百万円の資金の減少となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が1,887百万円と前年同期に比べて1,190百万円増加したことなどによります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、1,441百万円の資金の増加(前年同期は563百万円の資金の減少)となりました。これは主に、長期借入れにより2,800百万円を調達したことなどによります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、10百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

① 連結会社の状況

当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

なお、従業員数は当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。

② 提出会社の状況

当中間会計期間において、当社の従業員数に著しい増減はありません。

なお、従業員数は当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む就業人員数であります。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(9)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当中間連結会計期間に完了したものは、次のとおりであります。

会社名

事業所名

(所在地)

設備の

内容

投資総額

(百万円)

資金調達方法

完了年月

完成後の

増加能力

㈱日本空調

北陸

本社

(富山県富山市)

営業用

建物

794

自己資金及び

借入金

2024年8月

(注)

(注) 完成後の増加能力は、合理的な算定が困難であるため、記載を省略しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。