第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間における、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化に伴う企業収益や個人消費の改善を背景に景気の緩やかな回復が期待されるものの、長引くウクライナ情勢や中東情勢への懸念を背景とするエネルギーや原材料価格の高止まり、労働力不足の顕在化や外国為替相場の著しい変動により、先行きの見通しにくい状況が続いております。このような経済状況のもと、当社は顧客ニーズの把握や深耕に、より一層注力し、各事業の業績向上に取り組んでまいりました。

その結果、当中間連結会計期間の売上高は2,322百万円(前年同期比11.1%増)、営業利益は162百万円(前年同期比22.0%増)、経常利益は179百万円(前年同期比25.7%増)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は76百万円(前年同期比40.7%増)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

(産業資材事業)

黄麻商品は、インテリア用資材向けは前年並みに推移しましたが、円安による輸入コストの上昇、急激な物流経費の上昇により収益を圧迫しました。包装資材の農業資材用ではクラフト米袋はホームセンター向けが増加しましたが、一般袋は値上げ交渉の進展が芳しくありませんでした。その結果、売上高は317百万円と前中間連結会計期間と比べ12百万円(3.8%)の減収、営業損失は4百万円(前中間連結会計期間は6百万円の営業利益)となりました。

 

(マット事業)

自動車用フロアマットの国内の販売は、新規採用車種の販売が好調に推移し出荷量は前年を上回りましたが、円安により利益面は圧迫されました。海外の販売は、東南アジア向けは景気の減速や自動車ローンの金利高止まりなどを背景に低調でしたが、新規開拓先では輸出数量を伸ばしました。その結果、ドル高の影響もあり、売上高は1,311百万円と前中間連結会計期間と比べ196百万円(17.6%)の増収となり、営業利益は129百万円と前中間連結会計期間に比べて19百万円(17.7%) の増益となりました。

 

(食品事業)

食品業界はエネルギー並びに原材料の高騰、人手不足を背景にコスト高ではあるものの、インバウンド需要の牽引による外食産業の回復をはじめ、消費者の時短ニーズからインスタント食品、冷凍食品の需要は増加傾向にあります。そのような中、パスタは、飲食店向け業務用パスタが太麺を中心に堅調で、家庭用も企画販売が伸長しました。またレトルト食品は、地域の特色を生かしたカレーが伸長し、高い工場稼働率を維持しました。その結果、売上高は691百万円と前中間連結会計期間に比べ48百万円(7.6%)の増収、営業利益は36百万円と前中間連結会計期間に比べ20百万円(129.6%)の増益となりました。

 

当中間連結会計期間末における総資産は4,959百万円、前連結会計年度末と比較して336百万円の増加となりました。主な要因は現金及び預金の増加73百万円、受取手形及び売掛金の増加58百万円、商品及び製品の増加61百万円、その他有形固定資産の増加113百万円です。

 

当中間連結会計期間末における負債は1,874百万円、前連結会計年度末と比較して131百万円の増加となりました。主な要因は、1年内償還予定の社債の減少155百万円があったものの、短期借入金の増加150百万円、賞与引当金の増加42百万円、その他流動負債の増加83百万円があったことであります。

当中間連結会計期間末における純資産は3,085百万円、前連結会計年度末と比較して204百万円の増加となりました。主な要因は、利益剰余金の増加61百万円、非支配株主持分の増加93百万円、為替換算調整勘定の増加55百万円です。この結果、自己資本比率は39.5%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ43百万円増加し、1,079百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比べ37百万円減少し、74百万円の収入となりました。これは税金等調整前中間純利益の計上、売上債権の増加額の減少があったものの、仕入債務の減少があったためであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比べ22百万円減少し、37百万円の支出となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が増加したためであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比べ35百万円増加し、19百万円の支出となりました。これは、社債の償還による支出の増加があったものの、短期借入金の増加、長期借入れによる収入の増加があったためであります。

 

(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

資本の財源及び資金の流動性については、業績の安定による資本の充実を第一と考えています。

資金の調達に関しては、業績に応じた運転資金を銀行より調達しています。堅実に業績を伸ばし剰余金を蓄積し、将来の設備投資や不測の事態に備えるとともに、配当を実施するために純資産を充実させることが重要と考えております。

 

(4) 主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設のうち、当中間連結会計期間ににおいて変動したものは、次のとおりであります。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の

内容

投資予定額
(百万円)

資金調達方法

着手

年月

完成予定年月

完成後の増加能力

総額

既支払額

提出

会社

北陸工場

(富山県砺波市下中3番地3)

食品事業

製造設備

1,010

116

自己資金及び外部調達

2024年

10月

2025年度上期

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。