第2 【事業の状況】

 

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

なお、当社グループは、「外食サービス事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績に関する状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進み緩やかに回復する一方、台風や酷暑等の天候不順、原材料の価格高騰、物価上昇に伴う節約志向、消費マインドの冷え込みの懸念など、依然として、景気動向は不透明な状況が続いております。

このような状況のなか、当社グループにおきましても、人手不足やコスト高騰、事業環境の変化といった課題への対応に取り組んでおり、メニュー改定及びメニューミックスによる顧客粗利改善、食材ロスの低減による原価改善、店舗の営業オペレーション見直しによる労働生産性の向上等の収益構造の改善を進めてまいりました。また、各店舗の客数増加を当期の大きなテーマに掲げ、各業態のメインアイテムの品質向上とそのための技術の再構築という「本質回帰」に徹底して取り組むとともに、新規顧客の集客施策、SNSを活用した認知度アップの実験等を進めております。そして、これまでの黒字化に向けた再生フェーズから、再成長という次のフェーズに歩みを進めるため、業態のリモデルや新コンセプト業態の開発と実験、新規出店の準備を進めており、徐々に成果が発現してきております。

また、人的資本への投資にも注力しており、社員給与のベースアップや、社員の研修や教育の整備と充実、外国人採用の強化、今後のダイバーシティ対応を進める部署を新たに設置するなど、経営理念に掲げる「社員を豊かに幸せに出来る会社」を目指し引き続き取組んでおります。

店舗数については、開店が3店舗(うち、FC1店舗)、閉店が4店舗となり、当中間連結会計期間末の店舗数は、311店舗(うち、FC30店舗)となりました。

以上の結果、当中間連結会計期間における当社グループの売上高は8,742百万円(前中間連結会計期間比3.6%増)、営業利益は197百万円(前中間連結会計期間比155.5%増)、経常利益は162百万円(前中間連結会計期間比242.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は84百万円(前中間連結会計期間は30百万円の赤字)となりました。

 

② 財政状態に関する状況

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ856百万円減少し、6,456百万円となりました。

これは、現金及び預金が697百万円、売掛金が165百万円及び無形固定資産が22百万円が減少となったためです。

負債の部は、長期借入金の返済により249百万円減少したこと、未払金が182百万円及び未払消費税等が170百万円減少したこと等により、負債合計は前連結会計年度末に比べ696百万円減少の、5,310百万円となりました。

純資産の部は、C種優先株式及びD種優先株式に対し配当を実施したことにより資本剰余金が256百万円減少したこと、また、会社法第447条1項及び第448条1項の規定に基づき、資本金116百万円、資本準備金116百万円を減少し、その同額をその他資本剰余金に振り替えたこと等により、純資産合計は前連結会計年度末に比べ160百万円減少の1,146百万円となりました。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1ポイント減少の17.7%となり、普通株式に係る1株当たり純資産額は△83円16銭となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ697百万円減少し1,086百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は103百万円(前中間連結会計期間は232百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が98百万円となり、そのうち現金の支出を伴わない減価償却費が209百万円、減損損失が41百万円あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により使用した資金は305百万円(前中間連結会計期間は121百万円の支出)となりました。これは主に、紅とん 西葛西店の新規出店等により有形固定資産の取得による支出が282百万円、敷金及び保証金の差入れによる支出が18百万円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は495百万円(前中間連結会計期間は450百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済が249百万円、C種優先株主及びD種優先株主に対する配当金支払いによる支出が256百万円あったこと等によるものであります。

 

(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金需要の主なものは、店舗設備投資、事業開発投資及びM&A・資本業務提携投資であります。これらの投資に要する資金は、増資資金、長期借入金及び自己資金により調達することを基本としております。

なお、当中間連結会計期間末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,646百万円となり、当中間連結会計期間末日における現金及び現金同等物の残高は1,086百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。