当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、景気が回復基調を維持する一方で、物価高や自然災害の発生による 消費マインドの停滞、中東情勢の緊迫化や為替相場の不安定な動きなどの影響によって、先行きは不透明で厳しい状況で推移しました。
住宅建設業界においては、貸家の着工は横ばい、持家と分譲住宅の着工は弱含みで推移しました。また首都圏のマンション総販売戸数は弱含みで推移しました。
このような経営環境下において、当社グループは、8月に長期保存食「IZAMESHI」の新商品「DAILY IZAMESHI 2」の販売開始とアウトドアファニチャー「PATIO PETITE」の新作「GA Series」の先行受注を開始いたしました。また9月に「IZAMESHI」販売開始10周年の節目に「IZAMESHI」のロゴと、おかず、ごはん、パン、スイーツのパッケージをリニューアルいたしました。東京ビッグサイトで9月に開催された「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」に出展し、オリジナルブランドの「CLOVER」や多数の輸入雑貨、「PATIO PETITE」や「IZAMESHI」、防災袋&セット「SONAETE」なども展示し、多くの方にご来場いただきました。
この結果、当中間連結会計期間における財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は25,341百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,762百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が546百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が2,465百万円、電子記録債権がが947百万円、それぞれ減少したことによるものであります。固定資産は9,499百万円となり、前連結会計年度末に比べ198百万円減少いたしました。これは有形固定資産が50百万円、無形固定資産が71百万円、投資その他の資産が76百万円、それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、総資産は34,840百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,960百万円減少いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は19,016百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,142百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が729百万円、電子記録債務が1,755百万円、未払法人税等が296百万円、それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は4,815百万円となり、前連結会計年度末に比べ421百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が428百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は23,831百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,563百万円減少いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は11,009百万円となり、前連結会計年度末に比べ396百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純損失95百万円の計上と、剰余金の配当268百万円の支払いによるものであります。
この結果、自己資本比率は31.6%(前連結会計年度末は29.4%)となりました。
b.経営成績
当中間連結会計期間における当社グループの業績は、売上高34,680百万円(前年同期比1.9%増)、営業損失73百万円(前年同期は142百万円の営業利益)、経常損失14百万円(前年同期は190百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する中間純損失95百万円(前年同期は79百万円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。
セグメント別の商品区分別売上高は次のとおりであります。
なお、当中間連結会計期間より販売経路及び得意先の営業形態等を勘案し、「直需事業」の一部を「ルート事業」に移管する組織変更を行ったため、前中間連結会計期間比較については変更後の区分により再集計した数値を基に算出しております。
商品区分 |
ルート事業 |
直需事業 |
計 |
構成比 |
住宅用資材(百万円) |
17,850 |
- |
17,850 |
51.5% |
ビル用資材(百万円) |
13,188 |
- |
13,188 |
38.0% |
DIY商品(百万円) |
- |
2,469 |
2,469 |
7.1% |
OEM関連資材(百万円) |
- |
412 |
412 |
1.2% |
その他(百万円) |
759 |
- |
759 |
2.2% |
合計(百万円) |
31,797 |
2,882 |
34,680 |
100.0% |
① ルート事業(ルート事業は、金物販売店や建材商社、金属工事業者等へ住宅用資材及びビル用資材等を販売しております。また、設計・加工・施工機能による現場サポート営業も行っておりリニューアル専門会社、ゼネコン等へ多様な金属建材のオーダー対応等お客様の課題やニーズにあったソリューションの提供を行っております。)
ルート事業につきましては、建材や住宅設備価格、人件費や物流コストの上昇などの影響もあり、戸建住宅着工件数は減少しましたが、企業の設備投資や分譲マンションの着工は堅調に推移しました。この結果、住宅用資材及びビル用建材の販売は順調に推移しました。また、子会社であるフヨー株式会社は、主要商材に絡む防水物件や新築のシーリング工事は関東圏が低調となりましたが、関西圏が好調だったため、ほぼ前年並みで推移しました。一方で半導体や研磨関連の加工が好調を維持しており、全体では堅調に推移しました。
この結果、ルート事業全体の売上高は31,797百万円(前年同期比2.5%増)となりました。
② 直需事業(直需事業は、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE」や長期保存食「IZAMESHI」、ガーデンアイテム、雑貨、DIY商品等をホームセンター、通販会社等へ販売しております。また、ハウスメーカーや建材メーカーへはOEM商品を含む建築金物を販売しております。)
直需事業につきましては、8月に発生した日向灘地震による南海トラフ地震臨時情報の影響によりホームセンター及び通販関連会社では「IZAMESHI」を筆頭に備蓄・災害対策商品が需要増となり、堅調に推移しました。またOEM関連資材では、オフィス・ホテル物件へのドアクローザーの採用等による非住宅系商材の販売が低調に推移しました。
この結果、直需事業全体の売上高は2,882百万円(同3.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ546百万円減少し、4,046百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は194百万円(前年同期は918百万円の支出)となりました。主な内訳は、売上債権及び契約資産の減少による資金の増加3,415百万円、棚卸資産の増加による資金の減少408百万円、仕入債務の減少による資金の減少2,484百万円、法人税等の支払による資金の減少333百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は23百万円(前年同期は28百万円の支出)となりました。主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出40百万円、投資有価証券の売却による収入27百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は718百万円(前年同期は614百万円の支出)となりました。主な内訳は、長期借入金の返済による支出449百万円、配当金の支払額268百万円であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は17百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。