当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
当社グループは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」とのミッションの下、AIプロダクト事業においては、広範な顧客向けに、最小限の追加調整で即座に業務で活用可能なAIソフトウエアを提供し、社会課題を解決することをめざして事業を推進しています。また、AIプラットフォーム事業においては、顧客課題解決を通じて、様々な業界の産業・社会課題を発見し、その革新を実現し続けることをめざして事業を推進しています。
(経営成績)
売上高
当中間連結会計期間における売上高は4,596百万円(前年同期比+35.7%)となりました。これは主に、AIプロダクト事業及びAIプラットフォーム事業において、当社サービスの利用数が増加したことによるものです。
売上原価、売上総利益
当中間連結会計期間における売上原価は2,069百万円(前年同期比+27.6%)となりました。これは主に、売上原価となる人件費等及びシステム利用料が増加したことによるものです。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上総利益は2,526百万円(前年同期比+43.1%)、売上総利益率は55.0%となりました。
販売費及び一般管理費、営業損益
当中間連結会計期間の販売費及び一般管理費は2,772百万円(前年同期比+20.5%)となりました。これは主に、販管費となる人件費等、減価償却費及びシステム利用料が増加したことによるものです。
以上の結果、当中間連結会計期間の営業損失は245百万円(前年同期は534百万円の営業損失)となりました。
営業外損益、経常損益
当中間連結会計期間の営業外収益は6百万円、営業外費用は14百万円となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の経常損失は254百万円(前年同期は542百万円の経常損失)となりました。
特別損益、親会社株主に帰属する中間純損益
当中間連結会計期間の税金等調整前中間純損失は398百万円(前年同期は787百万円の税金等調整前中間純損失)となりました。これは、当社が保有する投資有価証券の一部について、帳簿価額に比べて実質価額が下落したことによる投資有価証券評価損を特別損失として140百万円計上したことによるものです。
以上の結果、当中間連結会計期間の親会社株主に帰属する中間純損失は、418百万円(前年同期は768百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
(セグメント業績)
AIプロダクト事業
当中間連結会計期間においては、既存プロダクトの販売拡大に加え、AIプラットフォーム事業によって得られた知見をもとに、生成系AI等の活用をはじめとした新たなサービス開発にも取り組んでまいりました。
DX AIプロダクト群では、企業・自治体向けDX人材育成「exaBase DXアセスメント&ラーニング」は、導入社数が2024年9月時点で1,914社、利用者数が約26万人に至る水準となり、好調に推移しました。「exaBase 生成AI」は導入社数が2024年9月時点で672社、ユーザー数が6万人を超えるなど、好調に推移しました。
このような旺盛な需要に応えるための新規プロダクトの開発・営業に係る先行投資に伴い、売上原価・販管費ともに、人件費、業務委託費及びシステム利用料が増加しました。
この結果、売上高は1,274百万円(前年同期比+154.6%)、売上総利益は868百万円(前年同期比+276.3%)、売上総利益率は68.1%、営業利益は38百万円(前年同期は224百万円の営業損失)となりました。
AIプラットフォーム事業
当中間連結会計期間においては、引き続きAIプロジェクトによるイノベーション創出を多数の大手企業と取り組んでまいりました。AI・DX支援に関する企業の強いニーズも後押しとなり、新規顧客及び長期継続顧客(注)ともに売上高が増加しました。また、連結子会社のエクスウェア株式会社のリソースの一部を外部顧客向け案件から内部向けの機能開発(exaBase Studioの機能開発等)に振り分ける戦略的なリソース配分を行いました。
この結果、売上高は2,605百万円(前年同期比+8.9%)、売上総利益は1,437百万円(前年同期比+10.7%)、売上総利益率は55.2%、営業利益は688百万円(前年同期比+14.8%)、売上高に占める長期継続顧客(注)売上の比率は70.0%となりました。
(注)AIプラットフォーム事業において、当社が4四半期以上連続で契約している顧客
その他サービス事業
当中間連結会計期間においては、AIによる電話品質の可視化・向上にむけた「Dr.Tel」をローンチするなど、既存の営業代行と親和性の高いSales Techサービスを加速させながら、データを起点にしたセールス活動の領域で全方位的な支援を実施してまいりました。
この結果、売上高は850百万円(前年同期比+71.6%)、売上総利益は358百万円(前年同期比+46.2%)、売上総利益率は42.2%、営業利益は23百万円(前年同期比-10.6%)となりました。
(財政状態)
資産
当中間連結会計期間末における資産合計は9,229百万円となり、前連結会計年度末に比べ702百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が495百万円、売掛金及び契約資産が287百万円それぞれ減少したことによるものであります。
負債
当中間連結会計期間末における負債合計は4,596百万円となり、前連結会計年度末に比べ351百万円減少いたしました。これは主に、未払金が210百万円、長期借入金が150百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産
当中間連結会計期間末における純資産合計は4,632百万円となり、前連結会計年度末に比べ351百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失418百万円を計上したことによるものであります。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ495百万円減少し、2,993百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは3百万円の収入(前年同期は96百万円の支出)となりました。主な増加要因は減価償却費257百万円、売上債権減少額287百万円等、主な減少要因は税金等調整前中間純損失398百万円、その他の流動資産の増加額296百万円、未払金及び未払費用の減少額174百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは386百万円の支出(前年同期は2,521百万円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出358百万円や有形固定資産の取得による支出70百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは111百万円の支出(前年同期は1,480百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出150百万円等によるものです。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は133百万円です。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの分析については、前述の「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社サービスを新規開発、拡大していくためのプロダクト開発に係るソフトウエア投資及び事業成長のためのAIコンサルタントやエンジニア等の採用費並びに人員増加に伴う人件費であります。これらの資金需要に対しては、自己資金、金融機関からの借入、社債及びエクイティファイナンス等で調達していくことを基本方針としております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。