1【内部統制報告書の訂正報告書の提出理由】

2024年6月24日に提出しました第23期(自2023年4月1日 至2024年3月31日)内部統制報告書の記載事項に誤りがありましたので、金融商品取引法第24条の4の5第1項に基づき内部統制報告書の訂正報告書を提出するものであります。

 

2【訂正事項】

3 評価結果に関する事項

 

 

3【訂正箇所】

1. 訂正の対象となる内部統制報告書の提出日

2024年6月24日

 

2. 訂正の理由

2024年6月24日に提出した内部統制報告書の「3 評価結果に関する事項」に、当社の財務報告に係る内部統制は有効である旨の評価結果を記載しておりましたが、開示すべき重要な不備があり、内部統制は有効でないと判断したことから訂正することといたしました。

 

3. 財務報告に係る内部統制の評価結果を訂正するに至った経緯

当社の連結子会社である麥菲爾股份有限公司(以下「MyFeel Inc.」といいます。)において、2024年3月期の売上原価、販売費及び一般管理費が一部発生主義で計上されていない誤りがあり、連結財務諸表において売上原価、販売費及び一般管理費が過小に計上されていることが判明し、またその影響により、個別財務諸表において関係会社株式評価損の計上が必要となったため、2024年3月期の有価証券報告書の訂正報告書を提出することといたしました。

MyFeel Inc.では、外部委託先である外部会計事務所にて記帳業務とともに、MyFeel Inc.会計部から提出された資料を基に発生主義の適用に関する処理を行っており、その結果について、MyFeel Inc.会計部が確認(検証)する内部統制を構築・運用していました。しかしながら、MyFeel Inc.の経理担当者の相次ぐ退職・長期的な不在により、外部会計事務所への発生主義での原価・経費計上に関する資料の提出ができておらず、また、発生主義の適用に関する十分な確認(検証)もできていませんでした。MyFeel Inc.のCEOの兵役による一時不在の期間があり、内部統制の実施状況の監督ができていませんでした。当社は外部委託先の業務の内容を含むMyFeel Inc.の経理業務を十分に把握していなかったため、外部会計事務所を過度に信頼し必要な人材の補充ができていませんでした。これらの内部統制の不備により、誤りが生じたものと判断いたしました。当該内部統制の不備が財務報告に重要な影響を及ぼしていることから、決算・財務報告プロセス(原価・経費補正プロセス)及び全社的な内部統制(子会社の業務に関するリスクの評価と対応)における開示すべき重要な不備に該当するものと判断いたしました。

当初の内部統制報告書における「2 評価の範囲、基準日及び評価手続に関する事項」に記載の財務報告に係る内部統制の評価の範囲は、当社及び連結子会社の財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性の観点から必要な範囲を決定しておりましたが、MyFeel Inc.の事業規模が大きくなりつつあることを十分に把握できておらず人員の不在のリスクを識別・評価できていなかったことにより、MyFeel Inc.の決算・財務報告プロセス(原価・経費補正プロセス)は評価対象としておらず、またMyFeel Inc.の経理業務のリスクに対応した全社的な内部統制の検討の必要性の認識が不足しており、内部統制の不備として検出することができませんでした。

 

4. 訂正箇所及び訂正の内容

訂正箇所は___を付して表示しております。

 

3【評価結果に関する事項】

(訂正前)

上記の評価の結果、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効であると判断いたしました。

(訂正後)

下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重要な不備に該当するため、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断いたしました。

 

 

当社の連結子会社である麥菲爾股份有限公司(以下「MyFeel Inc.」といいます。)において、2024年3月期の売上原価、販売費及び一般管理費が一部発生主義で計上されていない誤りがあり、連結財務諸表において売上原価、販売費及び一般管理費が過小に計上されていることが判明し、またその影響により、個別財務諸表において関係会社株式評価損の計上が必要となったため、2024年3月期の有価証券報告書の訂正報告書を提出することといたしました。

当該訂正に至った原因は次の通りです。MyFeel Inc.では、外部委託先である外部会計事務所にて記帳業務とともに、MyFeel Inc.会計部から提出された資料を基に発生主義の適用に関する処理を行っており、その結果について、MyFeel Inc.会計部が確認(検証)する内部統制を構築・運用していました。しかしながら、MyFeel Inc.の経理担当者の相次ぐ退職・長期的な不在により、外部会計事務所への発生主義での原価・経費計上に関する資料の提出ができておらず、また、発生主義の適用に関する十分な確認(検証)もできていませんでした。MyFeel Inc.のCEOの兵役による一時不在の期間があり、内部統制の実施状況の監督ができていませんでした。当社は外部委託先の業務の内容を含むMyFeel Inc.の経理業務を十分に把握していなかったため、外部会計事務所を過度に信頼し必要な人材の補充ができていませんでした。これらの内部統制の不備により、誤りが生じたものと判断いたしました。

当該内部統制の不備が財務報告に重要な影響を及ぼしていることから、MyFeel Inc.の決算・財務報告プロセス(原価・経費補正プロセス)及び全社的な内部統制(子会社の業務に関するリスクの評価と対応)における開示すべき重要な不備に該当するものと判断しました。

上記事実は、当事業年度末日後に判明したものであるため、当該不備を当事業年度末日までに是正することができませんでした。なお、上記の開示すべき重要な不備に起因する必要な修正事項は、全て有価証券報告書の訂正報告書に係る財務諸表及び連結財務諸表に反映しております。

当社は、財務報告にかかる内部統制の整備及び運用の重要性を認識しており、開示すべき重要な不備を是正し、適切な内部統制を整備し運用するために、以下の取り組みを行います。

 

(1) MyFeel Inc.

・適切な経験と経理能力のある経理担当者を補充する。

・人員に不足が生じた場合の業務の分担や監督の方法を規程により明確化する。

・適切な引継ぎや監督の代行ができるように、外部会計事務所との連携方法を含めた財務・経理マニュアル、チェックリスト等を整備するとともに、各業務の承認プロセスを再確認し、適切に統制が効くよう業務体制を整備する。

 

(2) 当社

・人員の不足や交代などの財務報告のリスクに重要な影響を与える可能性のある事象にどのように対処するかについて、リスク管理委員会にて検討し、必要な報告を取締役会に行うことを明文化する。

・内部監査室が、MyFeel Inc.に定期的に往査し財務報告に係る内部統制の実施状況を評価する。

・経理財務部において、MyFeel Inc.で作成した財務・経理マニュアル、チェックリスト等を検証し、重要な決算処理の実施状況の確認を定期的に実施する。

以上