第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

 当中間連結会計期間における世界経済は、中東情勢やウクライナ等で地政学的な緊張の度合が世界的に強まる中、停滞が続く欧州、回復が鈍化する中国、堅調な米国と地域によりバラツキが見られ、先行きの不透明な状況が継続しました。米国経済は、好調な個人消費と設備投資を背景に底堅く推移しました。中国は、不動産市場の低迷が長引く中で個人消費が低迷し、回復の速度はさらに鈍化しました。わが国では、企業の設備投資が引き続き堅調な一方で個人消費は弱く、経済は緩やかに推移しました。

 当中間連結会計期間の当社グループの受注金額は、175億6千1百万円(前年同期204億7千4百万円)となりました。また、受注残高は323億1千6百万円(前年同期447億8千7百万円)となりました。

 当中間連結会計期間の当社グループの連結業績につきましては、売上高は223億4千5百万円(前年同期売上高123億3千4百万円)、営業損失は1億3千6百万円(前年同期営業損失8億8千万円)、経常損失は2億7千5百万円(前年同期経常損失5億9千2百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は2億1千8百万円(前年同期親会社株主に帰属する中間純損失6億4千7百万円)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりです。

(FPD装置事業)

 フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業においては、パネル市況はやや回復し、設備投資は概ね計画通りに推移しました。当中間連結会計期間の当社グループのFPD装置事業の受注金額は104億8千4百万円(前年同期115億1千万円)、受注残高は141億4千7百万円(前年同期249億7千8百万円)となりました。また、当中間連結会計期間の当社グループのFPD装置事業の連結業績につきましては、売上高は162億3千7百万円(前年同期84億3千6百万円)、営業利益は1億7百万円(前年同期営業損失5億4千4百万円)となりました。

 

(半導体・フォトマスク装置事業)

 半導体・フォトマスク装置事業においては、関連する設備投資は概ね計画通りに推移しました。当中間連結会計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の受注金額は63億7千4百万円(前年同期84億6千4百万円)、受注残高は181億6千8百万円(前年同期198億9百万円)となりました。また、当中間連結会計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の連結業績につきましては、売上高は54億6百万円(前年同期33億9千7百万円)、営業損失は7千4百万円(前年同期営業損失2億円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

 当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ18億7千7百万円増加し、774億8千3百万円となりました。これは主に、「現金及び預金」が58億3千4百万円増加し、「受取手形及び売掛金」が30億3千4百万円減少したことによります。

 負債は、前連結会計年度末に比べ33億6千2百万円増加し、443億2千9百万円となりました。これは主に、「長期借入金」が61億9千5百万円増加し、「1年内返済予定の長期借入金」が27億1千1百万円減少したことによります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ14億8千4百万円減少し、331億5千4百万円となりました。これは主に、「利益剰余金」が5億3千万円減少し、「自己株式」を4億6千7百万円取得したことによります。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、56億1千9百万円増加し、285億1千2百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果取得した資金は、30億3千3百万円(前年同期は15億6千8百万円の使用)となりました。資金の取得は、主に、売上債権の減少額26億7千8百万円、前受金の増加額11億4千7百万円により、資金の使用は、主に、仕入債務の減少額17億2千万円によります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、7億4千7百万円(前年同期は4億1千8百万円の使用)となりました。資金の使用は、主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得に伴う支出3億3千6百万円によります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果取得した資金は、34億4千4百万円(前年同期は2億1千9百万円の使用)となりました。資金の取得は、主に、長期借入金純増額34億2千2百万円によります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(7)研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、11億1千3百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(8)従業員数

 当中間連結会計期間において、従業員数が前連結会計年度末955名から52名増加しております。

 なお、従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者(パートタイム労働者及び派遣社員)は含んでおりません。

 

(9)受注及び販売の実績

 当中間連結会計期間において、セグメント別の受注及び販売実績は、次のとおりです。

 

 ①受注金額

 当中間連結会計期間の受注金額を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

(百万円)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

(百万円)

 前年同期比(%)

日本

3,705

3,899

5.2

その他地域

16,769

13,661

△18.5

合計

20,474

17,561

△14.2

 

 ②販売実績

 当中間連結会計期間の販売実績を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

(百万円)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

(百万円)

 前年同期比(%)

日本

2,493

2,766

11.0

その他地域

9,840

19,578

99.0

合計

12,334

22,345

81.2

 

③装置販売に関する為替レート変動の影響

 当社の主力製品である、フラットパネルディスプレイ製造装置の輸出販売は、原則円建てで行われております。一部に外貨建て決済もありますが必要に応じて受注時に為替予約を付し、為替変動リスクをヘッジしております。従って、装置販売に関する為替レート変動による影響は軽微であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。