当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間の世界経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動への制約が無くなったものの、ロシアのウクライナ侵攻の長期化、米国の個人消費増加ペースの鈍化、中国経済の減速等が経済活動に影響を及ぼしております。国内経済においては、家計の所得状況の緩やかな改善、堅調なインバウンド需要に支えられ、内需主導で景気回復は一部で足踏みも、緩やかな回復となっております。また、地政学リスクへの不安、円安と賃金上昇などインフレ圧力の定着等、当社を取り巻く経営環境は依然として先行き不透明な状況にあります。
アルミ製品業界について、板類の国内需要は、自動車、箔関連の需要が前年同期比で減少した一方、半導体製造装置関連材の需要回復等に支えられ、全体ではほぼ前年同期並の水準となりました。
当社グループの国内向け販売数量については、板類では缶材、半導体製造装置関連材に支えられ、全体として前年同期比で増加となりました。当社グループの海外向け販売数量については、北米缶材需要の回復を背景にTri-Arrows Aluminum Inc.やUACJ (Thailand) Co., Ltd.の缶材販売量が前年同期比で増加となりました。これらの結果により、当社グループの板製品の販売数量は前年同期比で増加となりました。
このような環境のもと、当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態の分析)
営業債権及びその他の債権や棚卸資産の増加等により、当中間連結会計期間末の資産合計は943,572百万円(前連結会計年度末比3.2%増)となりました。負債については、主に借入金の増加等により626,179百万円(同2.3%増)となりました。
資本合計は、親会社の所有者に帰属する中間利益の計上等により317,392百万円(同5.1%増)となりました。
(経営成績の分析)
販売数量の増加やアルミ地金価格の上昇等により、連結売上収益は487,101百万円(前年同期比12.0%増)となりました。損益についても、販売数量の増加や棚卸資産影響の好転等により連結営業利益35,700百万円(同176.7%増)、連結税引前中間利益26,033百万円(同157.2%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益16,706百万円(同267.3%増)となりました。
なお、当社グループは「アルミ製品事業」の単一セグメントであるため、報告セグメント別の記載を省略しております。また、当中間連結会計期間より、「アルミニウム製品事業」としていた報告セグメント名称を「アルミ製品事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より9,382百万円減少し、30,816百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、営業債権及びその他の債権や棚卸資産の増加等の影響により、前年同期比で収入が減少しており、7,976百万円の支出(前年同期は24,557百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、一般投資を中心とした有形固定資産の取得による支出が増加したことにより、19,853百万円の支出(前年同期は19,188百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、17,935百万円の収入(前年同期は1,831百万円の収入)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当中間連結会計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,370百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
詳細は「第4 経理の状況 要約中間連結財務諸表注記 14.後発事象」をご参照下さい。