当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、ウクライナや中東の情勢不安や世界的な原材料及びエネルギー価格の高騰や物価上昇により、先行きの不透明な状況で推移しました。
このような事業環境の中、当社はダイレクトマーケティング実施企業に対して、マーケティングの各局面において最適なソリューションを提供するべく努めてまいりました。また、積極的な人材採用を行い、営業力及び提供サービスの強化に取り組んでまいりました。
この結果、当社グループの当中間連結会計期間における売上高は10,010,488千円(前年同期比10.9%増)、営業利益は307,836千円(前年同期比8.3%増)、経常利益は305,939千円(前年同期比5.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は203,440千円(前年同期比5.6%増)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。
ⅰ)ダイレクトメール事業
ダイレクトメール事業におきましては、充実した営業体制を基盤に、企画制作からデザイン、印刷、封入・封緘作業を一括して手がけるワンストップサービスの提供、郵便やメール便のスケールメリットを活かした提案型営業を積極的に展開いたしました。また、発送代行サービスのオンライン受注を強化することで、販路の拡大を図るとともに、従業員による対面業務を削減することで業務効率及び生産性の向上に努めました。EC通販市場の拡大に伴い需要が増加している宅配便等の小口貨物を取扱うフルフィルメントサービスについては、6月より新たに国立フルフィルメントセンターを稼働させるなど、サービス提供体制の強化に努めました。
この結果、新規顧客の開拓及び既存顧客からの受注が堅調に推移し、売上高は8,774,269千円(前年同期比11.4%増)、セグメント利益は479,966千円(前年同期比19.9%増)となりました。
ⅱ)インターネット事業
インターネット事業におきましては、コンサルティング型マーケティングサービスの提供を強化するとともに、これまで培ったWebサイトのコンテンツ制作ノウハウを活かしたバーティカルメディアサービス(注)にも引き続き注力いたしました。
この結果、売上高は620,911千円(前年同期比7.1%減)、セグメント利益は133,370千円(前年同期比5.7%減)となりました。
(注)バーティカルメディアサービスとは、特定の分野に特化した自社Webサイトの運営を通じて、利用者へ有益な情報や各種サービスを提供するサービスです。
ⅲ)アパレル事業
アパレル事業におきましては、子会社である株式会社ビアトランスポーツ(以下、ビアトランスポーツ)の販売体制の整備充実を図るとともに経営体制の強化を進め、ビアトランスポーツのサイトを通じた商品の販売の促進に努める一方で、為替やインフレ等の外部環境の影響を受けました。
この結果、売上高は615,307千円(前年同期比27.8%増)、セグメント利益は20,094千円(前年同期比56.4%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産の残高は7,354,189千円となり前連結会計年度末に比べ、212,004千円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加140,794千円、棚卸資産の増加79,908千円及び建物及び構築物の増加167,454千円があった一方で、現金及び預金の減少289,726千円があったことによるものです。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債の残高は4,274,301千円となり前連結会計年度末に比べ、42,167千円増加しました。これは主に、買掛金の増加123,147千円及び賞与引当金の増加27,522千円があった一方で、長期借入金の減少113,346千円があったことによるものです。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産の残高は3,079,887千円となり前連結会計年度末に比べ、169,836千円増加しました。これは主に利益剰余金の増加169,891千円があったことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ289,726千円減少し、1,003,249千円となりました。
当中間連結会計期間末におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動の結果得られた資金は183,750千円(前年同期比532.2%増加)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益305,939千円の計上、売上債権の増加額140,794千円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動の結果使用した資金は351,268千円(前年同期比75.4%減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出354,487千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動の結果使用した資金は120,435千円(前年同期は1,150,465千円の収入)となりました。これは主に長期借入れによる収入100,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出186,406千円及び配当金の支払額33,548千円があったことによるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。