第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間における我が国の経済環境は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により景気は緩やかな回復基調が続いている一方、インフレの継続や円安進行による消費者物価上昇の影響は大きく、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社におきましても、人流の回復はみられるものの、仕入価格の高騰や人件費の上昇等コストの高止まりが続いており、また長引く物価高による消費者マインドの停滞も懸念され、厳しい状況が続いております。

そのような環境の中、会社方針に『一意専心(決めた目標のために、迷わず心を集中させる)』を掲げました。消費者の節約志向が高まる中、お客様一人ひとりにご満足いただき再来店していただくため、アフターコロナの今だからこそ対面接客に注力することで「集客力の向上」「顧客の確保」に努めて参りました。

2024年5月に福島県南相馬市に「シャトレーゼ南相馬店」(グランドオープンは同年6月)を新規出店し、同一店舗内に「ダイソー南相馬原町店」(旧店舗名ダイソー原町店)を移転オープン致しました。同年6月には茨城県高萩市に「イエローハット高萩インター店」(旧店舗名イエローハット高萩店)を新築移転オープン及び宮城県角田市に「シャトレーゼ角田店」(グランドオープンは同年7月)を新規出店致しました。また、同年7月に秋田県秋田市にあるアップガレージ秋田店の運営を㈱アップガレージグループに譲渡し、同年同月宮城県大崎市にアップガレージ宮城古川店を新規出店致しました。

当中間会計期間末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが8店舗、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗、宝くじ売場が5店舗、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが4店舗(前年同期間比2店舗増)の合計125店舗(前年同期間比2店舗増)となっております。

この結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。

[財政状態]

(資産)

当中間会計期間末における流動資産の残高は203百万円増加し、7,695百万円(前事業年度末7,491百万円)となっております。これは主に、売掛金が132百万円減少したものの、商品が471百万円増加したことによるものであります。

また、固定資産の残高は452百万円増加し、8,847百万円(前事業年度末8,394百万円)となっております。これは主に、建物が598百万円増加したことによるものであります。

この結果、資産合計残高は16,542百万円(前事業年度末15,886百万円)となっております。

(負債)

当中間会計期間末における流動負債の残高は537百万円増加し、6,663百万円(前事業年度末6,125百万円)となっております。これは主に、未払法人税等が117百万円及び未払消費税等(その他の流動負債)が138百万円減少したものの、買掛金が741百万円増加したことによるものであります。

また、当中間会計期間末における固定負債の残高は299百万円増加し、2,950百万円(前事業年度末2,651百万円)となっております。これは主に、長期借入金が301百万円増加したことによるものであります。

この結果、負債合計残高は9,613百万円(前事業年度末8,777百万円)となっております。

(純資産)

当中間会計期間末における純資産の残高は180百万円減少し、6,928百万円(前事業年度末7,109百万円)となっております。これは主に、中間純損失を103百万円計上及び剰余金の配当を70百万円支払ったこと等によるものであります。

[経営成績]

当中間会計期間の経営成績は、売上高は9,270百万円となり、前年同期間比164百万円(前年同期間比1.8%増)の増収となりました。経常損失につきましては117百万円(前年同期間は経常損失181百万円)となりました。中間純損失は103百万円(前年同期間は中間純損失150百万円)となりました。増収の要因は主として、イエローハット事業及びアップガレージ事業において、前事業年度の春商戦が2024年4月にずれ込んだことによるものとなっております。費用面においては、3ヵ月連続した新規出店に伴う費用が増加したものの、増収により赤字幅が減少しております。

セグメント別の経営成績は次の通りであります。

(イエローハット)

 当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、2024年6月に茨城県高萩市に「イエローハット高萩インター店」(旧店舗名イエローハット高萩店)を新築移転オープン致しました。主に対面接客による「タイヤの拡販」及び「車検の拡大」に注力して参りました。前事業年度の春商戦が2024年4月にずれ込んだことにより、当中間会計期間の売上高は好調に推移致しました。

この結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高6,959百万円(前年同期間比2.6%増)、セグメント利益(営業利益)は53百万円(前年同期間は11百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。

(TSUTAYA)

TSUTAYA事業におきましては、書籍、文具、コスメ等雑貨の商品展開を行い販売に注力したものの、1店舗退店(2023年8月に退店)の影響もあり、当中間会計期間の売上高は低調に推移致しました。

この結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高744百万円(前年同期間比11.6%減)、セグメント損失(営業損失)は38百万円(前年同期間38百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。

(アップガレージ)

アップガレージ事業におきましては、2024年7月に秋田県秋田市にあるアップガレージ秋田店を㈱アップガレージグループに譲渡し、同年同月宮城県大崎市にアップガレージ宮城古川店を新規出店致しました。イエローハット事業同様、前事業年度の春商戦が2024年4月にずれ込んだことにより当中間会計期間の売上高は好調ではあったものの新規出店による経費の増加もあり、増収減益となっております。

この結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高467百万円(前年同期間比3.1%増)、セグメント利益(営業利益)は3百万円(前年同期間比17.6%減)となっております。

(その他)

その他の事業におきましては、2024年5月に福島県南相馬市に「シャトレーゼ南相馬店」(グランドオープンは同年6月)を新規出店し、同年6月同一店舗内に「ダイソー南相馬原町店」(旧店舗名ダイソー原町店)を移転オープン及び宮城県角田市に「シャトレーゼ角田店」(グランドオープンは7月)を新規出店致しました。

シャトレーゼ事業は、売上高は好調ではあったものの新規出店による費用の増加もあり、増収減益となっております。

ダイソー事業、コメダ事業、保険事業及び不動産賃貸事業におきましては、売上高は好調に推移致しました。

カーセブン事業及び宝くじ事業におきましては、売上高は低調に推移致しました。

この結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高1,099百万円(前年同期間比7.2%増)、セグメント利益(営業利益)は42百万円(前年同期間比1.2%減)となっております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、770百万円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、267百万円(前年同期は560百万円の支出)となりました。

これは主に、税引前中間純損失117百万円、棚卸資産が471百万円増加したものの、減価償却費が203百万円、仕入債務が741百万円増加したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、582百万円(前年同期は517百万円の支出)となりました。

これは主に、新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出が628百万円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は304百万円(前年同期は1,091百万円の収入)となりました。

これは主に、長期借入金の返済による支出が225百万円あったものの、長期借入れによる収入が600百万円あったことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び見積に用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び見積に用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)主要な設備

 当中間会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前事業年度末における計画に著しい変更はありません。

 

(8)経営成績に重要な影響を与える要因

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 1事業等のリスク」に記載の通りであります。

 

(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。

 当中間会計期間においては、設備投資及び費用関係の支出が増加しております。また、イエローハット事業のスタッドレスタイヤ等冬季用品の仕入資金に備え、金融機関より借入を実施し、手元資金の増加をはかっております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、新たに締結した重要な契約は次の通りであります。

相手方の名称

契約形態

契約内容

契約期間

㈱エンパワー

フランチャイズ契約

「買取大吉」と同一の店舗イメージを使用しての貴金属等買取及び売却システムを用いて行う営業活動に関する事項

・2024年7月16日初契約

・契約期間5年間満了後、異議のない場合自動更新(5年間)