第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調を維持する一方で、海外景気の下振れや物価の上昇等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。

 このような経済状況のもと、当社グループの当中間連結会計期間の受注高は、建設工事事業における海外大口案件の獲得もあり、32,825百万円(前年同期比0.4%増)の計上となりました。売上高は、建設工事事業における国内メンテナンス工事が堅調に推移した結果、31,576百万円(同18.8%増)の計上となりました。また、利益面につきましては、販管費の抑制効果もあり、営業利益は3,925百万円(前年同期比44.2%増)、経常利益は4,257百万円(同44.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2,941百万円(同32.0%増)の計上となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

1.建設工事事業
 メンテナンス、大口工事ともに順調に推移し、売上高は28,116百万円(前年同期比21.1%増)、セグメント利益は3,701百万円(同37.3%増)の計上となりました。

2.ボイラ事業
 国内案件が堅調であった事により、売上高は3,460百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益についてはコスト抑制により、218百万円(同901.3%増)の計上となりました。

 

②財政状態

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は57,211百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,872百万円減少いたしました。主な要因は受取手形・完成工事未収入金等の減少1,470百万円、現金預金の減少1,400百万円であります。固定資産は27,680百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,332百万円増加いたしました。主な要因は有形固定資産の増加1,723百万円、投資有価証券の増加1,378百万円であります。

 この結果、資産合計は84,892百万円となり、前連結会計年度末に比べ460百万円増加いたしました。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は14,155百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,801百万円減少いたしました。主な要因は支払手形・工事未払金等の減少1,551百万円、契約負債の減少624百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少600百万円であります。固定負債は4,474百万円となり、前連結会計年度末に比べ867百万円増加いたしました。主な要因は長期借入金の増加600百万円、繰延税金負債の増加541百万円であります。

 この結果、負債合計は18,630百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,933百万円減少いたしました。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は66,262百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,394百万円増加いたしました。主な要因は親会社株主に帰属する中間純利益の計上による増加2,941百万円、その他有価証券評価差額金の増加976百万円、剰余金の配当による減少2,007百万円であります。

 この結果、自己資本比率は77.4%(前連結会計年度末は75.1%)となりました。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は29,965百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,405百万円減少いたしました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金は、1,551百万円の増加(前年同期は6,954百万円の増加)となりました。

 主な増加要因は、税金等調整前中間純利益4,287百万円、売上債権の減少額1,470百万円、主な減少要因は、仕入債務の減少額1,599百万円、法人税等の支払額1,204百万円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金は、1,340百万円の減少(前年同期は1,465百万円の減少)となりました。

 主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,870百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金は、1,966百万円の減少(前年同期は1,187百万円の減少)となりました。

 主な減少要因は、配当金の支払額2,002百万円によるものです。

 

(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間の研究開発費の総額は108百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。