当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
医薬品業界は、医療費抑制政策が継続的に推し進められるなか毎年薬価改定が実施されるなど、引き続き厳しい環境下にあります。
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は、医療・健康ニーズに応え、グローバルにも存在価値を認められる特色ある生命・健康関連企業グループとして成長するために、研究・開発から製造・販売までのグループ総合力を結集し、持続的成長に向けて選択と集中を進め、更なる環境変化に対応すべく収益構造の再構築を進めております。当期を含む22-24中期経営計画期間中は「新薬を中心とした重点領域における収益の最大化」「将来の競争力に結びつく事業活動への投資」「イノベーション創出と生産性向上に向けた企業体制の強化」を課題として重点的に取り組んでおります。
当中間連結会計期間における医薬品関連事業は、重点領域の「循環器、産婦人科、精神科、消化器」にリソースを集中し、主力製品を中心とした情報提供活動を積極的に展開いたしました。また、ヘルスケア事業は、皮膚科医・産婦人科医や看護師等の高い支持を基盤としたマーケティングの推進に努め、市場開拓を図ってまいりました。
当中間連結会計期間の売上高は51,096百万円で前年同期比3.3%の増収となりました。
利益面につきましては、薬価改定及び円安による原薬・製剤の輸入価格の上昇による売上原価率の上昇等により、営業利益は3,793百万円で前年同期比4.0%の減益となりました。経常利益は4,079百万円で前年同期比0.6%の増益、親会社株主に帰属する中間純利益は2,825百万円で前年同期比0.5%の減益となりました。
各事業部門の業績は次のとおりであります。
1.医薬品関連事業
医薬品関連事業は薬価改定の影響を受けたものの、売上高は47,555百万円で前年同期比2.7%の増収となりました。新薬の売上高は、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」、慢性便秘症治療剤「グーフィス」「モビコール」、痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス」、及び肺動脈性肺高血圧症・間質性肺疾患に伴う肺高血圧症治療剤「トレプロスト」が伸長し、前年同期を上回りました。2023年6月に販売を開始した潰瘍性大腸炎治療剤「オンボー」、及び2023年9月に販売を開始した潰瘍性大腸炎治療剤「コレチメント」も寄与しました。長期収載品の売上高は前年同期を下回りました。後発品事業の売上高は前年同期を上回りました。
2.ヘルスケア事業
ヘルスケア事業の売上高は3,540百万円で前年同期比11.0%の増収となりました。抗真菌成分配合シャンプー・石鹸をはじめとする「コラージュフルフルシリーズ」、及び基礎化粧品「コラージュリペアシリーズ」の売上高が伸長しました。
(2) 財政状態の状況
当社グループの当中間連結会計期間末の総資産は、158,434百万円となり、前連結会計年度末比で365百万円減少いたしました。
資産の減少は、主に現金及び預金が増加しましたが、売掛金や有価証券が減少したためです。負債の減少は、主に未払法人税等が増加しましたが、支払手形及び買掛金や電子記録債務が減少したためです。純資産の増加は、配当金の支払いによる利益剰余金の減少がありましたが、親会社株主に帰属する中間純利益による利益剰余金の増加があったためです。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、40,991百万円となり、前連結会計年度末比で16,700百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に仕入債務の減少がありましたが、売上債権の減少や税金等調整前中間純利益による収入により8,519百万円の収入(前年同期は5,930百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出がありましたが、定期預金の払戻による収入や有価証券の売却による収入により9,658百万円の収入(前年同期は1,790百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払により1,432百万円の支出(前年同期は4,399百万円の支出)となりました。
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当社グループは、社是「先見的独創と研究」を実践し、国内外企業との研究開発提携を積極的に推進しながら医療用医薬品を中心に研究開発活動を展開しております。
次世代の柱の一つと位置付けるバイオマテリアル事業においては、アルギン酸を基盤とする各プロジェクトを推進しております。
当中間連結会計期間の研究開発費は4,776百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。