当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間の業績は、売上高は176,539百万円(前年同期比8.2%増)、売上総利益は58,745百万円(同5.9%増)、販売費及び一般管理費は48,212百万円(同12.1%増)、営業利益は10,532百万円(同15.5%減)、経常利益は11,166百万円(同14.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は、固定資産や投資有価証券の売却による特別利益の増加などにより9,088百万円(同13.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[宝酒造]
当中間連結会計期間の売上高は、前年同期と比べて、価格改定前の9月の前倒し需要の影響などもあり、焼酎や清酒は減少したものの、ソフトアルコール飲料や本みりんなどが増加いたしました。
以上の結果、宝酒造の売上高は61,980百万円(前年同期比1.3%増)となりました。売上原価は、原材料価格の上昇の影響などにより46,508百万円(同2.9%増)となり、売上総利益は15,471百万円(同3.1%減)となりました。販売費及び一般管理費は、運送費や広告宣伝費などが増加し12,847百万円(同6.9%増)となり、営業利益は2,623百万円(同33.6%減)となりました。
[宝酒造インターナショナルグループ]
当中間連結会計期間の売上高は、前年同期と比べて、ウイスキーが引き続き増加し、清酒なども増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業の売上高も、米国や欧州などの個人消費の減速の影響を受けたものの、引き続き新規顧客の獲得や顧客ニーズに即した商品調達などに取り組んだことなどにより増加いたしました。
以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は88,979百万円(前年同期比15.3%増)となりました。売上原価は、売上高の増加に伴い増加し60,105百万円(同13.9%増)となり、売上総利益は28,874百万円(同18.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費などが増加し22,386百万円(同23.5%増)となり、営業利益は6,488百万円(同3.7%増)となりました。
[タカラバイオグループ]
当中間連結会計期間の売上高は、前年同期と比べて、受託が減少したものの、試薬、機器、遺伝子医療は増加いたしました。
以上の結果、タカラバイオグループの売上高は19,758百万円(前年同期比3.4%増)となりました。売上原価は、相対的に利益率の高い検査関連試薬の減収や売上構成の変化の影響などにより7,313百万円(同26.7%増)となり、売上総利益は12,445百万円(同6.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は12,028百万円(同0.8%増)となり、営業利益は417百万円(同70.4%減)となりました。
[その他]
当中間連結会計期間の売上高は、前年同期と比べて、ワイン輸入販売などが増加し15,382百万円(前年同期比3.5%増)となりました。売上原価は13,010百万円(同2.2%増)となり、売上総利益は2,371百万円(同11.0%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費などが増加し971百万円(同3.0%増)となり、営業利益は1,399百万円(同17.3%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当中間連結会計期間末における流動資産は253,317百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,103百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が2,477百万円、商品及び製品が5,919百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は194,494百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,239百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が、建物及び構築物や建設仮勘定の増加などにより5,048百万円、無形固定資産が1,401百万円それぞれ増加し、投資その他の資産が投資有価証券の減少などにより4,210百万円減少したことによるものであります。
以上の結果、総資産は447,811百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,343百万円増加いたしました。
当中間連結会計期間末における流動負債は78,081百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,575百万円減少いたしました。これは主に1年内償還予定の社債が5,000百万円、未払酒税が1,602百万円、未払費用が3,308百万円それぞれ減少し、コマーシャル・ペーパーが8,000百万円増加したことによるものであります。固定負債は73,278百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,067百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が4,916百万円減少し、固定負債のその他が1,898百万円増加したことによるものであります。
以上の結果、負債合計は151,359百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,643百万円減少いたしました。
当中間連結会計期間末における純資産合計は296,451百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,986百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が3,425百万円、為替換算調整勘定が14,984百万円、非支配株主持分が2,903百万円それぞれ増加し、その他有価証券評価差額金が5,486百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は54.0%(前連結会計年度末は52.3%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益13,718百万円、減価償却費4,997百万円、棚卸資産の増加1,339百万円、その他の流動資産の増加1,913百万円、仕入債務の減少1,494百万円、未払酒税の減少1,603百万円、その他の流動負債の減少3,499百万円、法人税等の支払額2,322百万円などにより6,207百万円の収入と、前年同期に比べ8,714百万円の収入減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出5,838百万円、投資有価証券の売却による収入2,790百万円などにより2,313百万円の支出と、前年同期に比べ13,483百万円の支出減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出5,163百万円、社債の償還による支出5,000百万円、配当金の支払額5,654百万円、コマーシャル・ペーパーの発行による収入8,000百万円などにより9,136百万円の支出と、前年同期に比べ575百万円の支出減少となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より255百万円減少し89,929百万円となりました。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は3,681百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。