第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は8,171百万円(前年同中間期比9.0%減)、売上原価は4,242百万円(前年同中間期比8.9%減)、売上総利益は3,929百万円(前年同中間期比9.1%減)、販売費及び一般管理費は4,014百万円(前年同中間期比6.8%減)、営業損失は84百万円(前年同中間期は営業利益13百万円)、営業外収益は35百万円(前年同中間期比87.4%減)、営業外費用は130百万円(前年同中間期比69.9%増)、経常損失は180百万円(前年同中間期は経常利益214百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は212百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純利益43百万円)となりました。

 

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高と売上原価及び広告宣伝費があります。

 売上高は、前年同中間期に比べて減収となっています。これは、世界的な資源価格の高騰や為替変動等による物価上昇により、ユーザーの消費行動への下押し圧力が高まっていること、個人情報保護法の改正に伴い、ターゲティング広告の規制が強化されたことによるものです。

 売上原価は、前年同中間期に比べて減少しています。これは、売上高の減少に伴い、著作権利用料が減少していることによるものです。

 広告宣伝費は、前年同中間期と比べて減少しています。これは、「Renta!」ブランドの認知度向上と、ユーザー層の拡大を図るため、一般層に向けてTVCM等のマス広告を継続的に実施していますが、費用対効果について、より厳しく施策を実施していることによるものです。

 

 また、セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

 なお、当中間連結会計期間より、従来の電子書籍事業の単一セグメントから、「電子書籍事業」及び「IP制作事業」の2区分のセグメントに変更しています。前中間連結会計期間のセグメント情報は、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを記載しています。

 

(電子書籍事業)

 売上高は8,171百万円(前年同中間期比9.0%減)、セグメント損失は111百万円(前年同中間期はセグメント利益231百万円)となりました。

 

(IP制作事業)

 事業が未だ企画立案の段階にあるため、売上高は発生しておらず(前年同中間期も発生せず)、セグメント損失は69百万円(前年同中間期はセグメント損失17百万円)となりました。

 

 当社グループの当中間連結会計期間末における財政状態は、流動資産は13,704百万円(前連結会計年度末比0.1%減)、固定資産は794百万円(前連結会計年度末比1.9%減)、資産合計は14,499百万円(前連結会計年度末比0.2%減)、流動負債は4,337百万円(前連結会計年度末比4.3%増)、固定負債はなし(前連結会計年度末は0百万円)、負債合計は4,337百万円(前連結会計年度末比4.3%増)、純資産合計は10,161百万円(前連結会計年度末比2.0%減)、自己資本比率は68.6%(前連結会計年度末70.7%)となりました。

 

 当社グループの資本の財源は、ほぼ利益剰余金となっています。

 資金の流動性については、当社グループは、重要な設備等を必要としていないため、総資産の構成は、大部分が流動資産であり、また、流動資産の大部分が現金及び預金となっています。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ53百万円減少し、当中間連結会計期間末の残高は10,188百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は109百万円(前年同中間期比62.7%減)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失180百万円、為替差損119百万円、未払金の増加額303百万円、法人税等の支払額250百万円等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は3百万円(前年同中間期は18百万円の獲得)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出890百万円、定期預金の払戻による収入883百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は30百万円(前年同中間期は731百万円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払額99百万円、自己株式の取得による支出115百万円、非支配株主からの払込みによる収入160百万円等によるものです。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当中間連結会計期間において、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は32百万円です。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。