第2【事業の状況】

 

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当中間連結会計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は以下のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により個人消費が増加したことで、景気は緩やかに持ち直しの動きが見られました。一方、緊迫した世界情勢や金融資本市場の変動リスク、資源価格や原材料価格の高騰の慢性化により、先行きは不透明な状態が続いています。

こうした状況下、当社グループでは、お客様に安心・安全で高品質な飲料水を安定的に提供できる体制の構築に努めており、ウォーターサーバーを新たなライフスタイルの提案と位置づけ、宅配水(ウォーターサーバー)の認知度向上を図ってまいりました。「冷温水が簡単に利用できる」、「日本の良質な天然水が定期的に自宅まで配達される」等の利便性や安全性によって、宅配水(ウォーターサーバー)への需要は高まっており、災害時の備蓄水としても活用できることから当社グループの事業環境へ好影響を及ぼしています。

また、当社グループでは脱炭素社会を目指すということをはじめとする環境保全と利益創出の同時実現をビジョンの一つと捉え、天然水という日本の資源を継続的に守り、育むための取組みを行っております。水資源を使用する者の責任として、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて取組み範囲を拡大させ、積極的に社会的責任を果たしてまいります。

 

当中間連結会計期間においては、新規顧客の獲得に関してデモンストレーション販売の実施やテレマーケティング、WEB等によって多くの顧客を獲得し、営業活動を積極的に展開した結果、順調に推移いたしました。加えて、お客様からのお問合せサービスの対応強化等、既存顧客の継続率向上につながる様々な施策を進めたことにより、当中間連結会計期間末の保有契約件数は167万件となりました。

また、顧客獲得に係るコストの効率化や、各工場設備の稼働率の向上等による製造原価の低減、物流費の安定化につながる物流網の構築等により各種費用の低減に努めてまいりました。

 

その結果、当中間連結会計期間における連結業績につきましては、売上収益は38,911百万円(前年同期比6.3%)、営業利益は、5,999百万円前年同期比55.4%増)、税引前中間利益は5,038百万円前年同期比55.1%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益は3,128百万円前年同期比52.5%増)となりました。

 

 

また、財政状態については以下のとおりとなります。

① 資産、負債及び資本の状況

(資産)

資産は前連結会計年度末に比べて3,700百万円増加し、103,106百万円となりました。これは、主にその他の金融資産、有形固定資産が増加したことによるものであります。

(負債)

負債は前連結会計年度末に比べて2,197百万円増加し、78,834百万円となりました。これは、主に営業債務及びその他の債務が増加したことによるものであります。

(資本)

資本は前連結会計年度末に比べて1,502百万円増加し、24,272百万円となりました。これは、主に利益剰余金、資本金が増加したことによるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は27,669百万円と前連結会計年度末(30,561百万円)に比べて2,892百万円の減少となりました。各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロ-)

営業活動により獲得した資金は10,265百万円(前中間連結会計期間は11,357百万円の獲得)となりました。これは、主に税引前中間利益の計上及び資金の支出を伴わない減価償却費及び償却費による資金の増加によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロ-)

投資活動により支出した資金は6,457百万円(前中間連結会計期間は2,354百万円の獲得)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出、投資有価証券の取得による支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロ-)

財務活動に支出した資金は6,671百万円(前中間連結会計期間は12,377百万円の支出)となりました。これは、主にリース債務の返済による支出、配当金の支払いによるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、14百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。