当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。なお、当該有価証券報告書の文中における将来に関する事項は本書提出日現在において判断したものです。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当中間連結会計期間末の総資産は、主に現金及び預金や売掛金が減少したことなどから、12,521,994千円となりました(前連結会計年度末比1,626,427千円減少)。
総負債は、主に借入金が減少したことにより7,808,812千円となりました(前連結会計年度末比671,486千円減少)。
純資産は、主に親会社株主に帰属する中間純損失1,022,028千円を計上したことにより、4,713,182千円となりました(前連結会計年度末比954,941千円減少)。
この結果、自己資本比率は37.3%(前連結会計年度末は39.7%)となりました。
②経営成績
当社グループは、「with entertainment」を存在意義として掲げており、人々の期待を超えるサービスを生み続けていくことを目指しております。また、今までになかった価値を創造し、ユーザーを魅了する体験を届けていくことに努めております。中期的には、IP×テクノロジーを軸に、多様なエンターテインメントコンテンツをグローバルに提供する総合エンターテインメント企業となっていくことを掲げており、持続的成長及び企業価値向上を目指しております。
主力のゲーム事業においては、ゲームの開発・運用が主要事業となっており、他社IPゲーム及びゲームプラットフォーム並びにオリジナルゲームの開発・運用を行っております。また、コンテンツ事業においては、IPの保有・育成を目的として小説、コミックス等の書籍、電子書籍の出版、販売を行っている他、当社の有するインターネットサービスの知見と先進的なテクノロジーを活用した新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねております。
当中間連結会計期間における業績は、売上高4,018,072千円(前年同期比21.1%減)、営業損失315,173千円(前年同期は営業利益472,280千円)、経常損失354,286千円(前年同期は経常利益453,584千円)となりました。また、当第1四半期にリリースした新規モバイルゲームタイトル1本について、将来収益の再評価を行い減損処理を行ったことで特別損失601,886千円を計上したため、親会社株主に帰属する中間純損失は1,022,028千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失169,363千円)となりました。
当中間連結会計期間における各セグメントの業績は以下の通りです。
ゲーム事業
ゲーム事業においては、当第1四半期に新規タイトルをリリースいたしましたが、売上が想定を下回る推移となったことから、将来収益の再評価を行い、当該ゲームアプリに関連する資産を減損処理することといたしました。現在の運用中モバイルゲームタイトル本数は10タイトルとなっており、複数の長期運用タイトルから収益を獲得しております。
売上高につきましては、受託開発案件の終了や前期にクローズしたタイトルの影響に加え、一部の運用タイトルが前年を下回る推移となったこと等により、前年同期比で減少いたしました。
利益につきましては、前期に不採算であったタイトル2本をクローズしたことによる効果はありましたが、上記の減収要因、および当第1四半期に新規自社配信タイトル1本をリリースしたことに伴う費用の増加等により、前年同期比で減少いたしました。
以上の結果、セグメント売上高は3,796,631千円(前年同期比23.6%減)、セグメント利益は256,878千円(同74.0%減)となりました。主力事業である当セグメントにおいては、引き続き運用中タイトルの安定的な収益の維持に努める他、今後リリースする新規タイトルの貢献による売上、利益の増大を目指してまいります。
コンテンツ事業
コンテンツ事業においては、IPの保有、育成、収益化を目的として出版・映像事業に取り組む中、ライトノベルレーベル「DREノベルス」とコミックレーベル「DREコミックス」から毎月刊行を実施しております。また、当社の有するインターネットサービスの知見と先進的なテクノロジーを活用し、Web3領域における新たな事業開発や、SNSを活用したファンマーケティング支援サービス『Rooot』『Fanflu』等を提供しております。
売上高につきましては、「DREノベルス」に加え、昨年秋から「DREコミックス」の刊行を開始しており、シリーズ累計10万部を超える人気作品を複数輩出できていることから、前年同期比で増加いたしました。
利益につきましては、出版・映像やWeb3などの新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているため、損失額が前年同期比で増加いたしました。
以上の結果、セグメント売上高は224,507千円(前年同期比87.7%増)、セグメント損失は572,051千円(前年同期はセグメント損失516,418千円)となりました。当セグメントにおいては、中期的に目指す姿の実現に向け今後も投資を実施してまいります。
今後につきましては、ゲーム事業において、より強固な事業基盤を作るべく、運用タイトルへの追加投資や体制強化等を通じて長期安定的な収益の確保に努めるほか、新規タイトルのリリースによる売上成長、収益源の多様化・積層化を目指してまいります。また、ゲーム事業においてもIPを保有し育成することを目的として、PC・コンソール向けのオリジナルタイトルの開発を実施してまいります。
コンテンツ事業においては、IPを保有し育成・収益化することを目的として開始した事業を一定規模に成長させることを目指しております。また、新たな体験・市場を生み出す先進的なテクノロジーの活用を積極的に進めてまいります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,231,493千円減少し、4,701,393千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは250,712千円の収入となりました。主な増加要因は、減損損失の計上額601,886千円、減価償却費の計上額143,738千円、売掛債権の減少額231,006千円、法人税等の還付額269,510千円、主な減少要因は、税金等調整前中間純損失の計上額956,172千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは608,820千円の支出となりました。主な要因は無形固定資産の取得による支出987,792千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは873,603千円の支出となりました。主な減少要因は長期借入金の返済による支出874,550千円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、110,980千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、新たに発生した経営成績に重要な影響を与えるリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性について
当社グループは現在、運転資金および設備投資資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。なお、当中間連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5,599,483千円となっております。また、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は4,701,393千円となっております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。