当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績
当中間連結会計期間の業績につきましては、日本における自動車メーカーの「認証不正問題」に伴うライン停止の影響により、自動車用バックミラーの販売数量が減少したものの、北米地区の販売数量増加により、売上高は52,978百万円となり、前中間連結会計期間に比べて1,313百万円(2.5%)の増加となりました。
営業利益は、北米地区における売上高の増加も、日本、タイ、中国における売上高の減少影響を受け4,023百万円となり、前中間連結会計期間に比べて36百万円(0.9%)の減少となりました。経常利益は4,663百万円となり、前中間連結会計期間に比べて62百万円(1.4%)の増加となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は2,830百万円となり、33百万円(1.2%)の減少となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①日本
自動車メーカーの「認証不正問題」に伴うライン停止の影響により、自動車用バックミラー等の売上が減少した結果、売上高は前中間連結会計期間に比べて982百万円(3.8%)減少し、24,608百万円となりました。営業利益は、売上高の減少、変動経費比率の上昇等の影響により、1,042百万円となり、前中間連結会計期間に比べて594百万円(36.3%)の減少となりました。
②アジア
タイ国内における自動車販売不振、中国国内における日本車の販売不振により、自動車用バックミラーの販売数量が減少した結果、売上高は前中間連結会計期間に比べて1,006百万円(6.8%)減少し、13,730百万円となりました。営業利益は、タイ、中国における売上高減少の影響等により、1,723百万円となり、前中間連結会計期間に比べて117百万円(6.4%)の減少となりました。
③北米
主にメキシコにおける自動車用バックミラーの販売数量増加や為替換算上の影響により、売上高は前中間連結会計期間に比べて3,301百万円(29.1%)増加し、14,639百万円となりました。営業利益は、売上高増加等の影響により、896百万円となり、前中間連結会計期間に比べて556百万円(163.6%)の増加となりました。
b.財政状態
当中間連結会計期間末における資産の残高は、110,977百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,163百万円増加いたしました。これは、現金及び預金が1,456百万円増加、受取手形及び売掛金が2,040百万円増加、仕掛品が737百万円減少、原材料及び貯蔵品が360百万円増加、有形固定資産が769百万円増加したことなどによるものであります。
負債の残高は、20,644百万円となり、前連結会計年度末に比べて104百万円減少いたしました。これは、主に支払手形及び買掛金が477百万円増加、電子記録債務が161百万円減少、未払法人税等が104百万円増加、賞与引当金が381百万円増加、退職給付に係る負債が96百万円減少したことなどによるものであります。
純資産の残高は、90,332百万円となり前連結会計年度末に比べて4,267百万円増加いたしました。これは、主に親会社株主に帰属する中間純利益2,830百万円、為替換算調整勘定が3,087百万円増加、剰余金の配当1,040百万円、その他有価証券評価差額金が698百万円減少したことなどによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前中間連結会計期間と比較して847百万円(2.1%)増加し、41,129百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況につきましては次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動による資金の増加は、3,021百万円(前年同期は6,601百万円の増加)となりました。これは、主に税金等調整前中間純利益4,622百万円、減価償却費2,036百万円、売上債権の増加額1,635百万円、棚卸資産の減少811百万円、仕入債務の減少139百万円、法人税等の支払額1,180百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動による資金の減少は、3,110百万円(前年同期は3,013百万円の減少)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出3,031百万円、定期預金の払戻による収入1,443百万円、有形固定資産の取得による支出1,492百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動による資金の減少は、1,574百万円(前年同期は1,898百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払額1,037百万円、非支配株主への配当金の支払額511百万円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
a.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ミラーシステム事業は近年、自動車メーカーの現地生産化の拡大に対応すべく海外拠点の拡充を図っております。当中間連結会計期間は、連結売上高に占める海外向け売上高が54.9%と海外拠点の重要性が高く、今後も安定した売上高確保のために設備投資が増加することが予想されます。日本においては、新分野・新製品に対する研究開発関連費用も増加する傾向にあり、これらは当社グループの連結業績に重要な影響を与える要因と考えております。
b.資本の財源及び資金の流動性
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は505百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当中間連結会計期間において、北米地区の販売実績に大きく変動がありました。
その内容については、「(1) 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりであります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。