第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済環境は、個人消費の持ち直しに足踏みが見られたものの、社会活動の正常化が進み、雇用・所得環境の改善や設備投資の盛り返し、政策効果等により、緩やかな回復傾向で進んでおりました。一方、世界における金融政策や急激な為替変動など、金融市場の動向、物価上昇、地政学的リスクの高まり等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況下、多くの産業界で人手不足が謳われており、特に、当社グループの主要取引先でもある製造業においては、高質な技術人材に対するニーズが強く、主力事業である技術職知財リース事業の、高度な技術と人間力を兼ね備えた「テクノロジスト」の需要は、引き続き、安定的に推移しております。

さらなる提供サービスの品質向上を図るべく、テクノロジストの技術レベル研鑽に注力するとともに、単価交渉も積極的に展開するなど採用・教育・営業部門が一体となって取り組んだことから、当中間連結会計期間において、売上高は堅調に推移し、前年同期比で増加となりました。

また、部門間の連携強化でリピーターの取引先からも高評価が得られ、収益基盤の一層の強化を進めながら、業務効率化を通じたコストダウンを図ったことから、利益面も好調で、全段階の利益において、前年同期比で増益となりました。

以上の結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

(財政状態)

当中間連結会計期間末の資産合計は2,036,048千円となり、前連結会計年度末より24,497千円の減少となりました。これは主に売掛金の減少22,995千円によるものであります。

負債合計は802,762千円となり、前連結会計年度末より55,263千円の減少となりました。これは主に未払金の減少55,853千円によるものであります。

純資産合計は1,233,285千円となり、前連結会計年度末より30,765千円の増加となりました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益の計上63,177千円によるものであります。

この結果、自己資本比率は60.6%と前連結会計年度末の58.4%に比べ2.2ポイント上昇いたしました。

(経営成績)

当中間連結会計期間の経営成績は、売上高1,647,547千円(前年同期比1.4%増)、営業利益98,846千円(同50.2%増)、経常利益98,955千円(同51.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益63,177千円(同91.4%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 技術職知財リース事業

当中間連結会計期間は、主に当社グループのテクノロジストの単価交渉を進めたこともあり、売上高は増加いたしました。その結果、売上高は1,647,547千円(前年同期比2.3%増)、セグメント利益は305,892千円(同26.6%増)となりました。

② 一般派遣及びエンジニア派遣事業

 前連結会計期間は、コロナ禍の影響に端を発して一部の業務を休止しておりましたが、今期より全業務休止状態が続いております

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,421千円増加(前年同期は53,868千円の減少)し、1,361,882千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は74,446千円(前年同期は32,720千円の収入)となりました。これは主に、未払金の増減56,207千円等により資金の減少があったものの、法人税等の還付額25,158千円及び税金等調整前中間純利益98,955千円等により資金が増加したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、得られた資金は2,271千円(前年同期は672千円の支出)となりました。これは主に、敷金及び保証金の差入による支出756千円により資金の減少があったものの、敷金及び保証金の回収による収入3,025千円及び投資有価証券の売却による収入175千円等により資金が増加したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は74,296千円(前年同期は85,917千円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額39,574千円及び長期借入金の返済による支出40,056千円等により資金が減少したことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。