当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、個人消費や民間企業設備投資の増加などを背景に、景気は持ち直しの動きが見られました。しかしながら、海外情勢不安や急激な為替相場の変動等によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、継続的な物価上昇や人件費の高まりを受けたコストの増加、人手不足の深刻化への懸念等、先行きは依然として不透明な状況です。
一方、当社の需要と関係の深い新設住宅着工戸数は、4月~9月までの累計で41万2千戸(前年比0.8%減)となりました。(参照:国土交通省e-Stat政府統計の総合窓口「建築着工統計調査報告」)
このような状況の中、当社グループは「人類ある限り水は必要である」の理念を実践し、自然や社会と調和したより快適で心地よい水まわり空間の提案に注力し、既成概念にとらわれることなく、「水をデザインする」SANEIブランドの更なる向上に取り組んでまいりました。2024年5月には名古屋市西区に開発本部「R&Dセンター」を開設、2024年6月には当社の主力工場である岐阜工場に新工場棟が竣工しました。開発・製造拠点の強化を進め、人と水が交わる新しい生活スタイルを提案できるものづくりに取り組んでおります。
これらの結果、当社グループの当中間連結会計期間における連結業績につきましては、売上高はウルトラファインバブル製品や洗面化粧台用混合栓を中心とした高機能・高付加価値製品の販売拡大、販売価格改定の浸透により堅調に推移しましたが、住宅市場の落ち込みによる需要の低迷もあり、135億81百万円(前年同期比3.1%増)となりました。一方、利益面では、急激な為替変動の影響により原材料・仕入価格が想定以上に高騰したことに加え、創業70周年記念に関連する費用が一時的に増加したため、営業利益は6億62百万円(前年同期比10.8%減)、経常利益は6億15百万円(前年同期比16.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億69百万円(前年同期比3.4%減)となりました。
② 財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ10億10百万円減少し、232億7百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ15億27百万円減少し、143億30百万円となりました。これは主に、売上債権が10億86百万円減少したことによります。固定資産は前連結会計年度末に比べ5億17百万円増加し、88億77百万円となりました。これは、有形固定資産が4億48百万円増加、無形固定資産が1百万円減少、投資その他の資産が70百万円増加したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べ13億38百万円減少し、91億52百万円となりました。これは主に、仕入債務が7億円減少、未払法人税等が2億83百万円減少したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ3億27百万円増加し、140億55百万円となりました。この結果、自己資本比率は58.3%となりました。
当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4億18百万円減少し、10億79百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、6億21百万円の収入(前年同期比2億95百万円の収入減)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益6億13百万円、売上債権の減少額10億86百万円、仕入債務の減少額7億円によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、8億66百万円の支出(前年同期比2億93百万円の支出増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出8億8百万円によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、1億68百万円の支出(前年同期比3百万円の支出減)となりました。これは主に配当金の支払額1億35百万円によるものです。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は68百万円であります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。