第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、景気が緩やかに回復する一方、物価の動向や中国経済の低迷、欧米の金融政策見直しの影響など、先行き不透明な状況が続いております。

こうした経済環境の中、当社グループにおいては引続き販売価格の改善に取り組む一方、厳しい需要環境が続き売上高が減少しました。

これらの結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高181億7千9百万円(前年同期比5.0%減)、営業損失6億7百万円(前年同期は6億5千6百万円の営業損失)、経常損失5億7千9百万円(前年同期は6億6千万円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失5億8千9百万円(前年同期は73億8百万円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。

 

各セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

[特殊鋼]

工具鋼、特殊合金の売上数量は増加したものの、軸受鋼等の売上数量が減少したことや工具鋼、特殊合金の品種構成が悪化したことにより売上高は140億7千万円(前年同期比2.1%減)となりました。損益面では、販売価格の改善や固定費の削減等に取り組んだことに加えて原燃料価格の下落はあったものの、売上構成悪化の影響が大きく、6億3千4百万円の営業損失(前年同期は6億8千1百万円の営業損失)となりました。

 

[鋳鉄]

自動車、建設機械及び産業機械向けの売上数量が減少し、売上高は41億8百万円(前年同期比13.9%減)となりました。損益面では、売上数量は減少したものの、販売価格の改善や固定費の削減に取り組んだことに加えて原燃料価格が下落したことにより、営業利益は2千6百万円(前年同期比9.5%増)となりました。

 

② 財政状態の状況

当中間連結会計期間末の総資産は、売上債権及び固定資産が減少したこと等により前連結会計年度末に比べ9億4千6百万円減少し、380億1千1百万円となりました。

負債合計は、未払法人税等が減少した一方、支払債務及び借入金が増加したこと等により前連結会計年度末に比べ4億6百万円増加し、175億9千5百万円となりました。

純資産合計は、親会社株主に帰属する中間純損失の計上等により前連結会計年度末に比べ13億5千3百万円減少し、204億1千5百万円となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3億4千8百万円減少し、4億8千2百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

税金等調整前中間純損失の計上や法人税等の支払等により、14億2千1百万円の支出(前年同期は21億1千万円の支出)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

有形固定資産の取得による支出等により、2億5千9百万円の支出(前年同期は110億2千9百万円の収入)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

借入金の増加や配当金の支払い等により、13億3千2百万円の収入(前年同期は85億6千2百万円の支出)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありませ

ん。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、47百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。